自分の幸せを見つけたい④

前回の続きから

無事に高校へ進学した私は、さらに、高校デビューとはいかないが、
それなりに少しずつ自分を変える活動をした。

まずは、天然カールの髪の毛をストレートにした。

少しでも見栄えが良くなればと思った。

そして、化粧の練習も始めた。
友達と出かけるときのファッションもいろいろと考えた。

今考えるとどれも迷走していた。

ファッション雑誌を買って、似たような服を着てみたりした。
だが、如何せん、センスが皆無だった。幼稚園からずっと制服だったため、この年齢になっても、全然ファッションがわからなかった。

高校では、小学校から中学校への進学とは違い、
全校に3人しか知ってる人がいないということで、
新しい自分を出しやすい環境だった。

今思えば飛び出して本当に良かった。
その代わり、違う面で、あたりも強くなった。
ヤンキーもいるような、スカートの短いギャルもいるようなそんな高校だったので、地味の中の地味な私は、ある意味気持ち悪い生徒だった。
イケイケな高校生がいっぱいいる中で地味だったわけなので、
やっぱり目立つ。

だけども、居心地は以前よりとても良かった。
勉強はやればできると知った私は、早くから大学受験対策をはじめ、
先生たちとたくさんコミュニケーションをとって、
成績もドンドン上がって、頭が悪いと言われるような辛さは、なくなった。
いじめもなくなったわけじゃないけど、とても軽いものとなった。

何よりも、先生たちとの時間が多かったし、幼なじみが同じ学校にいた、そして、 途中からだけれど部活にも入って、そこでは、本当に自分らしくいられる場所だった。華道部というお淑やかさとはほど遠く、頭に花をぶっさして廊下を歩き回ったりと、あきらかに頭がおかしい感じだったけど、それはそれでとても楽しかった。

先生を好きになってみたり、他のクラスの男の子を好きになってみたり、実ことはなかったけれど、何となくいじめられている時間よりも他のことに目をむけられる時間が多くなった気がする。

そして、無事に大学に合格した。

続く。