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大好きな記事まとめ

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また読みたい大好きな記事をまとめました。
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2023年6月の記事一覧

夏至祭の前夜は

この国では6月最終週の土曜は、夏至祭だ。 その前夜である明後日金曜の晩には、海や湖の畔などの水辺で、大きなかがり火が焚かれる。 これは長い冬の間待ちに待った短い夏の到来を祝うため、または夏至を過ぎると夜が少しづつ長くなってゆくため悪魔が徘徊するのを追い払うなどと言われているが、まだこの国にキリスト教が広まる前からある伝統的な儀式で、クリスマスと同じくらい重要な日なので田舎へ帰省して過ごす民も多く、ちょっと日本のお盆にも似ている。 夜といっても今の時期は白夜のため明るく(北部

夢の中へ帰る

夢を見たことを久しぶりに起きた後も覚えていた。 以前よく夢の中に出てきた、知らないはずなのによく知っている場所に私は居た。 煙のように消えてしまった、あの町へまた帰って来たのだ。 今までと少し違っていたのは、その町から別の町へ電車に乗って出かけ、またあの町へ帰ろうとしていることだ。 だけれど、私は帰れない。 降りる駅の名前が思い出せない。 夢の中で私は迷っていた。 仕方がないので次の駅で降りることにして、徒歩であの町へ戻ろうと思った。 そしていつも通り、これは夢

見ているだけで元気が出てくる!マティスの魅力

仕事に家事に育児に、忙しくて疲れていても、気持ちだけは元気になりたいですよね! そんなときにぴったりな名画が、アンリ・マティスの作品です。 明るくて、楽しくて、ワクワクする!そんなマティスの魅力を存分に紹介します。 目の覚めるような色 マティスの異名は「色彩の魔術師」。 とにかく色が強烈です。 上の2つは、画面のほとんどを赤が占めています。 原色を前面に出す大胆な色づかい。こんな配色は、日常ではなかなかお目にかかれません。 この華やかすぎる色味を見ているだけでも、なん

この料理家のレシピが天才すぎる⑫つくりおき食堂まりえさん編/高山惠

フードコーディネーターの資格を取得して早15年。しかし私にはどうしても苦手な分野があります。それはスイーツ。よく「お菓子は化学」と言われていますが、私が苦手としている理由はまさにこの言葉に集約されている気がします。 お菓子はさまざまな化学反応によって作られます。それ故、温度や材料の計測などはレシピ通りにきっちり守らなければ化学反応に狂いが生じ、狙い通りにはいきません。私はどうやらそこに難があるようで、温度や材料の計測などはレシピ通り正確に守ることが得意ではないのです。よって

6月9日

僕が死んだっていうのに 世界中の時計は止まりもしなかった 日時計も 花時計も 砂時計だって 同情してほしかったのかい、なんて キジバトが茶化すものだから そんなんじゃないって言い張ったけど 本当は同情してほしかったんだ 三日間くらいかけて なんなら 記念日になってしまうくらいに

水底の4:00A.M.

皮膚科医に買われていったリージヤが、いたずら盛りの男の子に握りつぶされて死んだらしい、と教えてくれたのは叔母だった。彼女はうわさ話が大好きで、買われた仲間の後日談をしょっちゅう私に聞かせた。ほんの子どもであった私は、世の中にそんな恐ろしいことがあるわけがないと思っていた。 少し大きくなって、私の容姿が褒められるようになったころ、肩幅の広い痩せた男がやってきて、私とグルーナーを買って帰った。男の連れ合いはその買い物を非難した。すぐ死なせるだけだと言う。私はこの水槽が終の棲家に

