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看板とは武器であり盾であり、精度の高いふるいとなる

こんにちは、割と綺麗な社会のゴミです。

好きな男性のタイプはお酒を飲んでも人が変わらない人です。Love。


以前、Twitterに似たような投稿をしたことがあるのですが

出会いの場で得られるのは恋愛やそれにに類似する男女の出会いだけでなく、同じ温度で話せる友人や仕事につながる驚くようなご縁、センスの良い美味しいお店や知らない街の夜の風景など。

良いことも悪いことも、本当に様々なものに出会わせてくれたと思っています。


さて、前回の記事で帰り道に少しだけ面白い事があった、

と書き残しておりましたが、話のついでに人と交流する際にぼんやり考えてることを。


今日こそ短くまとめるぞ!



季節は春、代々木でのハズレ飲み会を早々に終え、2人で二次会をすることにした社会のゴミ(29)と幹事女子(29)。

帰りのアクセスを考え渋谷に移動中のところに、幹事女子のiPhoneに違う所で飲んでいた女の子の友達から連絡が来たそうな。


「渋谷の鳥貴族で男の子と飲んでるよ」


とりきぞく!

私も彼女も人生で一度しか鳥貴族に言ったことがない(それも合コンの二次会) (もちろんその回も彼女が幹事で私がガヤ)。まぁ座って飲めればどこでもいいや!などと低予算で酔うことを考えていたので、人生2回目の鳥貴族へ向かうことに。

渋谷の鳥貴族っていっぱい店舗があるんですね、知らなかった。

その中でも1番駅から遠い店舗に向かいます。


お店に着くと奥まった席に、幹事女子の友達とさらにその友達、その向かいには好青年2人。めっちゃベストな比率で飲んでいるじゃん!

さすがに同席するほど空気が読めない人間ではないので、爽やかコンパ組に軽くご挨拶だけして私たちは別の席に。早く座って喋りたい。

デンモクで注文するのって楽しいですよね。


そこから結婚と仕事とお金と住まいと将来設計について、ほぼノンストップで喋り倒しました。

みなさん知ってますか?保険に入る為の資料やゼクシィのお金のページって、人生プランが年齢と共に載ってるんですよ。

あれってなんで女性はみんな28歳には結婚してる事になってるんですかね、おかげで心はボロボロに傷ついています。

そろそろ晩婚化著しい都民に合わせた人生プランがあってもいいのではないですかね?独女からの提案です、どうですか保険会社の方。


さて、休日ダイヤの終電に余裕を持って駅まで向かおうと、23:30過ぎにはお店を後に。

ちょうど同じころ、先ほどの2:2飲み会もお開きになったようで、一緒に駅まで向かうことに。渋谷駅から一番遠い店舗だったので、10分ぐらいだらだらと歩きました。

飲み会チームの女子2人、24歳と26歳だったかな?素朴な印象の、でもにこにこした愛想が良い方たち。そして男子2人はなんと大学生!

なんとどうやら彼女達、その日「相席屋」で出会ったそうな。


私は相席屋は未経験で、おそらくこれからも行く機会がないと思われるのですが、20代のうちに行っておけば良かったな...と絶賛心残り中。


だって!絶対ネタの宝庫じゃん!!!


というか初対面の人間が多すぎる中、渋谷の路上で当たり前に会話しながら歩いているこの場に居る全員のコミュニケーション能力よ。

素晴らしいですね、さすが一期一会の国。


駅の近くまで来ると、必然的に「何線ですか?」という会話が。なんと私と男子2人は同じ電車!

目の下の乾燥、大丈夫かな。



幹事女子たち3名と別れた後、男子大学生とホームに向かう。渋谷駅って広い長いし深い。

ホームまではまだ歩くので、だらだらとお話し。


「さっきの二人はお友達ですか?お姉さんは歳下は何歳まで大丈夫ですか?もう僕らボロボロなんですけど」

なんだなんだ?

違うよ!私が一緒にいた友達の友達だよ!と伝えると、酔いもあってかどちらも勢いよく喋りだした。


BOY1「なんか、歳下だってわかった瞬間から何言っても『若いね〜』とか言われて全然響かなくって」

BOY2「大学生ね〜ハイハイみたいな態度とられるから大学の名前も出してみたのに知らないって言われて」


うん、仕方ない。こういう一瞬でアリかナシかを判断するような出会いは、見た目と職業でおおまかにフィルタリングされる。

彼女達は学生じゃなくて、自分より経済力もあるちょっと大人にリードされるのが理想だったのかもしれない。

やっぱり彼らは若干少年感があるし。

というか!素敵〜!私の理想!!!となるような方が相席屋に来ると思いますか?という偏見が私の中にあったので、未だに行けてないのだが。


でも、彼らは2人ともすらっと背が高くて、髪型も笑顔も清潔感がある。服装も爽やか。あと歯並びがいい。

同世代で出会えたらすごく好印象だし、なぜわざわざお金を払って相席屋に行ったのか。


ゴミ「2人、大学はお近く?」

BOY1「お姉さんすずかけ台って聞きたことありますか?神奈川なんですけど」

BOY2「もう僕らの大学ほんとに女子少なくて、ほぼ男子校なんですよ」


え。

知らないって言われた〜!っていうから、本当に知らない大学かと思ったじゃないか。


彼らは東京と工業と名のつく優秀な国立大学に所属している4年生で、就活も終わりが見えたので少し羽を伸ばしているとのこと。

(検索よけになってるかな?)

