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うさぎ帝国のイラストレーター・endoさんとアーティスト・髙橋麻佑さんのコラボ展示会「MAYUSATEI」がとってもエモ可愛かった

LINEスタンプで大人気のうさぎ帝国を描いているイラストレーター・endoさんと、アーティストの髙橋麻佑さんのコラボ展MAYUSATEIに行ってきました!場所は「高円寺モダン喫茶 焙煎DISCO茶蔵(さぞう)」さん(お店の情報は記事末にて)。

今回はその様子を紹介します。



  【endoさん】ゆるいお絵描きが得意なフリーイラストレーター。大人気のLINEスタンプ「うさぎ帝国」の作者。「うさぎ帝国」は多くの企業とのコラボスタンプも発売。Panasonic Beauty 特設サイトのイラスト製作仙台放送「オガッタ!?」の番組キャラクターデザイン『BookLive!コミック』とのコラボLINEスタンプ制作など、数多くの企業とのコラボ企画を行い、多方面で活動。2019年2月よりVoicyのラジオチャンネルコミック』『こんな大人でごめんなさい』が好評配信中。うさぎ帝国公式サイト:https://usagiteikoku.com/



【髙橋麻佑(たかはし まゆ)さん】アーティスト。レーベル「T.M.Records」代表。ピアノトリオ・インストバンド「shabel(シャベル)」の作曲・ピアノ・アートワーク担当。平日は企業で医療系のSEをする傍ら、国内外での絵の展示、デザイン、演奏、楽曲制作など幅広く活動するマルチワーカー。『うさぎ帝国のうた』(本文中に紹介)も収録されたshabelの3rd EP「TRUE/FALSE」が全国のCDショップ、Apple Music等各種配信サービスにて好評発売中。髙橋麻佑ホームページ「MAYU TAKAHASHI's HomePage」。



イラストレーターとアーティストのコラボ展示会「MAYUSATEI展」

電車を乗りついで降り立ったのはJR高円寺駅。

北口バスターミナルを抜けると賑やかなお店が立ち並ぶ商店街に入ります。

賑やかな商店街をまっすぐに進む途中で、曲がり角を左に入るとすぐに見えるオシャレな軒先のお店。

ここが今回の個展の会場。「高円寺モダン喫茶 焙煎DISCO茶蔵(さぞう)」。外に賑やかな笑い声が聞こえてきます。

ここで2/27(水)~3/17(日)まで行われていたのが「MAYUSATEI展」。取材にうかがったのは3/17(日)。最終日でした。

「MAYUSATEI展」はアーティストの髙橋さんと、イラストレーターのendoさんによるコラボ展示会なのです。

MAYUSATEI」というのは髙橋さんの下の名前「まゆ(MAYU)」と、うさぎ帝国の略称「うさてい(USATEI)」を合わせたもの。

2年ほどまえから知り合っていたお2人。あるとき髙橋さんの絵に、endoさんのキャラクターを描いてみると「線の相性が合う」ことに気づき、頻繁にコラボイラストを描くように。

そうして作品が増えてきたころ「展示会をしようか」という話が上がったことから、今回のイベントが実現しました。

店内には数々のイラストが並びます。

平面にファンタジーのように不思議な空間を浮かび上がらせる髙橋さんの絵のなかで、endoさんの奔放で気ままなうさぎ帝国の住人たちが自由に遊び回っています。作者が異なるにも関わらずこれほど “線の相性が合った” コラボレーションはないのではないかと思えるほど、見事に融合した2人の作品。

見ている私たちまで “ うさてい ” の住人たちと絵の世界で一緒に駆け回りたくなってきます。

額に入ったイラストには原画複製原画があり、気に入った作品は購入可能

彩色豊かなたくさんのイラスト。

ちなみに耳が立ってるのが「帝国民(ていこくみん)」という名前。耳が寝ているのが「たれみみ」といいます。つぶらな瞳でパッチリお目めの子の名前は「ぽや」。最近うさぎ帝国に来るようになったお友達です。

実はどこかに「おきみちゃん」も遊びに来ているようです。どの絵にいるか探してみてください!

すべて水彩色鉛筆での色付け。同じものをつかっているのに作品によってまったく異なる演出がされ、印象も大きく変わります。

黒地の紙に白ペンをつかって描いたものも。キャラクターの輪郭が際立ってこれもまたかわいい。まるで夜空をめぐって遊んでいるようです。上の絵の金色の輪郭線はペンを、その他の色はすべて水彩色鉛筆です。

絵のいたるところから「ひょこっ」と顔をのぞかせる、うさぎ帝国の住人たち。

彼らは遊んでいるのでしょうか? それとも遊びと仕事の壁が究極的に溶けたうさぎたちなの? ポーッとした彼らはいつもどんなことを思っているのでしょう。

売られていたのは原画だけではなく、ポストカード缶バッジも。

ぼくの一押しグッズはこれ。2019年の卓上カレンダーです。いますでに4月だというのは関係なく、この美しいイラストを気軽に家に置くことができることがポイント。職場の机などでもいいでしょう。

めくると、とても愛らしく鮮やかなイラストの数々が常に心を癒してくれるんです。1年を可愛くファンタジックに彩ってくれますよ。


うさぎ帝国のうた

ところでみなさん、うさぎ帝国に歌があるのをご存知ですか?

