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5歳に「クソババア」と言われて


「うるせぇ!クソババア」

子どもが叫んでいる。

私が電車を待っているとき
後ろの列で5歳の子が騒いでいた。

母親も一言叱っていたが、
子供に反省する様子は見られなかった。
さすがに父親が言葉を指摘するだろう
そう思っていたが、
父親の言葉遣いもなかなか悪く、
その子は、この親に似たんだなと感じた。

私が5歳の頃
母親に向かって暴言を吐いていただろうか。
きっと周りの友達も含めて、
言葉遣いは悪くなかったと思う。

戦隊ごっこで多少悪くなるかもしれないが。

子どもに聞かせたくない

ノリで悪口を言う。
将来子どもが出来たときに、
そのような家には連れて行きたくないと妻が言った。

大人たちにとっては笑い話になるが、
子どもは何で笑っているかわからない。
わからないけど、この言葉で人は笑うと知る。
その言葉を真似する。

大人が使っているのに、子どもにダメと言えないよね。
だから、赤ちゃんとは言え
子どもの前で悪口はよくないと私は思う。

夫婦喧嘩もそうだろう。
隣の家が激しい夫婦喧嘩しているとき、
部屋から子どもの泣く声が絶えず聞こえた。
子どもはなぜ喧嘩しているか理解できない。
ただ、大声で悪口を言い合っていることに
驚いて泣いている。

このような、よくわからない言葉と光景は
大人になってからも薄っすらと記憶に残るもの。
子どもに聞かせたくないよね。

誹謗中傷が飛び交う世の中

SNSでの誹謗中傷が多い世の中。
先日も、子どもに人気のタレントによる暴言が炎上。
レギュラーのラジオ番組中止、CMの停止など
業界にも大きなインパクトを与えた。

失言とはいえ、普段から使っていた言葉が
Xを通じて全世界に発信されてしまった。
その言葉を、きっと子どもたちも見るのだろう。

パリ五輪の選手に対する誹謗中傷もそうだ。
世界のトップに君臨するイタリアに対して、
健闘したバレー男子日本代表。
選手に対する誹謗中傷がSNSで目立つ。

試合をみて熱くなって、攻撃してしまう。
そのような気持ちはわからなくないが、
仮に自分が世界から攻撃を受けたとしたら
まるでいじめにあっている気分にならないだろうか。

誹謗中傷はいじめだ。

大人がこれだけいじめているのだから、
子どもにだけいじめちゃだめとは言えない。
そのようなことを言っているのと一緒なんだ。

子どもは学んでいる

いつからだろう。
「ありがとうございます」を「あざす」と言い始めたのは。
たしか中学のサッカー部時代だった気がする。
試合終わりに相手選手に対しての挨拶で、
先輩がそう言っていたのを真似したのだ。

あの頃は、まだネットの普及は今ほどではなかった。
しかし、人と簡単につながれる。
当然、言葉を交わすことだって簡単だ。

田舎にいても、都会で生活する人とつながることができて
”言葉”に触れる機会が断然増えている。
子どもが自分でどんどん学習していく。

しかし、身近な大人が相手を大切にする言葉を使い
楽しそうな雰囲気だったら
子どももそれを真似するだろう。
そして学んでいくと思う。

私たちが気をつけなければいけないね。
子どもに聞いてほしい言葉をつかうこと。

それじゃぁ。



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