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ドイツ一人旅_発明による改革と革命_03_02【海外旅行】

前の話  プロローグ  3日目01

1999年冬 3日目 マインツ

今日はケルンに行く。

マールブルクから一旦フランクフルトに戻り、目的地のケルンへ向う予定だが、途中のマインツで下車して寄り道をした。

マインツ中央駅を降りてしばらく歩くとゴシックとロマネスクの混在した大聖堂が現れた。その大きさと精密さに圧倒させられた。

大聖堂の前には青空マーケットが開かれていた。主に生鮮野菜や生花などが売られていた。

この街でグーテンベルクが『活版印刷』を発明した。ルネサンス期において『羅針盤』と『火薬』に並ぶ三大発明と呼ばれている。

何を印刷したかと言えば『聖書』だ。活版印刷の発明により安価で大量の聖書を製造することができるようになり、聖書の普及によって宗教改革へとつながっていく。

ひとつの発明が他の分野の改革を引き起こし連鎖していく。歴史ってすごいなと思った。

今回の一人旅から8年後、スティーブ ジョブズが電話を再発明する。そして携帯電話に革命を引き起こしスマートフォンが一気に普及することになる。そして印刷物は紙から電子書籍にもなっていく。

僕は今、歴史の中にいる。



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3日目に訪れる街

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