北じま鉄工

絵を描くのがスキ、音楽もスキ、動物もスキ、でも鉄の乗り物がいちばんスキ。

北じま鉄工

絵を描くのがスキ、音楽もスキ、動物もスキ、でも鉄の乗り物がいちばんスキ。

マガジン

  • Tokyo 6℃ CAFE β版

    • 8本

    スポーツバイクをきっかけに知り合ったフリーランスの編集者やライター、カメラマンが作る不定期マガジン。

最近の記事

今日はお休み、さて何処。

いつの間にか都内の街路樹も色づき、ちらほら落葉しています。 私も激務が一段落し、あまりの疲労に枯れ落ちていく感覚です。 そんな疲弊した心と身体を癒してくれるのは、自転車……ではないんだよなぁ。 植物です。 実はわたくし盆栽が大好きなのです。 鉄道オタクに「撮り鉄」とか「乗り鉄」とかあるように、盆栽好きとか言いながら育てることには興味がありません。 だって大変ですし、果てしないですから。 300年とか物理的に付き合えない。 鑑賞オンリー。「観る盆」派です。 ということで今

    • 長生きしたいわけじゃないけれど、死ぬのは来週じゃない デュラエースとワクチン

      いつからだろう? 新しいコンポーネントが発売されると一番最初にクランクアームを見るようになったのは。 確か若いころはリアメカから見ていたと思う。 それからブレーキキャリパー→フロントメカとなり、むしろクランクは最後の方だったような……。 それがいつの間にかクランクを最初に見るようになり、その好き嫌いが全体の印象を決めるようになった。 今回のデュラエースもそう。嬉しいことに実物を見る機会がありました。 で、結論から言うとあまり好みではないんだよな~。 うまく説明できないけど

      • フレームビルダーの私が自転車を買いますー最終話

        サブタイトル 私が自転車に求めたのは何だったのか? -三つ子の魂百まで持たなかった-最終話 です。 さて、最初は感動したe-bikeもそれが日常となると色々と見えてきます。 特に私は、これが人生最後の買い物!一生もの!と思って買ってもすぐ何だかんだ批判の芽が発芽するタイプです。 人類の進化には大切なことですが! 最初の「おおお~!」から日々「ま、こんなもんか」に気分がシフトしていきます。 車輪とタイヤの安っぽさもどうにも引っ掛かりますし、テクトロのディスクブレーキのビミ

        • フレームビルダーの私が自転車を買いますーその⑤

          サブタイトル 私が自転車に求めたのは何だったのか? -三つ子の魂百まで持たなかった⑤ です。 ダルイ平地巡航を終え、無事アップダウンゾーンになりました。 ここからはアップダウンに加え、恐怖の信号機大量エリアです。 いつもなら坂の途中でひっかからないように、常に先の先までの信号機の色を見ながら走ります。 急な坂の途中で止められてのストップ・ゴーは、体力消耗以外何者でもなく、私のライフ値が一気に減るからです。 でも今日は違う! 何も考えない。 なぜならストップ・ゴーがまった

        今日はお休み、さて何処。

        マガジン

        • Tokyo 6℃ CAFE β版
          8本

        記事

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその④

          サブタイトル 私が自転車に求めたのは何だったのか? -三つ子の魂百まで持たなかった④ です。 無事試走を終え、初めての出勤となりました。 リアキャリア用のオルトリーブのバッグを購入したのですが、自転車関連グッズ不足のこのご時世で、1ヶ月待ちのはずが現在2ヶ月目に突入しています。 仕方がないのでそれまではリュックです。 真夏のリュックは正直ツライのですが、vadoがきっと助けてくれるでしょう。 私のリュックにはお弁当、水筒、エイドキット、工具などもろもろ入っていますので軽

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその④

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその③

          サブタイトル 私が自転車に求めたのは何だったのか? -三つ子の魂百まで持たなかった③ です。 さて、無事スイッチオンしたらまずは試走。 とりあえずチキンな私は3段階の1番下のモードであるエコから始めました。 ん?ソフトすぎやしませんか? さりげない優しさと言えば聞こえがいいですが、頼りないっつーか。 物足りない。 でも一般的な電動アシスト自転車だと、アシストが強すぎて出足とかカーブでパニックになってるおばちゃんいるもんなぁ…。 ペダルに足が乗っている時点で、アシストしよ

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその③

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその②

          私が自転車を買うと騒いでいたのが2020年なので、その時のタイトルを引き継ぐというのはどうかと思うのですが、世間は「オリンピック東京2020」と言い切っているので私もしれ~っと続けてしまいましょう。 当初思い描いていたのと方向性が変わったので、サブタイトルとして 私が自転車に求めたのは何だったのか? 三つ子の魂百まで持たなかった② です。 さて、無事納車されたスペシャライズドvado。 複数モデルがあるのですが、私が買ったのは4.0EQというものです。 フロントサスがあるの

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその②

          私が自転車に求めたのは何だったのか? 三つ子の魂百まで持たなかった! ①

          「三つ子の魂百まで」ということわざにもある通り、持って生まれたものはそうそう変わりません。 でも環境と加齢によって「三つ子」の時にはなかった側面が出てくるのでしょうか。 私の自転車デビューはまさに3歳、東京の代々木公園です。 明治神宮にお参りに行った帰りに当時園内にあったレンタルサイクルを見て親にせがんだのを憶えています。 子供用自転車でも当時の私にはかなり巨大で、残された写真を見るとハンドルを持っている姿勢は激しいチョッパーに乗ったヤンキーお兄さんのようないでたちでした。

          私が自転車に求めたのは何だったのか? 三つ子の魂百まで持たなかった! ①

          知ってる?乗ってる?エレキテル!