ベトナム中部の伝統料理ネムヌオンニャチャン

1.【ネムヌオンニャチャンの特徴】 ベトナムのニャチャン地方(Nha Trang)の伝統料理、特産品であり、豚の挽肉を使用して作られます。ネムヌオンニャチャンは、ニンニク、紫玉ねぎ、魚醤などの風味豊かな調味料と一緒に混ぜ込まれ、炭火で焼かれます。 ネムヌオンニャチャンは、ジューシーで風味豊かな味わいが特徴であり、その独自の風味が人気となっています。 2.【ネムヌオンニャチャンの歴史と地域性】 ネムヌオンニャチャンは、ニャチャン地方で古くから作られてきた伝統的な料理です。

さばかれえぬ私(わたくし)へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展 志賀理江子・竹内公太  レポート

3月18日より6月18日まで、東京都現代美術館(MOT)で『さばかれえぬ私(わたくし)へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展』(英語タイトル:Waiting for the Wind)が開かれている。 東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が主催する同賞は公募と推薦で受賞者が決定される、『海外での展開も含め、更なる飛躍とポテンシャルが期待できる国内の中堅アーティストを対象とした現代美術の賞』(プレスリリース)

みんな大好きタモリさん

5月31日にタモリさんが「第60回ギャラクシー賞贈賞式」にて60周年記念賞を受賞されました。ほんとうにおめでとうございます。 タモリさん言ってたよって  石けんをお尻でなでて毛をとる君よ。 タモリさんに敬意と感謝を込めてこの短歌を贈ります。 よかったら、上の句「タモリさん言ってたよって」 に対して あなたのタモリさん下の句を詠んでいただけたらうれしいです。 タモリさんをキライという人を見かけたことがないくらい。 タモリさんほど放送文化においてこんなにも貢献された人は

ドラえもんの体温なんて、考えたこともなかったけれど。

ジャイアンにいじめられたのび太が、泣きながら飛び込んでいくドラえもんの胸。その胸が、どんな感触で、どんな温度なのか考えたことがあるだろうか。 私は、全くなかった。 考えるもなにも、のび太くんを包み込むドラちゃんは、柔らかくって温かいに決まっているじゃないか。 だって、ドラえもんはのび太のパートナーだもの。 パートナーってのは、絶対に柔らかくて温かいのだ。 人だろうと、猫だろうと、犬だろうと、そう、もちろんロボットだろうと。 ドラえもんは、猫型ロボットである。 未来の世界

ほたる

童謡、ふるさと。 この曲が、突然頭の中を流れ始める。 何かのきっかけがあるわけではない。 ふいに、この曲が流れ始めるのだ。 兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川 夢は今も めぐりて 忘れがたき 故郷 私の頭の中ではいつも、二番は飛ばされてしまい、すぐに三番が始まる。 志を はたして いつの日にか 帰らん 山は青き 故郷 水は清き 故郷 そして私はこの三番の歌詞で、なぜか毎回泣きそうになる。 志を果たしたらすぐに帰るつもりだったのに、いつになっても私は、しぶとくここに残

一日を終い、すっきり眠るための習慣

布団の中に体を置いてもなかなか寝付けなかったり、日中のあれこれが頭に浮かび上がって落ち着かないことがあります。 昼間に感じている様々な刺激から体と心を解放してぐっすりと眠りについて、またやってくる朝にはすっきり新しい気持ちで体を起こしたいものです。 そのために、眠る前にしていることがいくつかあります。 一日を終い、すっきり眠るための儀式のようなイメージでしょうか。 赤ちゃんの眠りのリズムを作るときに似ています。おむつを替えて、授乳して、布団に入り、読み聞かせをしたら電気を

青のウズベキスタン

SNSで偶然目にした1枚の写真を忘れられず、どうしてもサマルカンドへ行ってみたかった。 以前、モロッコだったかスペインだったか…で出会ったツアー客のご夫婦が「スタンが付く国以外にはだいたい行きました。コスタリカなんて良かったですよ、治安がものすごく良い」と言っていたのが頭の片隅に引っかかっており、治安については若干ドキドキしつつもウズベキスタンへの憧れは捨てきれなかった。 今なら日本からタシケントへの直行便がありますよ、の一言に後押しされて、旅行好きの祖母を誘ってみた。 祖母