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展望台で考えること

「信じられんなぁ…」 高いビルやタワーに上って景色を見る。 家々が何百も何千もあるそこにはもちろん生活をする人がいて、その分だけの人生や思考がある。それのどれもが被らない。 そんな当たり前のことだが、まるで信じられないよな。自分の目というカメラを向けてるときには映像が流れて、真後ろは処理が行き届いていなくて無みたいな、なんかそういうゲームっぽい方が納得できる。 酔ってるとき、展望台で父と景色を見た夜は、その家々の景色は明かりの数に変わっていた。 「これだけの光の中に、人

    • 私と蒸気

      ウェイパーウェイヴは死んだ。 私がツイッターを始めたのは2018年頃だったか。 その頃は空前のウェイパーウェイヴの流行りが絵描き界隈に確かにあった。初めてツイッターに来たそこは異国であった。最新の情報を見ているはずなのに、流行りが逆行しているのだからそれは新鮮だ。 ウェイパーウェイヴとは素材の加工と切り貼りだけで制作されるまさに蒸気のようなつかみどころのない音楽のことである。さらにそのアートワークもVHSスチール、旧式コンピューターによるCGなど古いもの、また古さを感じられ

      • 心霊スポット行ってきました

        「心霊スポットいかね?」 「いいよー」 心霊スポットに一緒に行ってくれる人ってマジで全然周りにいないんですよ。そりゃ当たり前か。 まあ断られるだろ、と思って声を掛けたら一人あっさりOKしてもらえた。「ただし!行くのは昼間だ」あ、やっぱり怖かったみたいですこの人。 行ってきた心霊スポットの名は通称ホワイトハウスと呼ばれています。 こちら怖いと言われる背景なのですが、うーん…悲しいですね。 それにしても監禁とはなんだか物騒ですが、昔の日本は精神病の治療として私宅監置による監

        • 好きな歌、今日の気分

          曲を聴くとき、みんなは歌詞から惚れるのか、リズムから惚れるのか? 私はいっつもリズムからいいね!と思って聴くのでよくよく歌詞を調べたらなんじゃこりゃ~となることも少なくはない。 いや、曲が好きなら歌詞もちゃんと知ろうや私。 ということで(?)今の気分の歌とその歌詞一部をまとめました。 良すぎます。この時間に追われ、大人にならざるを得ない私たちは何かの後悔をずっと背負っているけどもう戻ることもできない無情感。そういうノスタルジーを感じますよね。この曲は人生のそういう冷たい

        展望台で考えること

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        記事

          春の気まぐれ(小説メモ)

          もしもし?狼谷先生久しぶり。俺だよ、俺、覚えてる?って、こんなんじゃ詐欺電話のヤクザみたいだな。大祐だ。今日俺も教師になります。 桜咲く4月8日。記憶に埋もれそうになっていた顔に疵が斜めに入る男が俺の心に戻ってきた。 「新一年生の皆さんこんにちは。私も教師としては同じ新一年生です。二年生、三年生の皆さん、私は君たちの先輩です。この春母校に教師として戻ってきました」 大祐は記憶の中でも電話でも壇上でもいつもの明るい調子だ。体育館の中はまだピンと冷えたような緊張した空気で満たし

          春の気まぐれ(小説メモ)

          小説メモ

          描きためている小説の冒頭とかを適当に打ち込んでいきます。とりあえず話が膨らんだ順に書けたらいいなーとか。

          大祐 家庭環境📝

          「俺はお前だ」 兄が大祐に殺される時に兄が言った言葉。兄を殺しても何も平穏など来ない。きっと困難が次に押し寄せる。そういった螺旋を描く悲痛の上に生きていることを表している。 その後、大祐が殺す前に自死する。(のも、アリかな、と思う。大祐自身で「大祐」を殺させないため。また功績を完全に大祐に渡さないため。私目線で物を言うなら自分で自分の首を締める環境にいる事の暗喩。)自殺というのもヤクザにとっては恥じるものと受け止めた大祐は自分で手にかけたことにするが、殺しきれなかったこと(そ

          大祐 家庭環境📝

          小説(自キャラ:鬼辻大祐)

          鬼辻大祐…鬼辻組組長の息子。ヤクザ。組長の後継ぎをかけた争いにより、実兄を殺す。そのため組内は分裂気味であり、信頼や功績を作ることで認めてもらおうとしている。 ※暴力的、不適切な表現が含まれます。 ※他の創作者様の組のお名前お借りしております。 「おい、ここ開けてくれよ。じゃないと近隣迷惑だろ」 「相模開けんかボケ!!」 「てめえブチ殺されてえか!」  部下はかつて水色だったであろう日焼けした塗装が上っ面についた鉄ドアをどすのきいた声をあげながら蹴りつけては、塗装がパラパ

          小説(自キャラ:鬼辻大祐)

