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【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー7話
前回の投稿から4ヶ月もあいてしまった。
書いていない間に、私は53歳の誕生日を迎えた。
当たり前だけど年々60歳が近くなる。
当たり前だけど年々「死」が近くなる。焦る…すごく焦る。
以前の職と住まいを失って、実家に身を寄せてから早2年と少し。
夜の仕事で食い繋ぎながら、メインの仕事を探そうと思いながらこんなに月日が経ってしまった。
昼の仕事を探していなかった訳ではないけれど、何だかんだで夜の収
【連載エッセイ】余生ーわたしは何処へ向うのかー6話
◆昔の恋の話◆
その昔、水商売の男を好きになった事があった。
現在はスナックホステスとして、夢を売る側と買う側との駆け引きの何たるかが、ほんの少しは分かったつもりでいるが、
当時の私は、水商売のその男を『普通の男』として見ていた。
ほんとバカでウブだった。
嬉しい事を言われたり、軽いスキンシップでまんまと恋に落ちたのだ。
彼がホストではなく、カウンターBARのオーナーでバーテンダーだった