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トイレによってもらっていいですか? ツーリングとトイレ事情

自転車に関わって30年近くになるでしょうか。
フツーのサイクリストから始まり、専門誌スタッフ、メッセンジャー、小売り、卸ときて、ついにはフレームビルダーになっていました。
こんなに長く関わってきた自転車ですが、未だに苦手なものがあります。
それはツーリングです。

自分ひとりならいいんですが、他人から誘われた時の緊張といったら…。
その理由はトイレです。
男性人口が圧倒的に多い自転車界。ご一緒するメンバーも男性の場合が多いです。
「あの~トイレによってもらっていいですか?」
何年経ってもこの一言がなかなか言えません。

私が飼っているうさぎ達は、トイレをしている時に私が見ていると恥ずかしそうに視線をそらしモジモジします。
そうなんです。排泄って誰にでもあることなのになんとなく気恥ずかしいんですよ。

一般的に知られているように女性のトイレにかかる時間は男性より長いです。
ただでさえ男性より頻繁に尿意をもよおす上にお待たせするのは申し訳ない。化粧直しなんてもってのほか、なるべくササッと出るよう頑張ります。
ですがそんな努力も空しく、トイレから出てきた時にすでに皆が待っている時の絶望感。
エレベーターに乗ろうとして扉が開いた瞬間、中にギッシリ人がいた時のような、なにかこう縮こまってしまいます。

さらにお腹などこわしていたら地獄です。
神様ごめんなさい、神様ごめんなさい、と、何の神様だかわからない存在に謝りたおしながら1分でも早い収束を願います。

男性とツーリングに行くと、ペースが大丈夫かと脚力の心配をしてくれる人は多いのですがトイレの心配をしてくれる人はなかなかいません。
以前ご年配のグループとツーリングに行った時は楽でした。
みなさんトイレが近く、トイレ休憩が若い人の3倍ぐらいの頻度がありましたので。

ツーリングではどのあたりを走るんですか?と時々聞かれます。
私は街中かせいぜい里山と言われるあたりまでです。
子供の頃から腸が弱い私は、とにかくトイレが不安ですから。
山の中を70キロとか、そんなのもう死の行軍です。
店も民家もない山中でトイレに行きたくなったら、映画「八甲田山」ではありませんが、天は我々を見放したー!と叫びたくなる気分です。

街中なんて…とおっしゃる方も多いですが、工事中のデコボコ、突然出てくる人、指示器なしで曲がる車などなどサバイバルゲームのようで十分楽しいですよ。

女性をツーリングに誘う時には、距離が短いよとか、坂が少ないよとかではなく、15キロに1か所はトイレがあるよ、の方が安心するはずです。

あ、あと集団で走るときに後ろに来られるのも苦手ですね~。
大きいお尻だなぁとか、ヘタなペダリングだなぁとか思われていないかなぁ~、万が一登りで力んだ時にオナラが出たらどうしよう…などと気になって集中できません。
ということで、今週もわたくし都内をソロツーリングでございます。

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