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Fintech革命 ブロックチェーンテクノロジー DeFi(ディファイ)の事例 Vol.1


皆さんはブロックチェーンという仕組みをご存知でしょうか。
仮想通貨に代表される、分散型でネットワーク、データベースを共有するテクノロジーです。従来の中央集約型と異なり、この革命的なテクノロジーが生み出す市場は、年間66%で急成長しており、経済産業省の発表では将来的に国内だけで67兆円の市場規模が予想されています。今回はこのブロックチェーンが金融業界にどの様に活用されているかを紹介したいと思います。

ブロックチェーンの仕組みは以前の記事に書いています。宜しければ読んでみてください。
前回の記事はこちら。

はじめに~DeFi活用事例 DEX

前回ご紹介したDeFiでどの様に金融業界で活用事例として暗号資産取引所(DEX)を調査した内容を記載します。

分散型暗号資産取引所(DEX)とは

結論:DEXとはDecentralizen Exchangeの略で分散型の取引所を意味します。

ブロックチェーン_DeFi_DEX_11

bitFlyer、Coincheck、zaifなど企業により運営されている中央集権型の取引所と異なり、DEXはブロックチェーン上の存在している為、中央で管理する運営主体を必要としません。企業により顧客情報、資産情報を管理されるのではなく、顧客自身が資産情報やパスワードなどの情報管理します。取引も顧客間(P2P)で行われます。

DEXと中央集権型の特徴を比較

管理者有無と安全性
中央集権型取引所では運営元の中央管理者が運営しており、仮想通貨の取引で必要となる秘密鍵の管理を委託する事になります。
秘密鍵を自分で管理する必要が無く簡単に取引できますが、CoincheckのハッキングやMOGOX事件など取引所の脆弱性により資産が盗まれる危険性はゼロではありません。事件後は改善されていますが。
一方、分散型暗号資産取引所は運営元は存在しますが、秘密鍵の管理は顧客自身で行います。
分散型暗号資産取引所からは個人資産にアクセスできない仕組みであり、顧客個人の管理下で取引できるのがメリットです。
しかし秘密鍵の管理は非常に重要で、なくしてしまうと保有する仮想通貨を一切取引できなくなります。
秘密鍵をなくす=保有する仮想通貨を失う事になるので、くれぐれも管理は自己責任です。

ちなみに、facebookのマーク・ザッカーバーグを題材とした映画ソーシャル・ネットワークで出てきたウィンクルヴォス兄弟は実在の人物で、Bitcoinで資産を築いていますが、Bitcoinの秘密鍵はアドレスを紙に書き、20片ほどに刻んで貸金庫に分割して保有しているそうです。これが仮想通貨の最強の保管方法ともいわれています。

身分証明書
中央集権型取引所の取引では、ハッキングリスクがあるため身分証明書(セルフィ―)を提示したうえ中央管理者は取引している人物を把握する必要があります。一方、DEXの場合は、身分証明書を提示する必要はありません。秘密鍵を自分で管理し、ブロックチェーン上に取引所が存在していることからハッキングリスクが低いので、提示する必要はありません。

手数料
DEXでは人が情報を管理していないので、中央集権型取引所と比べて取引所の維持費が安く手数料も減少します。

基軸通貨
中央集権型取引所では、円などの法定通貨やビットコインを基軸通貨として取引が行われています。
一方、DEXではプラットフォーム上の通貨(トークン)で取引が行われます。

DEXイーサリアムの場合

イーサリアムプラットフォームを採用している分散型取引所はEtherDeltaで、イーサリアムブロックチェーン上のトークンはすべて取引が可能です。
MetaMask (メタマスク)というウォレットからイーサリアムを送金し、EtherDeltaに入金することで取引できます。

また、最近ではDEXの取引高が増加傾向にある様です。

イーサリアムの分散型仮想通貨取引所(DEX)、過去最高の取引高を記録
https://coinpost.jp/?p=135476

最後に、

今回はブロックチェーンが金融業界の事例として分散型暗号資産取引所(DEX)の調査内容を記載しました。
今後もブロックチェーンの調査内容を発信していきますのでよろしくお願いします。
最後までお読み頂き有難うございました。この記事が良かったと思われる方は、スキやフォローしていただけると嬉しいです。

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