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「才能を伝え遺したい」出張取材企画の意図

ライターの金藤です。

ぼくは今年から、「あなたの身近なスゴイ人、取材します」という企画をしています。

これは、世の中には「取材してほしい」というニーズが意外と多くあるんじゃないか、という気づきから始めた企画。「自分を取材してほしい」でもいいし、尊敬する人、信頼されている人、人知れず結果を出している人などを「より多くの人に知ってほしい」という要望に応え、全国を移動して取材をし、記事化して発信するというものです。(こんなイメージ

以前、これに関するnoteを書いたのですが、今日はこの企画の意図や、ぼくなりに考えている意味をさらに具体的に書いてみます。

取材相手が起点となり、対話から始まる

メディアで取材をする場合、基本的にはメディア側が興味を持った人に取材依頼をします。これだけ売れるだろう、読まれる(視聴される)だろうといった想定があり、相手の了承を得て取材が実現するという流れが多いと思います。

でも、ぼくがやっている企画は、「取材してほしい人から」ライターに対して取材依頼をするというもの。つまり取材相手が起点なのです。

「それだと受け身になり、熱量も半減してしまうのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、個人的には、興味を持つのは後でもいいと思っています。なぜなら、まずは会ってお話をしてみないと何もわからないからです。今回の場合は特にそうです。

大抵の場合、メディアやライターが取材する人を探します。もちろん、それはそれでおもしろいと思いますし、より多く読まれる(視聴される)ことを想定して、より良い情報や面白いネタを得ようとするのは発信者として当たり前だと思います。それはぼくも同じです。

しかし、そんなこちら側の気持ちをちょっと差し置いてみると、逆に「取材されたい人」あるいは「知り合いに取材してほしい人がいる」という人は実際にいることがわかりました。

身近にこんな人がいる。多くの人から信頼されるすごい人がいる。だけど、あまり人に知られていない。だから、少しでも多くの人に知ってほしい。

普段はそう思っていなくても、「身近にそんな人はいませんか」と問われてみれば、意外と浮かぶのです。2019年に、ぼくはその小さな実感を得ました。(具体的な内容は企画詳細記事にまとめました)

だからこそ、取材されたい人から依頼を受ける形式の企画を始めたのです。


唯一無二の才能を伝え遺したい

この取材活動の面白いところの一つは、オンライン上に出ていない情報を得られることです。

SNS時代と言われるいまでも、オンラインにない情報はいくらでもあります。「わたしの知り合いにこんな人がいるよ」「僕の尊敬する友だちを紹介したい」そんな、いわば “くちコミ” でしか知る由もない情報が、いまどれほど貴重だろうかと思うのです。

マスに見える形で発信されていない活動や経験、生きざまや価値観、思考の一端などを、本人に代わって書き記してまとめることで、より多くの人に見える形で発信する。

そんな唯一無二の才能や意志を伝え残したい。それをより多くの人に知ってもらいたいのです。人も言葉も、いつかは失われてしまうものだからです。

それによって、誰かのプラスになることがあればいいし、誰かの人生がより良くなればいいし、世の中がもっと面白くなればいい。この取り組みが、微力ながらもそんな役割を果たせたらいいなと思っています。

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もし、これを読んだあなたの周りに「取材してほしい」人がいれば、ぜひ教えてください。具体的なフローやお金などの具体的な内容はこちらにまとめています。

DMでもコメントでも構いません。メールやLINEを知っている方はそちらでもどうぞ。よほどアクセス困難な場所じゃない限り全国どこでも伺います。もちろん他薦だけでなく、「自分を取材して記事にしてほしい」といった自薦でも大歓迎です。

まだ世に出ていない、対話ができたらいいなと思っています。


【余談】
あとこの前、「かねふじくんって、“文章だけ見ると” 堅苦しそうだよね」と言われましたが、直接会うと堅苦しさなんて全然ないのでどうか安心してください。


▼この企画の過去記事


▼金藤良秀のポートフォリオ


ライター:金藤 良秀|Yoshihide Kanefuji


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