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俳句

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テレビ番組のプレバド特に夏井さんのファンで俳句の面白さ、奥深さに感心していました。そこで私も無謀な挑戦を始めます。でも俳句と呼ぶのも恥ずかしいので誰かさんを見習ってタイトルは 「…
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2021年11月の記事一覧

間人蟹(たいざがに)

間人蟹(たいざがに)

いよいよ蟹の季節ですね。間人蟹って知ってますか?「たいざ」なんてきっと読めないでしょうね。京都は丹後半島にある間人港に上がった蟹だけに許される名前なのです。その為、数が少なく幻の蟹とも言われます。多分収穫の時期に港の近くの旅館に泊まらないと食べられないのかも知れません。その美味しいこと。さて、俳句ですが、ずわい蟹や松葉蟹は冬の季語ですが、蟹だけだと沢蟹の意味で夏の季語なんですね。えらい違いです。

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ベルギー・ブルージュの街

ベルギー・ブルージュの街

この絵は本当はブルージュではなく、オランダ村のものです。でも私にはこんな風景を見るとブルージュが思い出されます。素敵な街だったので是非ご紹介したいと思います。俳句はブルージュをイメージして詠んで見ました。

青葉生る(なる)川より見ゆる石の家(季語:あおば:初夏)ブルージュの名は橋に由来すると言われ街の至るところに水路と橋があり、陸のベニスとも呼ばれています。クルーズでは川に沿って植えられた緑の合

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岩清水

岩清水

さて何処の景色だかわからなくなっていますが、岩清水が綺麗だったのでこの写真を撮ったのでしょう。季節は初夏と言うところでしょうか。今回は全く季節はずれではありますが、清水・岩清水(三夏)の季語で詠って見ました。

多分みんな経験されたことだと思いますので説明は無しです。

指先のしびれし谷の岩清水一口で息吹きかえす岩清水岩清水せせらぎゆきて沢となり水筒に清水満たして降り支度

アルハンブラ宮殿

アルハンブラ宮殿

ロンドン駐在の頃に訪れたアルハンブラ宮殿の中庭の絵です。アンダルシア地方でどんな句が出来るでしょうか。

コルドバの道の蜜柑のたわわなり(季語:みかん:三冬)アンダルシア地方の街には蜜柑の街路樹が多く、実を付けていても誰も見向きもしません。

赤い屋根白壁の街緑映え(季語:みどり:初夏)赤い屋根に白い壁の家はこの地方に特に多く、マラガの近くにあるフリヒリアナは街全体が白い家だらけで白い村とも呼ばれ

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雪の銀閣寺

雪の銀閣寺

だいぶ寒くなって来ました。と言う訳でいきなり雪の銀閣寺です。京都では雪が降ることはそんなにないのですが、たまに雪が降るとチャンスとばかり慌てて写真を撮りに出かけます。左下にあるのが秋の銀閣寺で書いた月が出るのを待ったという向月台です。今回は雪で勝負してみます。

駒ケ岳雪踏む音と息の音(季語:ゆき:晩冬)3月の仙丈ヶ岳・駒ケ岳縦走でひたすら尾根を歩いていた時のこと、誰も喋らず聞こえるのはただ雪を踏

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マンハッタン

マンハッタン

今回は思い出の地、マンハッタンの絵から句を作ってみます。

海外の記憶を書き始めた第1回目の投稿は1978年に初めて海外に行った時の話で、短期間だったけれど今でも鮮明に記憶に残っているニューヨークへの研修時代のことです。よかったらこちらも見てください。

ジョンレノン倒れし街よ冬銀河(季語:ふゆぎんが:三冬)ジョンレノンは1980年12月8日深夜11時頃、この絵の少し手前(北)にある自分の住んでい

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大津の紅葉

大津の紅葉

紅葉の絵がまだありました。大津京を歩いていた時、なんかヨーロッパっぽいと思って撮った写真から描いたものです。今回は季語を紅葉に絞り景色より気持ちを中心に詠ってみました。

時に想い時に悲しき紅葉かな愛おしき紅葉一葉の苔に浮き楽しげな人見て寂し紅葉かな睡蓮鉢に浮かぶもみじ葉寂し白川に色を落とせり紅葉かなおしまい!