          日記

          文字書くのが楽しすぎる!! 最近になって文字をかくのが楽しすぎることに気づき始めた。自分で構築していく楽しさもあるんだけど、それよりも自分の考えをとにかく放出することが何よりも楽しい。 最近になって夢小説を書いている。占いツクールを最後にもう書かないと思っていたのに。地盤としてもうそういう性質のオタクなんだろう。 夢小説といっても、自創作キャラの、である。こんな需要を自分で生み出さなきゃならない創作なんて…超楽しいんだこれが。 今は短編夢小説を書き溜めていて、それを本にし

          苦い青春

          私は中学生になると迷わず美術部を選んだ。「美術」なんて言葉では堅いが、うちの美術部の実際は好きな絵を描いて好きなように駄弁るし何なら手よりも口が動いているような部活だ。 小学校の頃から絵を描くのは好きだったし、クラスでの人権を獲得できた原因が絵だから思い入れは強い。 私は保育園から小学3年まで場面緘黙症で学校にいるときは一切しゃべらなかった。場面緘黙とは特定の社会的状況において、話すことが一貫してできないという特徴がある。 学校内の人とのコミュニケーションができなかったため

          有料
          0〜
          割引あり

          今年絵で頑張ること

          最近絵に対してこれでいいのかと思う。 自分の絵にはあまり意味がない。意味とか考えて描いたことが無い。noteも小説もそうだ。描いていくうちに、無意味に入れてみたこれがここに繋がるんじゃないかと思ってたまたまそれらしく繋がったりすることが多い。 だから人に自分の作品を説明が上手くできない。それでもいいような気がするし、もうちょっと理論を踏まないと進化はない気もする。 大体作品に意味を込めるというのが漠然としていて、正解の形がないようにも思う。でも自分自身が狙ったものを他者も受

          今年絵で頑張ること

          あのころの夢女子の話をしよう

          ようこそ。あなたは23586人目のプリンセス。 真っ黒な画面に自分の顔が反射しながら何度も見てきたお決まり文章。 夢女子バリバリのころは占いツクールから始まり、フォレスト、ハーメルンと通っていくのが鉄板だ! 小説を開けば私は何者にもなれた。そこに夢中だった。 あの時は、ちょうど黒子のバスケが流行ってるくらいで、美術部のオタク友達がこれまた夢女子必須アイテムのふゅーじょんぷろだくとのアンソロジー本「カレシシリーズ」を貸してきて、そこで夢に足を入れるきっかけになっちゃったんだ

          あのころの夢女子の話をしよう

          北海道一人暮らしのおもひで

          北海道で一人暮らししたことがあったので、思い出した順にいろいろ書いてこうと思う。 北海道って言ったらなんか牛とかメロンとかジャガイモもカニもなんでも美味いイメージがある。初めて土地に着いたときは3月だってのにめっちゃ雪が、てか風が、もうマジに冷たくて寒くて籠りっぱなしで外を見る余裕なんてなかった。うまいものに気を取られて超雪国なの忘れてた。なんで3月も雪降ってんの?3月は春じゃないのかよ。 ある程度いたら慣れるかと思っていたが、普通に同じ日本なのに体が季節差でついていかな

          北海道一人暮らしのおもひで

          アクセルというキャラ~創作キャラ設定~

          前回、九十九宗永というキャラクターのまとめをした。改めて自分の創作キャラノートとして確認できるのが良いと思ったので、他キャラクターもまとめようと思う。 今回まとめるのは、アクセルという男になる。 ・父と母と兄、そして当人の4人家族で生まれる。兄はフレディで自身の名前はアリエルである。アリエルとフレディは13歳年が離れている。 ・両親はフレディに幼いころから教育の熱を注ぎ、その分成績優秀であった。フレディが高校に上がると一層熱心に指導をしアリエルの世話は疎かになっていたが

          アクセルというキャラ~創作キャラ設定~

          九十九宗永という男~キャラ人生設定など~

          ヘッダーの男がその九十九宗永(つくもときひさ)です。mmd動画を作りたくてモデリングしていますが、まだまだ道のりは遠そう… 自キャラの九十九宗永についてザックリまとめ。九十九の設定をまとめる上でよそさまの子を出さざるを得ないが、まとめるため敬称を省いている。 ざっくりとした時代設定:1960後半~2000年没 極貧環境から始まる復讐心・戦時中のある年、軍事施設の集合地であった場所に敵に攻撃を受け、焼野原と化した。戦後まもなく生き残ったかつての住民はそこにバラック小屋を建

          九十九宗永という男~キャラ人生設定など~

          消費される時間、娯楽、心

          気づいたら絵をあてもなくずーっと描いてた頃は楽しかった。 今は時間に追われて、ゴールが見つかってもまた次また次!常に何かの期限に向かって走るばかりのフルマラソン。 ぽっかり空いた時間はけして自分の自由なのではなくて、結局次にしなくてはならないものがあると思うと、心はすでに今ではなく将来の不安に引っ張られていく。 だから時間があっても、この時間を有効にしなくてはと考えるあまり、何を選んだらいいか分からなくなって結局何もしないということもある。 いつだったか、ある程度不自由さが

          消費される時間、娯楽、心