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永観堂

東山にある永観堂は紅葉の名所として京都では1位2位を争うところです。私も永観堂、東福寺、宝厳院は紅葉の溢れる名所で一見の価値ありだと思いますが、毎年となると境内が無料で開放されている真如堂や御所の公園が有り難いですね。コロナ前は市内がまだ見頃でないころは高雄や比叡山などの山に足を伸ばしていました。さて今回は晩秋を詠って見たいと思います。

永観堂紅葉に後ろ髪引かれ(季語:もみじ:晩秋)

説明っぽいので永観堂を下句にして

後ろ髪引かれ紅葉や永観堂

これだとまた見たくなった紅葉かそれがある永観堂か主役がぼけますね。紅葉を主役にして見るとこんな感じ。まあどれにしても凡人の句ですね。

永観堂後ろ髪引く紅葉かな

永観堂はお寺を巡りながらぐるっと一周するともう一度って見たいという気持ちになります。でも実際は一方通行なので無理なんです。水彩画はまだ錦秋ですが永観堂の紅葉は見頃には真っ赤に染まりとても綺麗です。そうそう堂内には見返り阿弥陀という後ろを振り返っているような仕草の珍しい阿弥陀様がいらっしゃいます。でも阿弥陀様は後ろ髪を引かれている訳ではありません。

紅葉狩り傘が重なり葉を隠し(季語:もみじがり:晩秋)

雨の日の永観堂での経験ですが、廊下から見る紅葉は最高でしたが、庭に降りると通路が狭いので傘と傘がぶつかってなかなか大変でした。

葉も落ちて忘れられたか柿二つ(季語:かき:晩秋)

昨日散歩していたら葉のほとんど無い柿の木に柿が寂しそうに残っていました。しぶとい柿なのか、葉がせっかちなのか、なんとも言えない風情がありました。

肌寒し要垣根の馴染みおり(季語:はださむし:晩秋)

家のカナメの垣根は夏頃から赤い葉を付けていますが、秋も深まり、ようやく周りの雰囲気に合って来ました。

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