こころのおそうじ⑥

今朝は「大学4年生、冬の悪夢」の
記憶とともに目覚めた。
とてもつらい記憶である。

私が生まれる前から不仲で関係性が
破綻していた両親が離婚した。
それはとても良いことだった。
やっとのことだった。

私は両親の離婚を手伝うために
8月頃実家に帰った。
両親の間を行き来して
書類の受け渡しなどを請負った。

11月頃無事離婚成立。
そこまではよかった。

12月某日、朝。
突然、母が彼氏を連れて来た。
それまで母と二人で住んでいた、
ごく普通の特別広くもない
マンションに当然のように
彼も住むことになっていたようだ。

私は出て行った。
友達の家、彼氏の家、知り合いがその時
偶然使用していなかったマンションと
転々として、
父のマンションに
同居させてもらうことになった。

苦労して入って4年間必死に頑張った
音楽大学の最終の卒業試験の演奏の
前の日は引っ越しをしていた。

そこから先もつらいことがまだまだ続いた。

このことは本当にトラウマになっているよう。
何度もいろんなところに書いて書いて、
何度も何度も「こころのおそうじ」に取り組んでいる。

だいぶ冷静に捉えられるようになっている。

それでも時折、傷跡が疼き出す。

なぜ今、今朝、
またお目見えしてしまったのだろう。

*

今日一日
数回、目を閉じて感じてみた。

あの時の私は
あんな選択しかできなかった。

あれが、あの時の私のできる、
最善の策だった。

それは確かなのだけど、
今選び直せるとしたら、
今の私はどうするだろう。

*

あの時の私の行動の中で、
敢えて「間違い」と言える行動があったとしたら、

「自分」より「両親」や「母」、
「自分のこと」より「他人のこと」を優先してしまったこと。

「両親」の離婚を「娘」の「私」が手伝う必要はなかった。

事実、私が生まれる前から破綻していた夫婦は
離婚の話し合いを二人で進めることができなかった。

また、
仲の悪い夫婦が長年離婚しないのは
私が生まれてしまったからだと、
私は幼いころから長年、
自分が生まれたことや
自分が存在することに対して
罪の意識を感じていた。

そのため、
私が責任を持って彼らを離婚させなければと、
離婚の手伝いに使命感を持ってしまっていた。

*

母がいきなり彼氏を連れて来た時、
私は黙って出て行ったけれど、
そんなことしなくてよかった。

「おかしい」と言ってよかった。
怒って良かった。

彼は40代の男性だったのだから、
自分で家を借りたりホテルを取ったりできただろう。

大学4年生の卒業試験間近の私は、
自分の住む家を確保して、
自分の試験や卒業後の進路を考え、
目標に向かうことに集中することを求めて良かった。
その権利を主張して良かった。

*

22歳の私の声が聞こえる。

「自分を大事にして!」

「自分に集中して!」

「自分のことを考えて!」

「自分の幸せを考えて!」


*

もう繰り返さない。
もう間違えない。
もう後悔しない。

必ず幸せになるからね。

ありがとう。




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