忍びの観察力・判断力を上げる「支配する」という意識

危険な任務遂行に必要な、忍者の頭脳

忍者には、敵陣に潜入して偽言を流したり、武器や兵士の数を調べたりなど危険な任務があります。

そんな、危険な任務を遂行するために忍者は、自分の心をコントロールし、周りの状況を正確に観察して、感情を消して冷静に、その場その時に応じて臨機応変な判断をとる頭のキレが必要とされます。

今回は、自分をコントロールして観察力や判断力を上げるための「支配する」という意識について書いていきます。


刃に心、押しても引いても切れる状態で耐え忍ぶメンタル

忍びという字は、刃の下に心と書きます。これは、心を殺すという冷徹な意味もありますが、忍術秘伝書「万川集海」には心臓に刃を当てて、押しても引いても切れてしまうような状況で決して動かず耐え忍ぶという意味があると書かれています。

どんな状況でも自分の心をしっかりとコントロールして、任務を達成しなければならないということが読み取れます。

そして、任務を達成するには周囲の状況もコントロールしなければなりません。偽言を流して敵を混乱させたり、敵兵の疲れをコントロールして忍び混みや襲撃をしたりです。


コントロールする感覚で、幸福度を上げてストレスを低下させる

心理学的に人間は、自分の周りの状況をコントロールできていると思うと安心し、幸福度が向上しストレスが低下します。コントロールしているのを実感するためには、まずは何をコントロールするのか考えなければなりません。そこでポイントとなるのが「支配する」という意識です。

「支配する」と聞くと、独裁的でお前のものは俺のもの、俺のものは俺のものといったイメージになると思いますが、ここで言う支配はちょっと違います。


自分自身を支配すると、世界をコントロールできる

ここで支配するものは、まず自分の意識、思考、感情。次に周囲の音、視覚情報、匂い、手足指先や肌の感覚、、、などです。

他人やモノ、自然などを支配するのではなく、自分の頭と心、感覚を支配します。支配しようとすると、自分が今何を考えているか?意識はクリアか?どんな気持ちか?また、どんな音が聞こえてくるか?何が目の前に見えているか?おかしな匂いはしないか?周辺環境の状況や気温はどんなか?など自分を客観的に観察することができます。

客観的に自分の観察ができれば、あとはそれをどう動かすか?だけです。つまり、自分をコントロールできる状況になります。支配することで客観的に観察できているので、感情的にならず、自分の体でできる範囲を理解でき希望的観測がなくなります。

自分ができること、取れる行動を冷静に見ることで、目標を達成する方法を考えることができます。周囲の状況も五感を働かせて収集することができ、論理的に分析をすることができます。分析した情報を元に次の行動を計画することができ、また計画が不測の事態で狂ってしまっても瞬時に状況を処理して新しい判断をすることができます。

<自分自身を支配して、世界をコントロールするためのフロー>
①自分の意識、思考、感情を支配する。
②五感を支配して、周辺環境の情報を収集する。
③収集した情報を論理的に分析する。
④分析した情報を元に、未来予測をして立てて作戦(計画)を立てる。
⑥作戦(計画)を実行する。


自分自身の独裁者になりましょう!

ここまで難しく書いてしまったかもしれませんが、短くまとめると「自分自身の独裁者になりましょう!」ということです(笑)。自分自身を支配することで観察力や判断力を上げ、生活や仕事を進めてみてはいかがでしょうか?

🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home