          私の友人に「ドライブが趣味」と言い切る女性がいました。 「いました」と過去形なのは、数年前彼女は病気で突然亡くなってしまったからです。 彼女はドライブが趣味と言い切るだけあって、日帰りで東京―岩手(往復約1.100キロ)をするようなツワモノでしたし、一緒に旅行をしていても私が運転を替わることは一度もありませんでした。 この世にいない彼女にもはや尋ねることはできませんが、ずっと疑問に思っていたことがありました。 何がそんなに楽しいのか? ということです。 彼女はマニュアル車

          知ってる?乗ってる?エレキテル!

          モナリザお京になった日

          コロナのお陰で、長い間封印していた「トラック野郎」のDVDと巣ごもりの日々です。 今まで「封印」してきた理由は単純。 夢中になりすぎるから、です。 でもさすがにこの年齢にもなれば大丈夫でしょう、ということで久しぶりにその封印を解きました。 画面に次々と出る俳優の名前を見ると、あぁこの人はもう亡くなったんだっけ…と、寂しさがつのります。 ふと、ある人のことを思い出しました。 そういえばあのおじさんはどうしているだろう?と。 そのおじさんはトラックの運転手さんでした。 ト

          モナリザお京になった日

          自転車、買いま……?  で、どーなった?

          2020年は自転車を買うと張り切っていたのに、突然のギックリ腰から慢性腰痛となり、計画が文字通り腰くだけになってしまいました。 そして自転車を買おうとしていたことさえ忘れていたある日。 ギュウギュウの電車の中、すぐ横で20代ぐらいの男性2人組が話をしていました。 満員電車のせいでその会話は私も一緒に話をしているような錯覚をおぼえます。心の中ですがついつい相槌を打ってしまいます。 「あのさぁ、オレさぁ自転車買おうと思って」 え!そうなの?偶然~私も~。ま、ちょっと最近忘れて

          自転車、買いま……?  で、どーなった?

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその① そう、私が欲しいのは…

          突然ですが…… 私は今、自転車が欲しいです。 そう言うと必ずといっていいほど 「自分で作ればいいじゃないですか~」と言われます。 はい、確かに私はフレームビルダーですよ。 ですけどね、 私が作っている自転車はスチールなんですよ! 鉄! クロモリ! ご存知ですか!? ……すみません。しょっぱなからついついキレてしまいました。 だって誰もが同じこと言うんですもん。 私が欲しいのはメーカーが言う 「あなたを異次元の走りに」とか 「体験したことのない軽さと剛性の魔力」とか そ

          フレームビルダーの私が自転車を買いますーその① そう、私が欲しいのは…

          旅しない自転車 ー嗚呼、美しき絶滅のランドヌーズ!

          さて、勢いづいて?いますツーリング系ネタ第3弾です。 こんなにもコロナで大騒ぎする前、巷ではどうやらツーリング車がブームなようでした。 便利な時代に逆に不便を求める人が増えているって本当ですかねぇ。 どうせ不便なスパイス感だけがほしい「なんちゃって不便」でしょ、などとひねくれて静観していました。 というのも「ランドナー復活!」などと雑誌にデカデカと出ているからです。 ランドナー…ねぇ…。おばちゃんにはピストバイクとかと同じ言葉に響きます。 そこはきちんと発祥の地であるフラン

          旅しない自転車 ー嗚呼、美しき絶滅のランドヌーズ!

          サイクリストは何でストイックなの? ダメダメな私の行き場はいずこ

          またもツーリングの話題です。 皆でツーリングに行くと、すごいなぁ~と感心せずにはいられません。 きちんと補給食を準備し、ボトルの中身はスポーツ飲料、万が一のゼリーなどもしっかりお持ちです。 いや、確かに私も用意しますよ。なんなら「このBCAA新しい味なんですよ~」とか言っちゃって、普段からこのテのものは意識してますよ感を出します。 ですが走りながら頭をよぎるのはジャンキーな思想です。 自動販売機の横を通り過ぎると、あぁ~コーラ飲みたい~!あ、ファンタグレープもあったな、どっ

          サイクリストは何でストイックなの? ダメダメな私の行き場はいずこ

          トイレによってもらっていいですか? ツーリングとトイレ事情

          自転車に関わって30年近くになるでしょうか。 フツーのサイクリストから始まり、専門誌スタッフ、メッセンジャー、小売り、卸ときて、ついにはフレームビルダーになっていました。 こんなに長く関わってきた自転車ですが、未だに苦手なものがあります。 それはツーリングです。 自分ひとりならいいんですが、他人から誘われた時の緊張といったら…。 その理由はトイレです。 男性人口が圧倒的に多い自転車界。ご一緒するメンバーも男性の場合が多いです。 「あの~トイレによってもらっていいですか?」

          トイレによってもらっていいですか? ツーリングとトイレ事情