Kita
この話は40歳の独身男が婚活を始め、婚活中の出来事を書いてみました 箸休め程度に読んで頂ければ幸いです
[あ…今日はKさんと飲むんだっけ] Kさんと地元で飲みの約束はしたが、今一つモチベーションが上がらないまま当日を迎える 待ち合わせの場所に到着 ビール大好きなKさん、この日を楽しみにしていたらしい 俺と会うのが目的なのか、ビールが目的なのかは知らないけれど そうは言っても俺から見れば女性とは久しぶりのサシでの飲み 折角だからこの日を楽しもうと俺もモチベーションを上げる 俺 [さ!行きますか!あのお店の雰囲気はね、俺好きなんだけど行ってみます?] Kさん
泥試合ビアガーデン婚活を境に、やけくそ気味に婚活パーティーに参加しまくり始める これまでに2、3人とカップリングにはなれたが、その先からが中々続かない 何回も婚活パーティーに参加していると以前話をした事がある女性もちらほら会う様になってくる 女性 [会った事ありますよね wどうですか?調子は] 俺 [まぁ良くも悪くも何とも言えないですね w] 女性 [お互い頑張りましょうかw] そんな会話なので、相手からは俺には興味が無いって事だろうw これだけ何回も会を重ねて
さて後半戦のフリータイムが始まる 前半戦はまるで手応えのないまま終了 会場が大人数の割に狭く、人を避けて移動しないとなので目当ての女性に辿りつきづらい 更にテーブル、椅子が行手を阻む [これは苦戦するかも] M市まで来て ビジホまでとって 高めの参加費を支払い これで成果ゼロのボウズは何としても避けたいところ 後半戦のフリータイムにかける 話したい女性を探していると、目鼻立ちが整った中条あやみ似の美人がいるではないの?! 前半戦に居たっけ? 取りこぼ
多い時で週一、それでも2週に一回は婚活パーティーに参加していた俺 Mさんとの一件以来、何だか婚活に対するやる気スイッチが切れる しばらくの間婚活はしていなかったが… でもやっぱり出逢いは欲しい ようやく気持ちを切り替えて次の婚活パーティーに向けてスマホで調べる 近い内にまたM市で [ビアガーデン婚活パーティー] なるものを発見! お酒を飲みながらの婚活パーティー?! しかも連絡先の交換はご自由に?! 何だこの楽しそうなイベントは?! しかも男性30
Mさんと次会う時はどんな顔して会えば良いのやら 彼女に子供が居ても構わず交際を申し込むのか… 申し込まないのか… 申し込んでOK貰えたとしても、その後はどうする… 結局、お子さんがいる方とはちょっと… な、結果になるのなら今日はっきり伝えた方が… あれこれ考えている内に食事を約束した日を迎える 緊張しながらもM市で待ち合わせしている駐車場に少し遅れて到着 電話して自分の車の特徴を伝えるとMさんが気付き、小さく手を振りながらこちらに小走りで駆け寄ってくる 子犬
婚活を始めてから数回目で初のカップリング! たった数回目でカップリングになれた! なんだ楽勝じゃん w! おっと…落ち着け これはあくまでもカップリングになったって訳で、まだスタートしたばかり これから彼女になってくれるのか、くれないかは今後の自分次第 大丈夫、俺、ちゃんと、わきまえてる w あくまでも冷静に でもさ、あのお尻がね、我が手中に入る訳ですよw… どうしてもニヤける w Mさんとの今後の事の妄想を膨らませつつ 下半身も膨らませながら、帰りは下道
もちろん女性もボーリング 俺が気になるMさんの番 Mさんが投げる仕草を後ろから眺める俺 薄めの生地で、淡い水色系なパンツスタイルなMさん どうしてもMさんのプルンとしたお尻のラインに目がいってしまう いかんいかん ここでのお尻眺めはただの変態 お尻を一生懸命眺めていないで、良いところ見せる為にも一生懸命ボーリングしましょう 先程の一投目は見事にストライクだったし これでMさんに良い所見せれた w 今までゲーム中に1回でもストライクを出せれば上出来な低レベルの
初戦デビューで調子づいて惨敗 あの初戦から何回が婚活パーティーに参加しているが、今の所良い結果は無し …これは俺が長男だからか…? プロフィールには家族構成を書く項目がある そりゃ婚活だもの、男性側の続柄って大事だよね 聞いた所、長男ってのは本当〜に売れないらしい そりゃ次男、三男の嫁になる人は相手の親に気を使う事無く暮らせるだろうし、介護問題とか出てくる長男とは気楽さの度合いが違うだろうね 長男以外で選んでいる人も居るでしょう それはそれで良いんです別に
これは合コンでは無く婚活パーティーである ガムシロ飲んで、やっちまったのはもうしょうがない もう一度初心に戻り別の女性と話を始める 薄い黄色のカーディガンを羽織り、色白で顔立ちも整った可愛い方とお話し出来る事に 彼女はN村で保育士をしているとか 何とも可愛い保母さんで園児からもさぞかし人気があるだろう [先生、僕のお嫁さんにしてあげる〜] などと、ませた男児が言うのだろう いやいや男児よ、今から俺がこの女性をお嫁さんにする為に軽快なトークをするのだよ こんな
後半戦のフリータイム さてここからが本番 自分を生かすも殺すもここでトーク力が試される あらかじめチェックしといた女性に [お話良いですか?] と満面の笑顔で伺う [あ、はい] お相手は一山向こうのC市からこの会場に友達と参加したという歯科衛生士 …歯科衛生士だって 歯科衛生士とお話出来るなんて しかも自分好みな顔立ち しばらく女性に対する免疫力が低下し続け、なんなら地べたを這いずっている建設業な男がいきなり大丈夫なのか? いけんのか??
今日はいよいよ婚活パーティー イメージトレーニングも充分したし服も新調した ネットを参考に綺麗めカジュアルで行く事に 今までダラダラと昼まで寝ていた男が珍しく早起きして身支度を整える 目立つ鼻毛も抜いたし 歯磨きもしっかり念入りに 息くさ印象与えたら即アウト フリスクもしっかり持っていざ会場へ 会場に早めに到着 ちらほらと駐車場から会場に向かう参加者達 この時点で女性を見かけるたびに相手に気付かれない程度の得意のチラ見が始まる 会場に着いて参加費を支払うと番号が書
今日は休日 建設業は基本日曜日のみが唯一の休みである 土曜日の夜から夜更かししてスマホをいじり、日曜日の昼にようやく起き、お袋が用意してくれた昼飯を食べ、腹が膨れたら2度寝して夕方起きるという、どうしようもない休日が1日中寝て潰れていく そんな俺を見かねたお袋が [たまには外に出たらどうなの?] そんな言葉を尻目にTVをつけると町、村をあげて婚活パーティーの番組をやっている 婚活パーティーってあれでしょ?売れ残った男女が参加してカップルになるんだろ? そうま
「娘さんを僕に下さい」 こんなTVでしか見た事無いセリフを俺が実際 に言う日があるのか? 気付いてはいたがあっと言う間に40歳を迎えた 初老とは40歳かららしい 周りの連中は新築を建て 家のローンが〜 嫁が〜 子供が〜 言う割には俺から見れば何だかんだ幸せそうじゃねぇか そんな俺は40になっても実家暮らし 家を出て1人暮らしする気さらさら無し 自立心無し 親が健在だから寝て起きれば飯が用意されており、洗濯物は洗濯機に放り込んでおけば自動的に洗濯され出てくる