![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100543847/rectangle_large_type_2_09678fb6164cde02b9c571b830e510ab.png?width=800)
ドイツ一人旅_試飲_10_03【海外旅行】
1999年冬 10日目 ハイデルベルク
ミュンヘンを出発した列車は3時間半ほどでハイデルベル中央駅に到着した。
ハイデルベルグは街の中央にネッカー川が流れていて、両岸に勾配のある山が川を挟んでおり、渓谷の谷間にあるような街だった。
まずは有名なハイデルベルグ城に向った。
城のふもとにはケーブルカーの駅があり、それに乗って登ることにした。ハイデルベルグ城は当時の面影が残っており、砲台による攻撃の跡もそのままだった。
城の中には巨大なワインの木樽があり、看板には「かわいいコップ5マルク」と日本語で書いてあった。そのコップを買うとワインが試飲できることになっていた。
早速、試飲してみた。ニュルンベルクでは白ワインを飲んだので、赤ワインを飲んでみることにした。
「う~ん。美味さがわからない…」
違いのわからない男だった。ただ、ワインは赤よりも白のほうが好みだということがわかった。
ハイデルベルク城を一通り見終わると坂を下り、ネッカー川を渡ると城とは対岸の坂を登った。
その坂の上には『哲学の道』があり、高さは丁度ハイデルベルグ城と同じ位だった。『哲学の道』から城を臨むと、ネッカー川と旧市街地と城が絵画の様に見えた。
その風景はうっとりするくらい美しかった。
美しく感じることができるのは平和だからだ、と思った。
次の話 (表示されない場合は次回更新までお待ちください)
![](https://assets.st-note.com/img/1679103790084-QFc5Pmqqeo.jpg?width=800)
#旅 #旅行 #海外旅行 #旅行記 #一人旅 #ひとり旅 #ヨーロッパ #ドイツ #バックパッカー #ショートショート #連載
サポートして頂いたら有料記事を購入します!