見出し画像

ライフワークとの両立

転職を考える時、何を柱にして考えますか?

収入?休日?やりがい?

いろいろあると思います。

私の場合は…「ライフワークと両立できるかどうか」でした。

去年の今頃、新しい仕事を探しながらナレーションをしていました。
一本1000円以下の案件をひたすらこなす毎日でした。
それを積み重ねて、4万円ほどの稼ぎを得る月もありました。
でもこれは、毎日10時間ほどナレーション収録に費やさないと到達しない額です。

無職になって、生活資金を捻出するためにバイト感覚で始めた宅録ナレーション。
「好きだから」「夢を叶えるために」というわけではなく、「生きるために」始めたことです。
というのも、大卒というプライドがアルバイトを選択することを許しませんでした。

でも今は、パートとして働いています。勤務時間は6時間。9時から16時までの勤務です。
正社員・契約社員での求人がなかったっていうのもありますが、一番は「のびのびとして働けるかどうか」でした。

4月末まで在宅ワークをしていました。
「在宅」と聞くと、今の時代に合った働き方でキラキラして見えますよね。
ですが私がやった在宅ワークは、それはそれは人様に迷惑をかけるようなお仕事でした。

変な話、在宅ワークで病みそうになったのです。
誰もいない空間でひたすら電話をかけ続ける仕事。クライアントの名前はふせられたまま、法律の網の目をくぐり抜けたグレーな営業です。
在宅といえども、「これ本当に社会の役に立ってる?」と疑問を抱いたほどでした。

今の仕事は正直言うとそんなにお給料はもらえません。
しかし、社会のお役には立てている自負があります。
ナレーションをやっていることも会社に伝えています。そのせいで上司から「働きすぎなんじゃない?」と心配されることもありました。

この働き方をして、一つの境地に辿り着きました。
それは「雇用形態にこだわる必要はない」ということです。

正社員登用になったからといって、本当に幸せになれるでしょうか?
確かに、安定収入が毎月あるのは非常に大きいです。また、福利厚生面では、自分で各種支払(税金とか保険料とか)を払わずに済みます。
しかし、支払われる対価は心身の血肉から出さなければなりません。

収入を得るために、精神を対価にしますか?
安定させるために、自分自身を担保にしますか?

ましてや壊れてからリスタートを切る場合、それらを中心に見て物事を進めるとなると、同じことの繰り返しになるのではないでしょうか。

私は今、6時間勤務のパート雇用で働いています。
額面約11万円。保険・年金・各種税金は自分で払う形にしています。
それに合わせてナレーション・物書きの副業をしています。
ありがたいことに、ライフワークが副業になりました。

正直言うと、お金は全然足りないです。
それでも生活できているのは、実家暮らしという恩恵があることと自分流の働き方に周りが一定の理解を示してくれているからだと感じています。

私、とても幸せです。

虹倉家の家計を支えてくれる心優しい方を募集しています。 文章と朗読で最大限の恩返しをさせていただきます。