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大阪は寒くなったり小春日和だったり、なかなかペースが掴めません。全国ニュースを見ても『寒暖差に注意』とのフレーズをよく耳にします。
寒いのは苦手ですが、冬は好きです。
田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師をしています。

冬は好きです。美味しいものがいっぱいあるから。

寒いのは苦手なんですが、それよりも。

寒さ関連の記事を書いてみたら、書きたいことが湧き上がってきて3本連続で寒さ関連になってしまいました。
寒さに強い方もあるでしょうが、用心に越したことはありません。話のネタにはしやすいと思いますので、ご利用いただけたら嬉しいです。

寒さは苦手ですが、冬は好きなんです。
美味しいものがいっぱいあるからです

冬の美味しいもの、私にとっては冬野菜

父は、定年後の道楽で野菜を作っています。祖母が暮らした家には一反の畑があり、祖母が亡くなって空いた家に父が戻ったのです。
祖母の作ってくれた野菜で、私は大きくなりました。祖母の作ってくれたカボチャやサツマイモが私の離乳食で、茹でてつぶすのが追いつかないほど食べていたそうです。

そんなわけで野菜が大好きなんですが、美味しく冬野菜を食べるのに大事な仕事があるのです。
この季節に収穫する、ゆずを使って『ゆずポン酢』と『ゆず味噌』を作るのです。

ゆずのお仕事で、冬をもっと美味しく

そもそも作るようになった理由は

ゆずの用途というと、お鍋のポン酢に絞って使ったり、お吸い物にゆずの皮を浮かべたりするのが定番です。
しかしそれでは、30個以上のゆずは消費しきれません。
冬至のゆず風呂だって、香りだけのこと。せっかく美味しいのに、いい香りなのに、どうやって使えばいいのか分からない。
なのに父は作るだけ作って(笑)、一方的に持たせて帰らせる。

もったいない。
MOTTAINAI!

グーグル先生に尋ねてみました。ゆずの大量消費、オススメは?

ポン酢

!!!
全然、思い付かなかった…
ポン酢は大好きなのに。
ポン酢は買ってくるもの、なんて固定観念に縛られていました。
新米マッサージ師のころ、元板前の患者さんからいただいた自家製ポン酢の美味しさを思い出しました。
よし、ポン酢を作るのだ!!!

ポン酢作りの手順は、超カンタン。

ポン酢を作ってみようとレシピを検索してみて、私はぶったまげました。

『めちゃくちゃカンタンやん、、、』

【白ごはん.com】のポン酢レシピで毎年、ポン酢を作っています。

ポン酢の材料(ここではゆずポン酢にて) (作りやすい分量)
黄ゆず … 4個ほど(果汁にして100ml必要)
濃口醤油 … 150ml
昆布 … 5g
かつお節 … 5g

白ごはん.com「手作りポン酢のレシピ/作り方」

材料はたったこれだけ。
そして手順は、2つだけ。

①ゆずなら半分に切って、種が入らないように果汁をざるでこして、果汁をしぼり出します。一度しぼった後も、スプーンなどを中の果肉に押し当てて、残さず果汁をしぼり出すとよいです。
今回私はゆず4個をしぼって75mlの果汁ができました。同じゆずでも大きさや時期によって果汁の量が違いますので、もし100mlに足りなければ、ここで酢か市販の果汁を足し入れて100mlにしておきます。

②あとの作り方は簡単です。清潔な瓶などの保存容器に、醤油、果汁を合わせ、そこに昆布とかつお節をしずめます。あとは冷蔵庫で寝かせておきます。
寝かせる時間は最低でも1〜2日は必要です。できれば1〜2週間くらいは寝かせたほうが美味しくなります。
使うときは昆布を取り出し、かつお節をこしてしっかりしぼってから使ってください。こしたものは清潔な瓶などに入れて保存しておけば、半年は美味しくいただけます。

白ごはん.com「手作りポン酢のレシピ/作り方」

ゆずを絞って、分量を計って合わせて、寝かせるだけです。
めちゃくちゃカンタンなのです。
そして、めちゃくちゃ美味しいのです。
めちゃくちゃ美味しいんです。
ビビるぐらい、美味しいんですよ。
興味のある方、ぜひともチャレンジしてみてください。


ポン酢に慣れたら、ゆず味噌も

自家製ポン酢があまりにも美味しくできたもんで、去年は調子に乗ってゆず味噌も作ってみました。
ふろふき大根や、蒸したサトイモなんかに乗せて食べるとまた美味しいんです。
これも、レシピはカンタンです。
【みんなのきょうの料理】のレシピを使いました。

ゆず味噌 講師:大原千鶴さん

ゆずの皮1コ分
白みそ … 150g
砂糖 … 大さじ2
みりん … 大さじ3

みんなのきょうの料理 ゆず味噌 講師:大原千鶴さん

こちらも特別な材料はありません。
手順も3つだけ。

つくり方
①ゆずの皮をすりおろす。ゆずの果汁をしぼる。
②ゆず以外の材料を合わせて中火にかけて練り、照りが出てくるまで混ぜ合わせる
③火を止め、ゆずの皮と果汁を加えてよく混ぜる

みんなのきょうの料理 ゆず味噌 講師:大原千鶴さん

皮をすりおろす、果汁を絞る。白みそと砂糖とみりんを合わせて火にかけて馴染ませたら、果汁と皮を合わせるだけです。
もう少しゆずを効かせたかったので、ゆずと砂糖を少し追加しました。好みの加減にできるのも、手作りの醍醐味ですね。こうじ味噌で作ったこともあります。美味しく出来ましたよ。

ポン酢は寝かせる時間が必要ですが、ゆず味噌はすぐに食べられます。さっそくふろふき大根や、蒸したサトイモでいただきました。
茹でた水菜と合わせても美味しかったです。

作ってみて分かったこと

私は家庭や施設を訪問して、鍼灸マッサージの施術をしています。郊外のお家が多いので、ゆずを栽培されているところもあります。
ですが、「採れたゆずでポン酢を作る」という話は聞いたことがありませんでした。
今ではオススメして回っています。

本当に美味しいし、大した手間ではありません。絞ったあとのゆずは、パウチ袋で冷凍してゆず風呂に使います。
田舎の父に、畑を残してくれた祖母に、感謝です。

そして何より、妻との食事がより楽しくなりました。
私はこの10月に、仕事を減らしました。といっても、普通のフルタイムくらいの労働時間です。当然、給料も減りました。
ですが、毎日の食事が本当に幸せです。
大事な大事な、妻との時間です。
これは、お金には替えられません。

吾唯足知

吾、唯、足るを知る。
とても好きな言葉ですが、それだけじゃなくて。
今の自分には、何があるのか。
すでに持っている大事なものを、ちゃんと大事にできているのか。
美味しいゴハンがあるのはとても有り難いことですが、一緒に楽しめる妻がいてこそです。
そろそろポン酢が、いい頃合いです。
明日は湯豆腐にでもしようかな。

最後にゆず、ということで。
忌野清志郎の30周年記念ライブ『RESPECT!』から。
金もうけのために生まれたんじゃないぜ/ゆず+寺岡呼人



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