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イグアスの滝旅行記

ジャズピアニストの大江千里さんのnoteでナイアガラの滝の旅行記を読みました。私はナイアガラには行ったことがありませんが、水飛沫をあげる雄大な滝の写真を見て、数年前に訪れたイグアスの滝の事を懐かしく思い出しました。

世界三大瀑布の一つ

世界三大瀑布とは...

1.イグアスの滝(南米ブラジル、アルゼンチン国境)
2.ナイアガラの滝(北米アメリカ、カナダ国境)
3.ヴィクトリアの滝(アフリカ、ジンバブエ、ザンビア 国境)

を指すそうです。

「イグアス」とは先住民であるグアラニー族の言葉で「大いなる水」という意味を持つそうで、イグアスの滝は水量、規模では世界一を誇る滝です。大小300近い滝が4㎞に渡ってU字型に連なっています。

その昔、アメリカのルーズベルト大統領夫妻がイグアスの滝を訪れた時、夫人が「かわいそうな私のナイアガラの滝」と言ったとか。

(↓上空からの写真はイメージをお借りしています。そのスケールがお分かりになるでしょうか。。)

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パラナ川、イグアス川の合流点より25km手前にある滝で、滝の80パーセントをアルゼンチン側が、残りの20パーセントをブラジル側が占めているそうです。

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(これは機上からの眺め。パラナ川?)

サンパウロからは国内線飛行機で約1時間40分の空の旅。

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イグアスの滝はブラジル側もアルゼンチン側もユネスコの世界遺産に登録され、どちらも国立公園内に位置しています。

ブラジル側🇧🇷よりアプローチ

私は過去二回イグアスの滝を訪れています。2011年に家族と、2012年には日本から観光でやって来た、私の弟を連れて。最初の年は、ブラジル側の国立公園内に唯一あるホテルに滞在して、そこからブラジル側の滝のみ訪れました。これは観光用の地図。

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ホテルの位置はこの地図の14番。そこから一歩外に出ると信じられない景観が広がっています。。

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いきなりガイドブックで見たままの滝の姿が!これはもう筆舌しがたい感動です!「もっと近くで滝を見たい!」胸が高鳴ります。

ホテルを出たら、遊歩道に沿って下へ、下へと歩いて行きます。

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滝への道中ではいろいろな生き物に遭遇します。このアライグマの様な動物はquati(クアチ)と言って日本語名ではハナグマ。道を歩いていると結構頻繁に出会いました。見た目は可愛らしいのですが観光客慣れしていて人を恐れず、結構図々しい。時々人を襲うそうなので食べ物を与えることは禁じられています。

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見た目は可愛いのだけどねぇ。。国立公園内には豹も生息しているそうです。

さてここから先は、イグアスの滝の「しぶ〜き」、「きゅうななが〜れ」(ナイアガラの滝で大江千里さん御一行を案内したタクシー運転手さんの言葉をお借りしています)の写真をお楽しみ下さい。

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人波が途絶えた時に撮った奇跡的な写真。 いつも人でいっぱいなのです。水飛沫で滝の周囲が煙って見えます。

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大量の水が流れ込む滝壺をGarganta do Diabo(悪魔の喉笛)と呼んでいます。とにかく水、水、水...。60-80mの落差から流れ落ちる大量の水はもう圧巻。爆音とともに流れ落ちています。カッパを着なければ全身びしょ濡れになる程の水飛沫。カメラを向けるのも憚れるほどです。それどころか目を開けるのやっと!でもところどころに虹が見えてその美しさに感動。

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滝の落下地点まで近づく観光用ボートも出ていましたが、私たちは乗る勇気がありませんでした。

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↑こちらはお借りした写真。これはどう考えても無理でしょう。考えただけで手に汗が。

ブラジル側のホテル

宿泊したホテルは滝が目の前という立地条件から、海外からの観光客がとても多い印象でした。(従業員が英語で話しかけて来ました。)子供達もプールで他のお客さんに英語で話しかけられたと言っていて、ブラジル国内といえどインターナショナルな雰囲気。さすがリオデジャネイロと並ぶ国際的観光地。

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ホテル敷地内で見かけたイグアナ。。

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右上に見えるのがホテルです。淡いピンク色の外壁がメルヘンチックな建物です。ホテルからバスに乗り、国立公園入り口で降りると、すぐ近くにバードパークがあるとの事なので行ってみました。

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これはブラジルの国鳥であるTucano(トゥカーノ)。なんとも愛らしい、美しい鳥です。こんなにすぐ近くで見られるのでおしゃべりを(笑) 

その他にフラミンゴを見たり、色とりどりのオウムを腕に乗せて貰って記念撮影をしたりして楽しみました。

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弟が日本からやって来て...

