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ジャパンウォーズ(JW)第一部 神武東征〜欠史八代

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ジャパンのウォーズについて、改めて書いて参ります。いろいろ新しい情報が入ったので、書き直そうと思ったわけです。写真も載せて参ります。
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2021年5月の記事一覧

ジャパンウォーズ5 菟狭の出迎え

ジャパンウォーズ5 菟狭の出迎え

【神武東征編】エピソード5 菟狭の出迎え

前回は、狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)らの旅立つ前の伝承を紹介させてもらった。

今回から、再び旅の物語を綴っていこうと思う。

激しい潮流の豊予海峡(ほうよかいきょう)こと、速吸之門(はやすいなと)を椎根津彦(しいねつひこ) (以下、シイネツ)の案内で見事突破した天孫一行。

そして、筑紫(つくし)の国の菟狭(うさ)に辿り着いた。

現在の大

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ジャパンウォーズ6 新たなる希望

ジャパンウォーズ6 新たなる希望

【神武東征編】エピソード6 新たなる希望

菟狭(うさ)(現在の大分県宇佐市)を訪れた、狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)一行は、菟狭の民が建造した、足一騰宮(あしひとつあがり・のみや)にて歓待(かんたい)された。

歓待・・・すなわち宴(うたげ)が催されたのである。「記紀」では、これを大御饗(おおみあえ)と表現している。簡単にいえば、大宴会ということである。

宴もたけなわ、ここで菟狭の長

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ジャパンウォーズ7 崗に舞う米

ジャパンウォーズ7 崗に舞う米

【神武東征編】エピソード7 崗に舞う米

紀元前667年11月9日、狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)ら天孫一行は、筑紫(つくし)の国の岡水門(おかのみなと)に到着した。ちなみに、筑紫とは、今の九州のことである。

台本の一つ「日本書紀(にほんしょき)」では、滞在が二か月余りとなっているが、もう一つの「古事記(こじき)」では、一年滞在したと記録されている。

この違いは何なのか、今では判然と

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ジャパンウォーズ8 竹島たそがれ

ジャパンウォーズ8 竹島たそがれ

【神武東征編】エピソード8 竹島たそがれ

さて、狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)たち天孫一行は、竹島(山口県周南市平野)の丘陵に行宮(あんぐう)(仮の御所)を設(もう)けて滞在していた。

「記紀(きき)」には書かれていないが、この地に立ち寄った一行は、半年ほど滞在したと伝わっている。

ここで椎根津彦(しいねつひこ) (以下、シイネツ)が解説を始めた。

シイネツ「ここから先は、うちも

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ジャパンウォーズ9 安芸の怪煙

ジャパンウォーズ9 安芸の怪煙

【神武東征編】エピソード9 安芸の怪煙

狭野尊(さの・のみこと。以下、サノ)ら天孫一行は安芸国(あき・のくに)に辿り着いた。

現在の広島県西部である。

ここで一行は空高く昇る煙を見た。

黒い煙が幾筋にも分かれ、空を覆い尽くさんばかりである。

その光景を訝(いぶか)しく眺めながら、一行は、広島湾内に突き出す岬に停泊した。

松が、うっそうと生い茂る森である。

そこに、一人の男が現れた。

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ジャパンウォーズ10 安芸探訪

ジャパンウォーズ10 安芸探訪

【神武東征編】エピソード10 安芸探訪

狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)たち天孫一行は、安芸国(あき・のくに:今の広島県西部)に到着した。

「古事記」においては、七年も滞在したと記録されており、これは水稲耕作(すいとうこうさく)の伝播と灌漑工事のためだと考えられる。

サノ「じゃが(そうだ)。陸稲(りくとう)から水稲に換えるよう指導したのじゃ。」

ここで、三兄の三毛入野命(みけいりの

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ジャパンウォーズ11 芸北旅情

ジャパンウォーズ11 芸北旅情

【神武東征編】エピソード11 芸北旅情

安芸国(あき・のくに:今の広島県西部)に滞在中の狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)一行は、各地に稲作技術教育や灌漑工事をおこなっていた。

そんな中、長兄の彦五瀬命(ひこいつせ・のみこと) (以下、イツセ)の陣所という地を紹介させてもらった。

広島市安芸区瀬野の生石子神社(ういしごじんじゃ)である。

その時、目の周りに入れ墨をした大久米命(おおく

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ジャパンウォーズ12 出雲と鬼と

ジャパンウォーズ12 出雲と鬼と

【神武東征編】エピソード12 出雲と鬼と

芸北地方(げいほくちほう:広島県北部)を訪れた狭野尊(さの・のみこと) (以下、サノ)たち天孫一行。

その理由は、出雲との接触および交渉にあったと推理してみた。

今回は、出雲の君主、伊佐我(いさが)も交えて、更に推論を進めていきたいと思う。

というわけで、三兄の三毛入野命(みけいりの・のみこと) (以下、ミケ)が、出雲の君主、伊佐我(いさが)に解説

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