書けない!時のスランプ脱出法
「書けないときにどうするか」
新聞を流し読みしていて、こんな一文に目が留まりました。
紙面の隅っこに載っている小さな囲み記事だったんですけど、なぜかちゃんと視覚に飛び込んでくるんですよね。
脳の探知機能(RAS)はほんと最強です(^^;)
書けない時にどうすればいいのか?
◆プロだって書けない時があるのです
さて、新聞記者さんの仕事はスピード勝負のはず。
書けない!なんて言って悶えてる暇もないだろうと思います。
それでもやはり「書けない!」に悩まされるんですね。
(ちょっとホッとしたりして)
月刊誌の編集者をしていた時に、わたしも何度となく経験しました。
取材したものをまとめるだけでいいのに、それがどうしても言葉にならなくてギクシャクした文章しか書けない。
そういうことがあるんです。
締め切りがあるからそれでも無理やり、力づくで書き上げるんですけど。
そういう時の記事は出来がよくない。
言葉が浅いというか、上滑りしているというか。
核心をつかめてないというか……。
いわゆる痒い所に手が届かない、歯がゆい感覚が残ってしまうモヤモヤしたものでした。
では「書けない」時、プロの物書きさんたちはどうしているのでしょう?
◆物書きさんはこう対処する・その1
ある女性作家さんの方法はこうです。
この感じ、確かにわたしも経験があります。
散歩中や入浴中に限って、なぜかアイデアが浮かんだり、ずっと迷っていたことがスルっと解決したりする。
あれと同じシステムだろうと思うのです。
つまり――
理屈で考えることを手放すと答えが自然と湧いてくる。
言い換えるなら――
顕在意識で考えることをやめて潜在意識に任せる
ということですね。
◆物書きさんはこう対処する・その2
また、ある男性作家さんは、こう言っています。
う~む、これはまるで書く瞑想のようです。
ジャーナリングの手法にも近い。
つまりこれも、左脳的に考えるのを止めて、右脳的に、感覚的に、無意識的に、言葉を引き出していくということです。
心の奥深くにあるものを、書くことを通して自分が認識できるものに変換していくやり方です。
◆書けなくなるのは左脳のせい?
頭の上っ面で考えることなんて、所詮はありきたりで類型的になるものです。
しかもそれは、誰かから聞いた言葉だったり、あるいは、どこかで刷り込まれた他者の価値観から生まれたジャッジだったりします。
薄ぺらで、あいまいで、ぼんやりとした、存在感のない言葉です。
借り物のコトバ。
借り物の考え。
借り物の価値観。
借り物の世界観。
どれも、本当の自分の感性から発した自分らしい言葉ではありません。
そんな罠に陥っている時には、とにかく頭(思考)を黙らせます。
どんな方法でもいいです。
散歩でも、家事でも、瞑想でも、筋トレでも、楽器の演奏でも、歌うことでも。
どんなことでもいいので、あなたが無心になれるようなこと、それに夢中になれるようなことをやってみます。
頭の中のグルグル回る思考が止まると、意識が内側に寄り添うようになります。すると、心のささやきが聞こえてきます。
それが本当のあなたの心の声、心の言葉です。
◆真の言葉にはエネルギーが宿る
心の奥底から生まれた言葉には、その人ならではのエネルギーが宿ります。
文章にはそれがはっきりと表れます。
読む人にはこれが全部バレちゃうんですよね。
無意識レベルで伝わっちゃいますから。
だから、言葉はこわいです。
だから、言葉はすごいです。
◆「書けない!」時の対処法
「書けない!」が起きるのは、こういう状態にある時です。
自分の心と意識がしっかりと繋がっていない。
そのテーマについての考えが言葉にできるほどには深まっていない。
思いが十分に消化されていない。
だからまず、
手や身体を動かして、理屈に走る頭を黙らせます。
そうしてから、
心のかすかな囁き声を聞き取り、それを言葉に書き出して、その中に真の自分の答えを見出します。
スランプ脱出法は、やはりこれに尽きるようです(^^)
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