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異なるバックボーンがあればこそ、人の話はいつもおもしろい 思索メモ #09

どこかで聞いたことのある話を別の人から聞いた時に、「これはすでに知っている話だ」と聞き流してしまうことが、誰しもあるのではないか。

それはそうだ。聞いたことがあるのだから。

でもそこで一歩姿勢を変えて、「初めて聞いたかのように聞く」だけで得られる情報が変わってくる。

変なことを言っているかもしれないが本気でそう思う。

なぜか。


人が異なる

話し手には話し手の人生観や過去がある。バックボーンがある。

目の前で話されていることは、文言として同じに聞こえるだけで実は微妙に違う、あるいはまったく違うことをイメージしながら言っているのかもしれない。そんな相手の思惑の奥深く、背景にいたるまで想像しながら聞いてみる。そうして “初めて聞くかのように” 聞いてみるだけで、今までにない発見が得られる。


時と場合が異なる

以前聞いた話、しかも同じ人が話しているとしても、その時と場面が異なれば意味合いも変わってくる。相手が意図していることも違ってくる。以前聞いた時よりも相手は少し長く生きている。短きにつけ長きにつけ、何かの経験をとおして今それを話すに至っている。

そうした背景と、相手が話す理由を想像しながら聞くだけで、ただ単に発される言葉を耳に入れるだけじゃなく、膨大な情報が頭に心に入ってくる。


受け手になって情報を得るとき、人はただ「受け手」になりがちだ。受け手として情報を得るときも、自分の姿勢から相手の思惑、感情、歴史の奥深くに気持ちを入れ込んで想像をめぐらしながら話を聞いてみる。


それだけで、日常のコミュニケーションの発見はずっと多く、またより深くなると思う。



ライター 金藤 良秀(かねふじ よしひで)


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