ドイツ一人旅_列車が来ない_06_01【海外旅行】
1999年冬 6日目 ベルリン~ミュンヘン
22時半にベルリン動物園駅を出発した夜行列車インターシティーナイト(ICN)はミュンヘン中央駅に翌朝6時に到着した。
あまり寝た気がせず、まだ座っていたかったが駅に到着してしまったので降りざるを得ない。
今日はミュンヘンからパッサウに行き、その後、ドナウ川に沿ってレーゲンスブルクまで行って宿泊する予定だ。旅の目的のひとつである『ドナウの旅人』になるのだ。
ミュンヘンにはサッカーの開催日に合わせて明後日戻ってきて2泊する計画だった。チャンピオンズリーグのチケットは入手できるのであろうか?
折角ドイツに行くのだからと欲張ってあちこちの街に行く予定を立てたのだが、やはりだいぶ無理な計画であり流石に体力的に疲れてきた…
中央駅のホームでパッサウ行きの列車を待っていたのだが一向にやってこない。するとホームで待っていた人々が次々と隣のホームに歩き始めた。
構内アナウンスが流れているのでトラブルが発生したのだろうか?とりあえず僕もついていくことにした。
隣のホームに移動した人に列車の進行方向を指差しながら声をかけた。
「パッサウ?」
「ヤー(そうだよ)」
どうやらトラブルが発生して列車とホームが変更したことに間違いないようだった。そういったことが時々おきると『地球の歩き方』に書いてあったのを思い出した。
代わりの列車は30分遅れでやってきて、とりあえずその列車に乗った。
きっとパッサウまで連れていってくれるだろう。もし間違っていてら引き返せばいいのだ。
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