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レゴ®︎シリアスプレイ®︎についてあれこれ

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドに関して「理解する」「応用する」以外で考えたことあれこれ詰め合わせ的に。
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2022年5月の記事一覧

シリアスプレイの本質は、現実世界の行動に役立てるための模擬訓練である

シリアスプレイの本質は、現実世界の行動に役立てるための模擬訓練である

 レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを世界に普及させることに取り組んでいるマスタートレーナー協会が一般向けに公開しているビデオライブラリーがあり、シリーズ「LSP Glance」の5回目ではなぜ、レゴ®︎シリアスプレイ®︎と呼ばれるのか、ということについての解説がある(言語は英語だが、日本語字幕の表示も可)。

 その中で強く印象づけられたのが「シリアスプレイ」の持つ意味のくだりである。火事に対応

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改めて、「100-100」を理解してもらうことに意識を向ける

改めて、「100-100」を理解してもらうことに意識を向ける

 レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドは、「レゴブロックを使う」手法ということで、楽しそうな(実際、楽しい)、活動的で(実際、夢中になって時間がすぎる)、クリエイティブな(実際思いもかけぬアイデアに至ることが多い)イメージを与えて、「ぜひ実施してみたい」とオファーをいただくことも多い。
 しかし、そのようなイメージをもたれてしまうことは、「楽しさ」や「夢中さ」や「クリエイティビティ」をそれほど重視し

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したゼミナール2022~2・3年生合同WS その3

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したゼミナール2022~2・3年生合同WS その3

 前回の記事では午前中のワークを紹介しました。
 ここからは午後の時間帯についてです。

良いところと悪いところの関係性を探る 午後はそれぞれ作ってもらった現代社会の良いところ、悪いところの関係性を探ってもらいます。
 社会学者の大家であるロバート・K・マートンは、私たちが社会問題を考える際に、経験と理論を交錯させながら理解の深化を目指す姿勢と、「意図した行為の意図せざる結果」に目を向けることの重

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したゼミナール2022~2・3年生合同WS その2

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したゼミナール2022~2・3年生合同WS その2

 前回の記事では導入とウォーミング・アップの話だけで終わってしまいました。
ここからはメイン・ワークの話になります。

自分が伸ばしたい特性を表現する メイン・ワークの第一歩は自分についての表現です。今回のワークのテーマは「世界をより広く多角的に感じ、私たちの活動の方向性をみつけよう」でしたので、まずは「私たち」の「私」の部分を意識しておきます。

 「私」は何をしたいのだろう?ということで悩む人

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したゼミナール2022~2・3年生合同WS その1

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したゼミナール2022~2・3年生合同WS その1

 本記事では5月7日(土)に2・3年生合同で実施したゼミでのワークショップについて紹介する。

最初はテーマについてしっかりと説明する スタートは午前10時。天気は良く、緩やかに風も吹いていて、教室内は換気の具合もちょうどいい。まずは1日かけてワークショップの狙いについて説明する。長いものであればあるほど「何をしているんだっけ?」と先が見えなくなってしまうので、自分達が進んでいく道のイメージを先に

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