ショートショートを書き終えて。
この記事は3月16日の記事と、3月26日の記事から繋がっています。
さて、以前ここでご紹介させて頂いた拙作ショートショート
「アンニュイ・イチゴプリン」いかがでしたでしょうか?
「作者、相当楽しんで書いてるな」というのが伝われば幸いです。
完結させるって楽しいな、って心の底から実感しました。
上手く起承転結を書けたのも大きいです。
・どうしてショートショートの研究を始めたのか?
私は元々お話を書くのが好きでした。
頭の中に浮かんだ映像を言葉に変換して、パズルのピースのように埋め込んでいく作業がとっても好きでした。
けれど、大体序盤や中盤でストーリーが行き詰まってしまうのです。
趣味の範疇でただ書いていただけでしたが、これはかなり心に来ました。
「私は物語1つ書ききることができないのかぁ」と。
世の中に出回るお話・私の好きな物語が、
大体超長編の大作ばかり(なんとかシリーズもののような)
なのも原因のひとつかもしれません。
一巻で終わってるものとか、中々無いですし。
そんなある日私は「ショートショート」という言葉を知りました。
定義としては「日本の文庫本で1ページから数ページで収まる長さの短編小説」だそうです。
元々興味はわずかながらに抱いていたけども、中々手を伸ばせずにいました。
たったの数ページで起承転結を書ききらねばならない。
そして「新鮮なアイディア・完全なプロット・意外な結末」という三原則を盛り込まねばならないという難易度の高さ。
しかし、私はそこに惹かれました。
「読んでみよう。そして書いてみよう。ショートショートを」
そう決意をし、とうとう手に取ったのです。
かの有名なショートショートの巨匠・星新一の小説を。
そしてそれを読みつつ、
各小説サイトに掲載されてるアマチュア作家さんのショートショートをご拝見したり、ショートショートの書き方をざっくりと研究しました。
そして出来上がったのが「アンニュイ・イチゴプリン」でした。
・ショートショートの作り方は、案外向いているようだった。
ショートショートの作り方は、主にプロットの構築の面で大変ためになりました。
特に「素材からレシピを作る」改め「題材からストーリーを構築する」というのが、
今までの私からしたら非常に斬新でした。設定から入らないなんて!
いままでの作り方と言うと、以下のような形でした。
1.キャラから作る。
↓
2.キャラの設定を作る。
↓
3.世界観&舞台を作る/用意する。
↓
4.ストーリーを考える。
このやり方も、実は案外悪くはないそうなのですが……
私は「キャラの設定・世界観&舞台」の時点で満足してしまうのか、
中々本編開始に至れない・もしくは書き始めたはいいが、
完結させることができないという状態に頻繁に置かれてしまいました。
ついでに言うとプロットもろくすっぽ練ってませんからね。
まぁ当たり前ですね。
俗にいう「エたる」という現象です。
エターナル放置。超悲しい。
そしてショートショートを元に、近頃始めた作り方はこんな感じです。
1.題材からストーリーを先に構築する。
↓
2.話(プロット)を大雑把に膨らませ、
使えそうなセリフ&ストーリーを組み立てる。
↓
3.結から順にストーリーだけ先に書き出す。
ついでに世界観/世界設定・舞台を作る※この段階で人に評価してもらう。
↓
4.キャラの設定を考える。
特に3の「この段階で人に評価してもらう」が一番良かったですね。
見て貰うって大事だなぁ、と実感しました。アタリマエ。
そして私にはどうやら、後者の方が合っているようだと感じました。
・書ききるチカラから得た自信。
ショートショートがきっかけで私は
「終わりから物語を考えると、ストーリーを書くのが幾分か楽になる」という気付きを得ました。
そもそも、いきなり長編から書こうとか考えるのが間違いなんですけどね……根本的にね。
最近「アンニュイ・イチゴプリン」以外に趣味で書いたSSも、
転や結から最初に書いた方がスムーズに書けました。
このnoteの記事も実はこの方式で書いてます。
このやり方のおかげで、
「どうやって書いていけば物語が収束させられるか」というのがわかりました。
これは自分にとっては大きな進歩です。
極々普通のことだが、自分はこれがイマイチピンと来ていなかったのだなぁと発覚しました。
今までずっと困っていたので、非常に嬉しいです。
これからもショートショート&短編小説を書いて行けば、
少しづつ書ききるチカラを身に付けられるのではと思っております。
大の苦手なプロットを組み立てるいいキッカケとなりますし、
なにより「物語を終わらせる」というのは必要不可欠な学びです。
そんなわけで「アンニュイ・イチゴプリン」改め
「ドクタさんとカタリベさん」の第二弾を書きます。現在プロット鋭意作成中です。
末永くお付き合いいただけると幸いです。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219270364749
https://novelup.plus/story/175442284
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