(大学名でnote内検索したら、意識高くて為になる記事ばかりだったので絶対に並びたくない)


ホームで電車を待つ間も話はつづく。

BOY1「もうわかんない〜、学生のうちに恋愛しろってみんな言ってくるんですけど出会い無いしもう無理なんですけど」

わかるよ〜!わかる。でも学生の恋愛と社会人の恋愛のどちらが良い悪いはないし、私も結婚したいけど出会いないしもうわかんない。

電車が来たので、とりあえず3人で乗る。


ゴミ「でもさ、東 工 大?なにそれ知らない。って言い切ってこっち見てくれない子よりは、

『え! 東 工 大なんですか?すごい!優秀なんですね!』って、ちゃんとそれまでに費やした努力を想像できる子のほうが良くない?

働き始めたら出会う人も洗練されると思うし、その価値をわかってくれる人、きっとたくさん現れるよ」


私は自慢できるような学歴を持たざる者なので、あまり深く言及するつもりはないのですが、世の中の大学には努力や財力が必要な大学と、超努力が必要な大学があるらしい。

今回は圧倒的に後者。


BOY2「お姉さんスミマセン、今のもう一回言ってもらっていいですか?」

青年、動く電車の中で、背負っていたリュックから立派なペンと立派なメモを取り出した。


今の言葉メモするの?

やめて恥ずかしい!!!


BOY2「〇〇さん(聞き取れなかったけど多分ビジネス著名人)リスペクトなんで、感銘受けた言葉はメモするんです!」

しかもその○○さんとお揃いのペンだそう。


仕事を終えてからハズレの飲み会でがんばって盛り上げて、鳥貴族で将来の不安について慰めあった日、こんな面白い帰り道になるとは。

人生楽しいな~


そして、あと数分で私は最寄り駅に到着。

そこで人生で2回だけ、私が路上で声を掛けられて連絡先を教えたことがある所謂ナンパ?方法を伝授した。限られた人しか使えないし乱用はできないけど、誠実な彼らは上手に使えると。

これもメモしたのかな。

(声を掛けられた話はそのうち書きますね)


じゃあね、お元気で!といって電車を降りる間際、

BOY2「僕、5年後にPRESIDENTに出るんで、この顔覚えておいてください!ありがとうございました!」


すごいなぁ、夢がある。

覚えておくね。

こちらこそ、彼等から見たら結構な歳上の私に丁寧に接してくれてありがとう。

頭も良くて気も使えるなんて、将来有望だな!



私は様々な業種の方と交流がある方なので、ある程度の大手企業や都内の大学は把握しているつもりですが、それでも会社も大学も無数にある。

最近は外資の社名を聞くこともあって、自分の無知を知るばかり。

とくに金融やらコンサルなんて全然わかんない!

なので飲み会で知らない社名を聞けば、素直にどんな業種なのか質問するし、質問した時に「そんなことも知らないの?」という態度なら、私のシャッターは夜の信用金庫ばりに閉じます。


知らないことは悪ではないし、知ろうとすることも悪ではない。

でも「知らないから」と言って相手に目を向けないのは、実にもったいない。


彼らは相手からそんな風に言われても、決して自分の優秀さをひけらかすことなく、なんなら若干下手に出て相席屋から二次会まで繋げたのだ。

鳥貴族だったけど。


私がもし25歳で大学4年生と出会う機会があって、知らない大学の名前を言われたらその場で調べる。偏差値とかスポーツで有名か?など。

だって!飲み会できるかもしれないし!


彼らと喋ったのはほんの30分程。

それでも強く印象に残っていたのは、過去にいろんな業界のいろんな人間が集まるような飲み会で自身の看板をふりまわし、相手の専門性や努力の内容に一切目を向けない方に大勢出会ってきたからです。


看板は看板であって、本体じゃないのにね。

いつでも本体に目を向けられる人でありたい。



どうやら先日投稿したnoteたち、予想より遥かにたくさんの方に目を通していただけているようで、たいへん恐縮です。ありがとうございます。


あまり男と女という大きな入り口に囚われず、

「出会いにまつわる人間模様から底辺アラサー女が思ったひとりごと」として、サラッと読み流していただけますと幸いです。

今後ともどうぞ、よろしくお願いします。


いつもよりは短いかな?

いただいたサポートで更にnoteをがんばります、応援ありがとうございます!