婚活12 ビールな女 1
泥試合ビアガーデン婚活を境に、やけくそ気味に婚活パーティーに参加しまくり始める
これまでに2、3人とカップリングにはなれたが、その先からが中々続かない
何回も婚活パーティーに参加していると以前話をした事がある女性もちらほら会う様になってくる
女性
[会った事ありますよね wどうですか?調子は]
俺
[まぁ良くも悪くも何とも言えないですね w]
女性
[お互い頑張りましょうかw]
そんな会話なので、相手からは俺には興味が無いって事だろうw
これだけ何回も会を重ねていくと色んな女性が居るもので
絶っっ対に!
あなた暇つぶしに来ただけでしょ?!
と言う、色黒でノリの良い[小島瑠璃子]似の女性
(これで彼氏居ませんなんて信じません)
猟友会に所属していて、山で増えすぎた猪や鹿を散弾銃で撃っていますという女性
(綺麗な人だった)
バイキング料理でお皿に盛りに盛ったクリームパスタをズルズルすすり、口周りをテッカテカにしながら話してくる、ふくよかな女性
女性
[ここの料理、おいふぃでふよね〜]
俺
[そう…ですね]
(久しぶりの食事だったのか?)
俺より確実に年上だし、いかにも[お母さん]な人
お母さん
[私がこの中で1番年上だと思うけど、こんなおばさんは嫌だよね〜w?]
俺
[そうで…あ、いえ、ここは男女の出逢いの場なんで年齢は関係ないと思いますよw]
(返答に困るわw)
終始うつむき加減で、足を組んで髪を弄りながら
[あぁ…はい]
[はぁ…そうなんですね…]
今回の男は全員ハズレだったわ〜感を全開で出している女性
(あのさ、そこは嘘でもせめて男性陣に合わせろよ)
俺の話を口開けて終始ポカンとした顔で聞いている女性
(俺の顔に何か付いてます?)
あ、この人良いな〜と思えばお子さんが居る方
やはり自分にはお子さんが居る方とはその時は良くても、その先の覚悟が出来ず
(初婚で一気に2人のお子さんのパパになるのは…)
そんな中、雑居ビルで開催するよくある婚活パーティーに参加
これもM市で開催
婚活パーティーやけくそ中なので迷わず参加
当日会場に到着
うん、絵に描いたような雑居ビルの一室
そしてパーティーが始まる
その中で、特にタイプでは無いが明るい女性が居た
この人は少し不思議ちゃん?…な印象
話をしてみると自分の地元のお隣のI市から来たKさん
何でもビールが好きらしい
俺もビールは好きだからじゃあ地元で一緒に飲みますか
と、この女性とカップリングをする前に話が出来上がる
前半戦、後半戦と時が経ち、気になる相手の番号を書きスタッフに渡してカップリングの発表を迎える
司会
[皆様お疲れ様でした、今回のカップリングは◯番と◯番の1組です]
あ、俺達か
地元で飲みましょうかと話したKさんとカップリングになる
カップリングになってこの日はさようならする前に、その辺のカフェでコーヒーでも飲んでいく事に
通りに面したオープンカフェ
店に入り、自分達が座った隣の席に
髪はロン毛にパーマをあててウエットなスタイリング
無精髭なんだけど計算された無精髭っぽい感じな
[オダギリジョー]みたいな男性が
海外ビールを瓶で飲んでいる
俺よりも、隣の席の彼をチラチラ見ながらKさん
[あの人かっこいい!]
を、さっきから連発
ただ単に思った事を素直に言っているのだろうと理解は出来るが、そうは言っても…
(ウチらつい先程カップリングになったばかりなんだけど…?)
と、腹の中で思いながらも
[本当だ、彼カッコいいね]
返答はしたが、この時Kさんに対しての評価が じんわり下がっていく
…でも明るいし
ケラケラ笑う
少し不思議な感じはするけれど
付き合っていけば何かしら進展はあるかも…な
取り敢えず飲みの約束したし、まずは地元で彼女と会ってみるか
話はそれからだ
つづく
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