見出し画像

ドイツ一人旅_野良リス_02_01【海外旅行】

前の話  プロローグ  第1話

1999年冬 2日目 マールブルク

4時に目が覚めた。

あれだけ眠かったのに、一度目が覚めてしまうとなかなか寝付けない。外はまだ暗い。日本時間だとお昼の12時だ。これが時差ボケなのか。仕方がないので1日目の日記を書くことにした。

なんだかんだで6時になり、みんなが起き出してきた。

今日から単独行動でドイツ最古の街であるトリーアに向かう、はずだった…

しかし、1日目でかなりビビッてしまい、Gさんにお願いしてもう1泊させて頂くことになった。

そこで予定を変更して隣町のカッセルに行くことにした。カッセルはグリム兄弟が生まれた街だ。

Gさんの勤務先の研究室は駅に向かうバスの途中にある。そこで、Gさんの出勤時間に合わせて一緒に出発した。

バス停までの道の途中でリスが横切った。珍しく見ていたら、野生のリスはあちこちで見かけるそうだ。まるで野良リスだ。

Gさんにバスの乗り方と降り方を教わると気分が落ち着いてきた。Gさんの勤務先の最寄りのバス停で別れ、僕はそのまま駅へと向かった。

運転手のドイツ語のアナウンスを聴いて、改めていまドイツにいるんだなと実感した。



次の話 (表示されない場合は次回更新までお待ちください)

2日目に訪れる街(予定も含む)

#旅 #旅行 #海外旅行 #旅行記 #一人旅 #ひとり旅 #ヨーロッパ #ドイツ #バックパッカー #ショートショート #連載

サポートして頂いたら有料記事を購入します!