置いてきぼりの一人っ子。
私は、鉄格子の中にある温室で育った一人っ子です。
なぜ鉄格子かって?
父と一緒にいればどんな世界だって見せてくれました。
夜の街、博打場、そんなところにだって連れて行ってくれました。
なんて父親なんだろうか。でも、世の中にはこんなに怖い世界だってある。悪い人間はいっぱいいる。そう言うのも見せてくれました。
私が小学校一年生ぐらいの時に、スーパーでお菓子を買おうと選んでいました。うちの父は、好きなものは好きなだけかっていいよ〜と甘やかしていました。でも、私は気づいたのです