見出し画像

タイムマネジメント⑤ やるべきことは何?:やめたらどうなる?&あなたでなければならない?

前回は、「本当にやる必要があるか?」というテーマで、パレートの法則を参考にした重要な業務の見極めとか、タスクの目的・根拠の確認が大事ですよ、という記事でしたね。

今回はその続きで、やめたらどうなる?というところを書いていきます!


🎯やめるための手続きは?

それぞれの業務の目的や根拠、重要性などをよく考えてみて、「ひょっとしたらやめてもいいかも」というタスクが見つかったとします。
その時に、どうやったらやめられるでしょうか。

もちろん、あなただけの判断でやめられるもの、上司の承認が必要なもの、社内会議に諮る必要があるもの、など様々なレベルがあると思います。
まずはそこ(=どんな手続きを踏めばやめられるか)は、きちんと確認しましょう。

🎯やめたらどんな不利益がある?

・トレードオフ

そして、やめてもいいかもと思ったタスクについて、「やめたらどんな不利益があるか」を確認することも、とても大切ですよね。
自分だけの判断でやめられたとしてもそこの検証は必要ですし、上司などへの提案の際には説明しなければなりません。

やめた場合にどんな不利益があるかを考える際には、「トレードオフ」について意識することになるでしょう。

トレードオフとは、一方を選ぶと別のもう一方を犠牲にしなければならないという状態のことです。例えば、「高品質と低価格」とか、「貯蓄と消費」といったもの。つまり、「あちらを立てれば、こちらが立たず」の関係性ってことですね。

何かをやめるのは、何かを犠牲にすることにはなる。
でも、その犠牲にする何かが、組織として許容範囲かどうか、やめて得られる利益(時間やコスト、ストレスの削減など)の方が大きいかどうかを確認すればいいんです。

やめて得られる利益の方が大きければ、あまり悩まずにやめることができるのではないでしょうか。

・試しに少しやめてみる

一度に完全にやめてしまうのが怖かったら、試しに少しの間やめてみる、という方法もあります。支障が出たらいつでもすぐにやれる状態にはしておいて、試しに1か月やめてみる、とか。

問題なさそうなら、引き続き3か月。そうやって起こった不具合に対処できるかどうかを確認したうえであれば、完全にやめるのもそんなに怖くはないでしょう。

🎯途中でやめてもいい

人は、なかなか途中でやめることができないってこともありますよね。
あ、3日坊主とか、途中まで読んで中断してる本がたくさんある(私の話💦)とかいうのとは別の話ですね。
ずっと続けてきたことは、なかなかやめられないものです。 

・サンクコストバイアス

その理由の一つとして挙げられるのが、「サンクコストバイアス」です。
「サンクコスト」とは、埋没費用=それまでに費やしてしまって取り戻すことができないお金や時間のこと。労力も含まれるでしょう。

「今やめたら、これまでに払ったお金や時間、頑張ってきたことが無駄になってしまう」という心理的なバイアスが働いて、損なことを続けてしまうということですね。

例えば、UFOキャッチャーで、10回チャレンジしてもまだ何も取れてない場面を想像してみてください。その状況で、チャレンジをアッサリやめられるでしょうか。
1000円も使ってしまったのに、何も取らないわけにはいかない。もう1回やれば取れるかもしれない」と、さらに両替機に向かってしまう・・・この気持ち、わかる人も多いんじゃないかと。。

でも、これまでに使った経費や時間は一旦脇に置いて、よく考えてみましょう。「今やめれば今後の損失は少なくなる。それどころか、その分を他に使えば、かえってプラスになる」と思えれば、やめることができるかもしれません。

🎯あなたでなければならない?

やめられないかを検討した結果、やっぱりやるべきだと判断する業務も多いでしょう。ただ、それらの業務の中に、「あなたでなければならない仕事」はどれだけあるでしょうか。

もちろん、それぞれの組織の中で、あなたが割り振られた担当業務というのはありますよね。そういう理由で、明らかに自分がやるべきものが多いのは当然ですが、それらの中に、状況によっては「他の人がやってもいい仕事」もあるのではないでしょうか。

・他人にお願いする勇気・任せる勇気

例えば、資料のクリップ止めや封入作業、大量の調査データの入力作業など、手分けして数人でやれば早く終わるような業務は、周りの人に協力をお願いする。そういった業務を抱えている周囲の人がいたら自分も協力する、ということを普段からしていれば、お願いもしやすいかと思います。

他にも、例えば同じチームの部下や後輩が少し頑張ればできそうな業務で、成長に役立つようなものであれば、任せてみるのもいいかもしれません。逆に、自分の今のスキルでは難し過ぎる業務であれば、上司に相談して、より適任な方にお願いした方がいいこともあるでしょう。

自分だけで抱え込まず、お願いする・任せる勇気を持つことも大切です。

もちろん、お願いする・任せる相手の状況に配慮する必要はありますが、自分じゃなくてもいい仕事も結構あるんだ、という意識を持ってもいいということです。

ただ、日本人の気質として、「他人に迷惑はかけられない」と思い悩んで抱え込んでしまう人が多いのも事実ですよね。
自分がそうやって思い詰めてしまわないように意識すると同時に、周りにそんな感じの人がいないか目を配るのも大事なことかなと思います。

🎯まとめ

以上のように、「本当にやる必要があるのか」を考えて、やめられるかもしれないと思ったものについては、手続きや、やめた場合の不利益を考えた上でやめてみてもいいのです。途中でやめたり、他人に任せたりしてもいい。
とにかく、一人で抱え込み過ぎないようにしましょう!

さて、次回のタイムマネジメントに関する記事は、「優先順位をつける」についてです。ではでは、また!



#創作大賞2024 #ビジネス部門


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?