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存在する駅

駅がなくなっていた。どこにもない。 駅がないということはどこへもいけないということか。 ああああなんと。駅がない。 そこにいた星みたいな人に声をかける。 「駅はな…

I田I子
3か月前
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存在したかもしれない短歌

大丈夫って聞かれても困るから爆発したら骨を拾って 出生時に死んだ片割れを思い出す。そんな人はいないんだけど。 砂漠砂漠砂漠砂漠にしか行きたくないのに飛行機が怖い…

I田I子
3か月前

私が行った確かなこと

靴下を履いた 私の部屋のなかで 生成り色をした履き口のゴムのゆるんだ レース編みの私の靴下を履いた ソファのオットマンに腰かけて 私の右のくるぶしを私の左の太ももに…

I田I子
3か月前

存在するかもしれない日記20/32

存在するかもしれない 湖のくにから友達が泊まりに来た。 彼女はS美ちゃん。 S美ちゃんはかわいい。S美ちゃんは面白い。S美ちゃんは優しい。 そう思う。でもどれも私の感…

I田I子
4か月前
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存在するかもしれない日記20/22

存在するかもしれない 家賃7.3万円は見栄を張った選択をしてしまったかもしれない、と最近思い始めた。 上京4年目。土日休みの会社員。 今日はお休み。 体がだるい。毎日…

I田I子
8か月前
1

存在する駅

駅がなくなっていた。どこにもない。
駅がないということはどこへもいけないということか。

ああああなんと。駅がない。
そこにいた星みたいな人に声をかける。

「駅はなくなってしまったのですか?」
「えきなんてものは最初からなかったでしょう」
「駅ですよ?舞う、とか、食う、とか、笑うとかたくさんあったじゃないですか」
「それは動詞だよ、えきとは言わないよ」
「えぇ。動詞じゃないですよ。駅の名前です。

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存在したかもしれない短歌

大丈夫って聞かれても困るから爆発したら骨を拾って

出生時に死んだ片割れを思い出す。そんな人はいないんだけど。

砂漠砂漠砂漠砂漠にしか行きたくないのに飛行機が怖い

縦型でよかったドラムだと山にすらなれない服たちが泣く

たまにくる生まれたら死ぬなんてことが怖い夜 それが今日だった

まったくの他人が優しくてなきたくなって夕方の川になる

私が行った確かなこと

靴下を履いた
私の部屋のなかで
生成り色をした履き口のゴムのゆるんだ
レース編みの私の靴下を履いた

ソファのオットマンに腰かけて
私の右のくるぶしを私の左の太ももに折りまげて
靴下を履いた

ゆるやかな履き口は私の両足首をしめることなく
ただ、最初からそこにあったかのような力で肌になじみ
靴下に靴下をさせている

靴下の中にわたしの輪郭が生まれる
布と肌とどこまでも一つにはなれない
レース編みの

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存在するかもしれない日記20/32

存在するかもしれない

湖のくにから友達が泊まりに来た。
彼女はS美ちゃん。

S美ちゃんはかわいい。S美ちゃんは面白い。S美ちゃんは優しい。
そう思う。でもどれも私の感情には当てはまらない気がしてならない。

彼女とは仏のいるところで出会い、複数人で楽しく話す仲だった。
同じゲームにはまったことをきっかけに、二人でも話をするようになった。
好きになるキャラクターはいつも正反対だった。

好きにな

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存在するかもしれない日記20/22

存在するかもしれない

家賃7.3万円は見栄を張った選択をしてしまったかもしれない、と最近思い始めた。
上京4年目。土日休みの会社員。

今日はお休み。
体がだるい。毎日だるい気がする。
大人になってから快活な日はないのでは。快活クラブに行っている人が快活ではないのと同じ。
学生の頃の俊敏さが思い出せない。

お休みと言っても今日は日曜日。
朝はチーズの蒸しパンを食べる。蒸しパンはほぼ空気。
なの

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