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人生は「バラ色」よりも「いろ色」

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2022年2月の記事一覧

快不快がナビゲータ

快不快がナビゲータ

 二十歳代の男性から、こんな質問をされました。「この前、霊能者的な人に『氏神さんを拝みなさい』と言われたが、神社にお参りにいったほうがいいですかね?どう思いますか?」と不安そう。それには、こう答えました。
 「じゃあ、一度お参りして、そのときの気分で決めたらどうでしょうか?神社に行って、やすらぎを感じたり、溌剌とした気持ちになったり、心が温かくなったり…、要するに『また、お参りにしたいな』と思った

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価値観は好き嫌い

価値観は好き嫌い

 思い込みとは、「自分が正しい」と強く思っている価値観のことで、その多くは、小さなころに親や先生から、知らないうちに刷り込まれています。
 「思い込みをなかなか変えられない」という人に対して、こんなアドバイスをしました。

 ---無理して変えなくてもいいですよ。その思い込みが、あなたの個性であり、持ち味なのですから。そして、そういう思い込みや信念があったからこそ、感じられた喜びもあったでしょうし

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パラドックス・アドバイス

パラドックス・アドバイス

 「人生はパラドックス(逆説)」と言われるように、人は「変わりなさい」と言われても、なかなか変わろうとせず、むしろ「今のままでいいですよ」と肯定してあげると、早く変わっていきます。
 
 人から相談を受けたときは、このパラドックスを踏まえて助言しています。例えば…。
 外で良い人を演じ、家ではそのストレスにより、イラついて家族にあたり、落ち込んでいる人に対しては、このように言います。「皆さん、外で

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軽やかに生きる5つの視点

軽やかに生きる5つの視点

(1)自分の楽しみを優先しよう。
 他人に気遣いばかりして、したいこともせず、自分のことを後回しにしている人がいます。
 これは、特に親子間で言えることですが、親は子供にかまけず、楽しみごとに忙しくしている姿を子供に見せるのがいい。すると、子供も自分の趣味を自分の力で見つけ、楽しい世界を築けるようになります。

(2)「今・ここ」に生きる。
 過去を悔やみ、未来を案じて気持ちが沈んでいませんか?過

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「オレに対して」が前提

「オレに対して」が前提

 「人は、自分の立場でしか考えられないのか」という話。
 例えば、 自分が主催する(もしくは講演する)講演会に、ある人が参加の申し込みをしておきながら、数日後「ごめんなさい。その日仕事が入って、行けなくなりました」とキャンセルの連絡をしてきたとしましょう。
 そういう、約束を破る人に対して「誠実さが足りない」とか「仕事が入ったのではなくて、入れたのでしょ!」と批判的に語るのを見聞きすることが何度か

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生涯かけて純粋になる

生涯かけて純粋になる

 人生を振り返ってみて「自分を生き切った」と感じられるのは、どんなときだったでしょう?小学校の低学年くらいまでかなぁ、夢中で遊んだころが、それにあたるのではと思います。
 あのころは、日々が新しく、好奇心旺盛で、何の目的もなく、我を忘れて遊戯に没頭していた…。あのころが「人生の華」だったのかも!。
 大人になるにつれて、打算が芽ばえ、損得勘定に走ったり、「自分が、自分が」という「自己顕示欲」が旺盛

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バカボンの無邪気なパパ

バカボンの無邪気なパパ

 書店で「天才バカボンの家族論~パパの品格なんていらないのだ~」(講談社)という本を見つけました。国民的大ヒットアニメですから、テレビや連載雑誌でご覧になられた方も多いことだと思います。このバカボンのパパの生き方が、以前に取りあげた「シャレで生きている人=自遊人」の特徴を見事に呈していることに気づき、うれしくなりました。
 では、上記の本のなかから、参考になった個所を要約してご紹介しましょう。--

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症状が療法である

症状が療法である

 コロナウイルスの蔓延のお陰?で、インフルエンザや通常の風邪の罹患者が減っていることを感じます。普段だと、この2月の厳寒の頃は、インフルエンザでの学級閉鎖が当たり前のように報道されていました。鼻をグスグス言わせたり、咳をしたりする人も周りに頻繁に見受けられたのに、今やまず目にしません。

 この理由として、マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの励行を挙げる専門家の方々もいますが、それよりは

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法則を意識しなくなる

法則を意識しなくなる

 いわゆる精神世界や自己啓発の本に「投げかけたことが返ってくる」という宇宙の法則が述べられています。言い方を変えれば、「与えたものが、与えられる」。「他人にしたことは、いずれ自分に跳ね返ってくる」。「蒔いた種は、刈り取らなければならない」...という主旨の法則。いわゆるカルマの法則ですね。因果応報と表現されることもあります。
 以前は、これは万人に必ずあてはまるゴールデンルール(黄金法則)だと思っ

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人生相談、穏便な回答よりも

人生相談、穏便な回答よりも

 新聞の人生相談のコーナー。数年前に離婚し、今は実家暮らしの30歳代の娘が、母(夫もいる)の行動を心配して、こんな相談を投書していました。
----60歳代の母の携帯電話に、深夜かかってくる。母は、トイレに入り会話をしている。そのそぶりからして、相手は(同じカラオケ仲間の)男性だと思われる。口を出してはいけないと思いつつも、毎晩うれしそうに電話で話す母を見るのがつらい----という内容です。

 

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予測がつかない人

予測がつかない人

 以前に少しふれましたが、「シャレで生きている人」の側面、その続き。
 シャレで生きている人を、とりあえず「自遊人」と名付けてみました。この世という広大な広場で、自由に心を遊ばせている人、というような意味合いです。特徴を列挙してみます。

・自遊人は、運命をよくしようとは思わない。与えられた運命に浸って、どう推移していくのか、穏やかに眺めている人である。
・自遊人には、不安や心配をなんとかして「安

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ファジーな姿勢が病気を遠ざける

ファジーな姿勢が病気を遠ざける

 以前、腰痛は心因性である(心の奥底に抑圧し溜め込んでいる『怒りと不安』から起きている)ケースが多いということを書きました。
 ミステリー作家の夏樹静子さんがレポートしている本「心療内科を訪ねて」(新潮社)を読むと、腰痛だけでなく、頭痛や肩こり、胃痛、それに高血圧、不眠、倦怠感などは心因が強く関係していることがわかります。
 心身症になりやすい性格傾向や行動パターンは何か?この本から引用させていた

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あるがままを味わう

あるがままを味わう

 行楽の季節になりますと、庭園を拝観したいと言う人から、予約の電話が入ります。来観日までに、家人は庭の草を抜いたり、落ち葉を掃いたりするのですが、軒に張っているクモの巣に気づかないことが何度かありました。
 それを見つける度に「払い落としておくように」と言っていたのですが、最近では「クモの巣も、落ち葉も雑草も全部含めて自然の美しさ。風流なるかな」と思えるようになりました。完璧に掃除された庭なんで、

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自身の思いが磁石となる

自身の思いが磁石となる

 心の持ち方の勉強を始めたころは、そこで学んだことを人にアドバイスしたくてたまらないという時期があるものです。そういうときって、悩みを抱えた人が「相談にのってください」とちょくちょく来るものです。
 手っ取り早くお金を儲けたいと思っていると、そういう儲け話を持ちかけてくる人やその類の情報に頻繁に出合うことになります。
 目の前にどういう傾向の人が現れてきているかで、今の自分が何に意識を向けているの

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