最初にイグアスの滝を訪れて約一年後、日本から私の弟が遊びに来てくれたので、再度イグアスの滝を訪れました。ちょうど年越しの時期でホテルの予約がとても難しく、前回泊まった公園内のホテルは予約することは出来ませんでした。宿泊したホテルには外国人は見当たらなかったものの、大晦日間近で特別な雰囲気が漂っていて、ウキウキした事を覚えています。

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ホテルのレストラン。なんだかカーニバルのよう(笑)

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敷地内は広々として良い感じ。

クリスマス後でしたが、ホテルのロビーにはまだクリスマスツリーが飾られていて、クリスマスの雰囲気も味わえました。(カトリックでは宗教的な意味合いでクリスマス飾りは1月の第1週までは飾りっぱなしなので。)

ホテルに着く早々、大晦日の晩のドレスコードに合った服をレンタルするために街の貸衣装屋を訪れました。男性は礼服、女性は白い服を着用という事は予め知らされていましたが、ホテルでのレンタルはもう締め切られていたのです。私と息子はなんとか手持ちの服で済ます事に。大人男性陣と娘は服をレンタル。慣れない事にアタフタ。

翌日、ブラジル側から滝を見学しました。(内容は前回とほぼ同じなので省略します。)

オマケの体験

その晩は予定通り年越しの晩餐会に。(ただ滝を見に来ただけなのですが、時期的に大掛かりな夕食になりました。)心配したドレスコードは息子も私もクリア!まだ子供だった息子はお土産屋さんで買った白いTシャツに白地のプリント半ズボンでしたが、特にお咎めなしで「ホッ」。
生演奏もあって特別感に心が踊ります。

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食事はビュッフェなので各人が好きなものを。年越しのその瞬間には更に特別な料理が並んだようですが、日本から到着早々、フルに活動していた弟は食事時間にこっくり、こっくり。普段大食漢なのにこの時ばかりは食欲も無く本当に気の毒でした。恐るべし、時差ボケ(笑)

この後カウントダウン、そして打ち上げ花火を見て賑やかな年明けを迎えました。

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アルゼンチン側🇦🇷よりアプローチ

一夜明けた元日は祝日なので翌2日にアルゼンチン側から滝にアプローチする事になりました。アルゼンチン側の国立公園入り口からはトロッコ電車で滝へと続く遊歩道に向かいます。

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コトコトゆっくり長閑な旅。時間にして約15分。そしてその後は絶景スポットまで歩いて向かいます。(約1㎞の道のり。)

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(↑このイメージはお借りしました。)延々と続く遊歩道。

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地球の裏側の1月は真夏で蒸し暑く、すれ違う観光客がバテバテで戻って来るのを見るにつけ、「後どれくらいですか?」と訊きたい衝動にかられました。(たった1㎞の道のりなのにもっと長く感じました。)まだ川は「きゅうななが〜れ」には程遠いですね。(川といってもあまりに広くて川のようには見えませんでした。)穏やか。
そして...。

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来たー!!!
「悪魔の喉笛」に流れ込む直前の滝の姿。物凄い轟音。じっと見ていると吸い込まれそう。。しばし呆然。。その迫力を動画でお見せできないのが本当に残念です。

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目を凝らすと、遥か向こうにはブラジル側の展望台も見えました。

まとめ

如何でしたか。イグアスの滝へのアプローチ。私達はブラジル側では滝を下から見上げて、アルゼンチン側では落下する大量の水を上から眺めました。こんな雄大な自然の中にいると、人間なんてちっぽけな存在なのだなぁとつくづく思いました。それと、「足を踏み外したら...。」そんなことが時折頭をかすめて足がすくみました!
イグアスの滝の景観は水量によってもかなり違うそうです。乾季である冬場よりは雨季である夏場に訪れる方がよりダイナミックな滝の姿を楽しめると思います。10、11月は水量が多い割にはまだ本格的な夏ではなく、気温もベストで良いそうです。
もしブラジル(又はアルゼンチン)にいらっしゃる機会がありましたら、イグアスの滝は必見です!遠いですけれど。。

その時は「しぶ〜き」、「きゅうななが〜れ」を是非体感して下さいね(^^)

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