那谷寺(なたでら)

那谷寺(なたでら)

石川県小松にある那谷寺の名前は西国三十三所巡りの一番所の那智と最後の谷汲の頭を取って付けられたと言うことです。花山上皇がこの寺に来て、ここは西国三十三所の全てを凝縮していると言われたことから岩屋寺を那谷寺に変えたそうです。古くから白山信仰の聖地でもあり、本殿にある洞窟の中には千手観音が祀ってあります。

「石山の石より白き秋の風」と松尾芭蕉が詠った場所でもあり、巨岩奇岩が人を圧倒しています。その岩

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門司の街

門司の街

門司港の近くには古い建物が並んでいていい雰囲気ですね。そう言えばここで初めて瓦そばというものを食べました。本当の瓦の上に茶そばと錦糸卵が乗っかって来たのでびっくりです。でもよく考えたらざる蕎麦はざるに乗って出て来ていたし、新潟のへぎそばは「へぎ」というお盆のようなものに入って出てきますね。更に山形まで行くとへぎが板に変わって板そばです。でも「へぎそば」は蕎麦にふのりが入っていて味は他の地域の蕎麦と

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アラスカの黄葉

アラスカの黄葉

この絵も前に水彩画で投稿したものですが黄色い葉もいいかなと思い再登場です。「米州2010’s 27 アラスカ州デナリ国立公園」に元ネタの写真を含め、旅行記があるので下のurl をクリックして見てください。​

https://note.com/kirk/n/n7d7448f4f62e?magazine_key=m20567c993148

朝ぼらけ大トナカイの息白し(季語:いきしろし:三冬)アラス

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東福寺の通天橋

東福寺の通天橋

前に投稿した水彩画ですが、紅葉の季節なので又引っ張り出しました。まだ紅葉の描き方もわからなかった頃の絵です。と言っても今でもわかっている訳ではありませんが。

奥の方に見えるのが東福寺の通天橋です。実はこの通天橋から見る紅葉が最高なのです。そして橋から下へ降りて見ると紅葉の森に入り込んだように辺り一面紅葉で溢れています。実はこの絵を描いている側も橋の上なのですがここは地元の人も通る道にある橋なので

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圓光寺

圓光寺

京都左京区一乗寺にある圓光寺は紅葉の名所として知られています。徳川家康ゆかりの寺で本当かどうか分かりませんが、家康の歯を埋めたと言うお墓があります。そして十牛之庭という庭も有名です。説明では確か牛を引き合いに出して、十の場面で悟りを開く過程を伝えるみたいな感じでした。

赤眩し疲れ忘るる紅葉かな(季語:もみじ:晩秋)宮本武蔵で有名な一乗寺下り松のバス停から山に向かって歩き、まだかなと思う頃に漸く圓

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永観堂

永観堂

東山にある永観堂は紅葉の名所として京都では1位2位を争うところです。私も永観堂、東福寺、宝厳院は紅葉の溢れる名所で一見の価値ありだと思いますが、毎年となると境内が無料で開放されている真如堂や御所の公園が有り難いですね。コロナ前は市内がまだ見頃でないころは高雄や比叡山などの山に足を伸ばしていました。さて今回は晩秋を詠って見たいと思います。

永観堂紅葉に後ろ髪引かれ(季語:もみじ:晩秋)説明っぽいの

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金閣寺

金閣寺

金閣寺もそろそろ紅葉の見頃かも知れません。綺麗な景色ではありますが、何故か私はそれほど好きではありません。成金のイメージがあるからでしょうか。もちろんこれを作った足利義満は三代目なのでボンボンかも知れませんが、成金ではありません。

秋の京インスタ映えの奪い合い(季語:あき:三秋)コロナ前ですが京都はどこもインスタ映えするポジションの奪い合いでした。そう言えば最近はインスタって余り聞かない気がしま

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