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全て、お金!

この世の中
全て、
お金。

お金があれば、
何でもいい。

お金こそ、
すべて。

カネや、カネや!ゼニや!
マネー!マネー!

そういうことではなくて、
時間、労力、行動全てを
お金に換算して考えるということ。

よく使われる言葉として、
「労働生産性」
というものがある。

一人当たりの成果付加価値
数値化したもの。

これが高いと、
「効率的に利益を生み出している」、
ということ。

課長、マネージャーなど
管理職になるということは、
経営側に一歩近づくということ。


だから、「労働生産性」を意識し、
効率的利益を生み出すことが
求められる。

【利益】=【売上】ー【仕入】ー【経費】
簡単に言うと、利益は上記の式になる。

売上を上げる仕入を抑える経費を抑える
それらによって、利益を上げることができる。

労働生産性の観点から見ると、
利益を増やすには
ひとり一人の労働生産性を上げることで
より多くの利益を上げることができる。

労働生産性を上げる、とは
・同じ時間で、より多くの成果を上げる
・今までより少人数で、同じ成果を上げる

ということ。
設備投資などによって高まる労働生産性は
別の話として、

今回は仕事のやり方によって、
労働生産性を上げることに
焦点を当てる。


例えば、
社員ひとり当たりの月の労働時間が
7.5時間 x 22日 = 165時間
とすると、

この165時間以内であれば、
追加の費用は発生しない。

だから、
「この165時間をいかに効率的に使い、
成果を出せる環境を整えるか」
が管理職に求められる。

個別に1時間かけて行っていたことを、
一人が担い5人部署でその成果を共有すれば、

(1時間 x 5人)ー(1時間 x 1人)= 4時間

同じ成果で、4時間は別の仕事
振り替えることができる。

別の言い方をすれば、
4時間分の費用を削減したことにもなる。

次に、個人の個別業務も見てみる。

仮に、月40万円の給料をもらっている人が
単純に「資料を届ける」ことだけに
2時間外出したとする。
(こんなことあり得ないけど、昭和の会社で働かないおじさんは平気でこういうことをする。。)

【月給400,000】÷【月165時間】≒ 2,424円
【時給2,424円】x 【2時間】= 4,848円

この外出を許可するには、
4,848円分 + 交通費 の成果が得られると
判断したとき。

緊急性がなく、かつ現地で説明が不要な
「資料を届ける」という業務は

「資料を発送する」という業務に
変えてしまえば

労働時間も、経費
減らすことができる。

減らした労働時間は、別の業務に振分け、
減らした経費は、利益の源泉にできる。


さらに、
「資料を発送する」という業務についても、

A社:1通 @1,000円。定時集荷で翌日配送、webで配送状況の検索が可能。
料金は1か月ごと精算。

B社:1通 @400円。集荷依頼で翌日配送、配送状況の検索不可。
料金は1か月ごと精算。

C社:1通 @210円。ポスト投函で2-3日後配送、配送状況の検索不可。
料金は切手にて前払い。

上記のように3社の選択肢があったとしたら、
料金が安ければいいわけでなく、求める成果に応じて変えればいい。

急ぎでなければ、C社にすればいいし、
翌日に届け、状況確認もしたければA社を選ぶ。

当日、人が届けると、4,848円+交通費かかる。
翌日着で状況確認ナシなら、400円で済む。


集荷から支払の手続きも含め、
時間や手間などの労働コストを考え
業者を選択することも

労働生産性の向上に繋がる。



また補足すると、
実際の人件費は給料のほかに
会社が負担している通勤費や会社負担分の社会保険料、
福利厚生費も含まれるので、

概ね、給料の1.2-1.5倍の
費用が掛かっている、と考えた方がいい。


それだけの付加価値、成果を上げることを
期待されている。

さらに、
より労働生産性を上げる手法として
「外部委託」「アウトソーシング」がある。

「外部発注」とも言われ、「外注」と略されるもの。

社内で内製化するほど、年間業務量が多くなかったり、
自社ノウハウとして蓄積する重要性が高くないものは
外部の専門業者に依頼した方が、
精度も高く、費用も抑えられる。


これも、労働生産性の観点からの判断によるもの。


全ては、時間価値や労働価値を
お金に換算する考え方から判断され
効率の良いものが選ばれる。



ただ、
全てをこの「労働生産性」の観点から
判断するのは危うい

「今現在、最高の利益を確保」すればいいかといえば
会社の価値は、「長く安定して生き残る」ことでもあるので、
一時の労働生産性が落ちたとしても、

次の世代育てたり、経験を積ませること」
も必要となる。

短期的に効率は落ちるが、
高い外部人材を登用しなくてよかったり、
次の次の世代の成長に繋げられ、

中長期的に費用を抑えることにもつながる。


この辺りの判断も、
管理職のバランス感覚が問われるところ。

判断に迷うときは、上司に聞いちゃいましょう。



管理職は
やらなければいけないこと、
考えなければいけないことが多いですが、
がんばっていきましょう。

応援しています!


余談ですが、
この労働生産性を
「コスパ」「タイパ」などの
費用対効果」「時間対効果」の観点で
日常生活を見てみると、

それはそれで、おもしろい。


例えば、

・行列に並んで、お金を払って、食べる。

・無料でもらうために、何時間も並んで、もらう。

・1円安いガソリンのために、ガソリン燃やして
時間を使って、遠いスタンドまで行く。

よくよく考えてみると、
費用対効果や時間対効果からすると
支払う値段以上に高い価値だったり、
安さとは矛盾する行動をしていたり、する。


ここが、人間のおもしろいところ。


最終的には、自己満足できれば
自分の自由でいいのだけれど、

だとしたら、

「支払った値段と、費やした時間の価値」

を感じながら、
じっくり味わいたい。



最後までお読み頂き、ありがとうございます。

マネジメントでお悩みの方、
管理職になって日が浅い方、
上司の考えに「?」と思っている方、
カッチカチに古い体制の会社に疑問を持たれている方、
などなど。

お仕事でそんなお悩みを持たれている方に向けて
発信していきたいと思います。

 きのした

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