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ショートショート【僕…魔王】
【僕…魔王】
いつからだろう…………僕は強くなっていた。
いつの間にか…僕は魔王様と呼ばれるようになっていた。
僕は何で強くなろうと思ったんだっけ。
……そうだ……魔物が沢山、人間に殺された時だ。
……あの日……僕は強くなるって決めたんだ。
……でも……誰も近づいて来なくなっちゃった。
……だからこの前……聞いてみたんだ。
「ねぇ…僕って怖いの??」
……魔物たちが一斉に静まり返る。
そして皆が震えながら口を揃えて言う。
「魔王様は優しく偉大な方です!!」
僕は笑顔で言った。
「ありがとうね…」
この前…魔物が人間に殺された。
僕は言った。
「仲間の仇を討て!」
次の日…人間の村が1つ滅んだ。
そこまでやれとは言ってない…と思いながらも…。 僕は笑顔で言った。
「ありがとうね…」
僕はある日…人間の村に行くことにした。
人間なら魔物達と違った表情が見れるのではと思ったんだ。
〜人間の村〜
さっそく人間が現れた。
いや…向こうからしたら魔王が現れた…か。
ふふ〜ん!でも魔王なんて1言も人間には言ってないもんね〜。
村人a 。
「………」 (気絶)
村人f
「…ま…まお…」 (気絶)
老人c
「お…おゆるしをー!………」 (気絶)
……なんでよ?僕のどこが魔王だって言うのさ。
そこらへんの魔物と変わらないじゃないか。
そもそも最初は僕もそこらへんの魔物だったし。
僕は何で偉くなっちゃったんだろう。
ずっとしたっぱが良かったのかな?。
僕はお家(城)に帰った。
すぐに手下の魔物達が集まる。
「魔王様!おかえりなさいませ!!」
……皆震えている……僕が怖いのか……。
僕は笑顔で言う。
「ありがとうね…」
僕はやる事が無く…豪華な椅子に座っていた。
ウトウトして眠くなってきたその時だった!。
白い鎧の人間が入ってきてこう言った!。
「やい!魔王!!お前を倒しに来た!!」
「俺の名前は勇者!!」
「この前は村をよくも…滅ぼしてくれたなっ!」
久しぶりの敵意に涙が出そうになる。
もはやこれは夢なのでは?とまで思った。
勇者が魔王を睨みつけながら言う。
「 俺のステータスを見せてやる!!」
勇者。
HP7800 攻撃力4000 防御力3900
ここはこちらも魔王っぽくしなければ!。
「ふっふっふ…私のステータスもご覧になるかい?」
魔王
HP9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999
「ふっふっふ〜私の攻撃力はね〜……」
「ん?………??」
勇者
「…………」 (力尽きました)
僕は叫んだ!。
「おい!しっかりしろ!!お前が…お前が俺を倒すんだろ!」
僕が勇者の肩を揺らすと……。
……僕の攻撃力で勇者は……灰となり……風にさらわれていった…。
そして数カ月後…人間は魔族の支配下に落ちた。
だけど泣く人も泣く魔物も見ない……。
皆幸せそうだ…。
僕が見てるからなのかもしれないけどね。
【僕…魔王】………完
ちなみにヘッダー画像はcanvaで作成しました。
ちなみにストーリーは考えながら文章作ったので違和感あるところもあると思います。
温かい目でね。(笑)
ちなみに勇者に「かしこさ」ステータスをつけて、かしこさ0(頭悪い)にして魔王と仲良くなるっていう話にも考えたけど複雑化しそうだからやめた(笑)
ここまで僕の記事を見てくれてありがとうございました!
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