その名も『うさぎ帝国のうた』。そのまんますぎて可愛い。Music Videoがこちら。

〈作詞〉endo、〈作曲〉髙橋麻佑、〈演奏〉shabel

おお! あの馴染み深いうさぎ帝国の住人たちが楽器を演奏している

この絵はなかなか見られませんね。

髙橋麻佑さんの所属するピアノトリオ・インストバンド「shabel」の演奏で実現しました。音楽は打ち込みではなくドラム、ベース、キーボードによるバンド演奏で歌っているんです。

帝国の住人たちには意外とロックな一面もあるんですね。ビデオの中ではいつもの、ゆる~いうさぎたちがワンサカ出てきます!そしてなによりふとしたときに口ずさんでしまう歌で、なんども聞いてしまいます。

ぜひ、うさぎ帝国の住人になったつもりできいて、うたってみてください!


1枚の紙に2本のペンを同時に走らせる阿吽の呼吸

髙橋さんとendoさんはとても仲の良い友人でもあります。そんな2人の作業風景をのぞくと、なんと1枚の紙の上で2人同時に作業

制作の様子がこちら。

用紙も決して大きいものではありません。2人で楽し気に会話をしながら呼吸ぴったりで作業を進めていきます。

まるで頭の中のイメージを完全に共有しているかのよう。

みるみるうちに線画ができあがっていきました。
これは今回の展示用にはならないため、とりあえず途中までで終了。

2人の空気感の溶け合った手さばきを見ているだけで魅了されてしまいました。


3週間の個展を振り返って

endoさんと髙橋さんのお2人に今回の展示会のきっかけについて伺ってみると、「一緒に描いたときに、『あ、線が合う!』ってなったんです」と、当時の驚きを語ります。

絵のタッチが見事に調和していたことは、ご本人同士も驚いたそう。今後もまた一緒にコラボ企画をしていこうとお互いに話していました。

展示会には「ふらっ」と立ち寄ったという人もいれば、多くのファンの方々も足を運んでいました。なかには遠方から来られた方も。僕が取材に行った最終日には、群馬から来られたという女性ファンの方が。やはりすごい人気です。「妹も大好きなんです」と、グッズを2つご購入。

来られた方はみなさんひとり残らず笑顔で帰っていくのです。展示会の魅力はお店を出る人々の表情にあらわれているようでした。


自分の作品じゃないから愛着が湧く

今日まで約3週間にわたって開催した展示会を終え、片付けに入ると「終わっちゃった~、寂しい」とendoさん。「今回のはすごく愛着があるなぁ」

僕が「自分のつくった子どものようなものだからこそ、湧いてくる愛着なんでしょうか」ときくと、意外な心境がかえってきました。

「むしろ今回は自分の作品というより、麻佑ちゃん(髙橋さん)の絵に私がお邪魔しているような感覚なんです。8割は麻佑ちゃんで、私の絵は2割くらい。

ふだん描いているような自分だけの作品は、制作途中はすごく楽しいんですけど、できあがった瞬間からどうでもよくなっちゃう。『もう誰か好きにしていいよ』ってなるんです。ときには捨てちゃうこともあるくらい。

今回のはたしかに自分の絵でもあるんですが、麻佑ちゃんの用意してくれた舞台があって、そこにうさぎ帝国のみんなが遊びに行ってる。そんな感覚。麻佑ちゃんの絵があってこその作品たち。だから愛着が湧いてくるんです。

自分の作品に心から納得してしまったらそこでおしまい。

コラボ作品の展示会という貴重なものだったからこそ、かけがえなく大事にしたいと思えるものになった。それがクリエイターとしてのendoさんの本音なのかもしれません。

イラストレーターのendoさんとアーティストの髙橋さんのコラボ展。ぜひ次の機会にまた足を運んでみてください!


【「MAYUSATEI」オンラインショップ】

2人のコラボグッズがオンラインショップで購入できます!かわいいデザインのトートバッグや、僕も買った一押しの卓上カレンダーも売ってます。直接いけなかったという人もぜひ見てみてください。


【ライブ開催のお知らせ】

アーティスト・髙橋麻佑さんの所属しているピアノトリオ・インストバンド「shabel」のライブが開催されます!

■日にち:5/11(土)

■場所:立川BABEL 〒190-0022 東京都立川市錦町1-3-18 B1

※予約方法は「shabel公式HP」をご確認ください。時間などの詳細情報は、公式HPTwitterFacebookにて随時お知らせいたしますので、ぜひ遊びにいらしてください!


【ギャラリー紹介】

今回の展示会場となったのは高円寺駅から徒歩3分ほどにある「高円寺モダン喫茶 焙煎DISCO茶蔵(さぞう)」。

緑の映えるオシャレな軒先です。

ドリンクと料理の見やすいメニュー表。料理の品目や値段、WiFiと電源があることまですべて外で確認ができる、とても優しい心配りをされています。しかも一目でハッキリとわかる。ありがたいです。

なかにはDJブースが設置されており、夜はDJさんがここで音楽を回してくれます。

雰囲気の良い落ち着く店内。

店長のおすすめ「茶蔵レモンサワー」。茶蔵自家製のレモンを使っています。レモンの味が酸っぱすぎず、深く濃い味わいですごく美味しかったです。また飲みたい。

料理は「茶蔵キーマカレー」をいただきました。添えられた野菜と、スパイスがとてもいい香りです。ルーにも具がたっぷり。とっても美味しかったです!レモンサワーとの相性もすごくいいですね。

店内ではドリンクやお料理のほかに古着とレコードも販売しています。3週間おきに展示会場としてスペースを貸しているとのこと。右に写っているのは今回の「MAYUSATEI展」の作品。

そのときどきで行われている展示を楽しみに行ってみてもいいかもしれませんね。高円寺に降りた際にはぜひ立ち寄ってみてください!



ライター:金藤 良秀(かねふじ よしひで)


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金藤 良秀|Yoshihide Kanefuji
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