見出し画像

美味くて愉快な魅惑のバンコク (タイ・ベトナムほぼ女ひとり旅行記vol.2〜バンコク1日目〜)

これはタイとベトナムを12日間弾丸ほぼ女ひとりで旅した記録です。



バンコクへ降り立つ

ついに旅のスタート地点へ。
空港に降りたって、到着した国のにおいを感じる瞬間が好き。
タイはどんなにおいがするのだろう…
やっぱりパクチーとかハーブの香りかしら…
と楽しみにしていたけれど、なんと、
無臭

インドネシアや中国はその国独特のにおいがしたのに、タイは身体が異質と反応するようなにおいがない。
それは逆に言うと、身体がこの国の空気をすんなりと受け入れているということだったのだなあと、
タイをめぐり帰ってきた今は思う。

エアポートレールリンク(ARL)のチケット(トークン)
空港からバンコク市内まではARLで

バンコクへの滞在は3泊4日。
ARL駅からホテルへのタクシーの中、
タイに来た!という興奮冷めやらぬまま
「タイはとても暑いですね!」
とおっちゃんに話しかけるも、
無視…。
うんうん、そんなこともあるよね。

それよりも、この街の空気に身体を慣らすのに必死で、流れる風景を目で追った。
そんな風に夢中で外を見ていたら、
何やらタクシーのおっちゃんがタイ語で何か言っている。
指を差してここがタイの皇居だよと(多分)。
英語が分からなくて戸惑っていただけで、
シャイで優しいおっちゃんだった。

ちゃんとメーターを使ってくれて、
(バンコクではメーターを使ってくれないぼったくりタクシーが多いです。grabというUberみたいな配車アプリを使えば値段も乗車降車場所も先に設定されてとても便利です)
なんとかホテルへ到着。

バンコク1〜2日目宿泊したカオサン通り近くのホテル
大体3000円くらい
誰も見てないので自撮りもしちゃう

ホテルは寝るだけには充分すぎるくらい清潔で、手足を大の字に広げても1人には余りある、
大きなベッドのある部屋だった。
バンコクらしい景色が望める大きな窓も気に入った。
初日の夜しか予約していなかったけれど、
そのまま残りの日数もそこへ泊まることに決めて、さっそく予約。
余計な詮索はしないけれど、親切で人懐こく、ちょうど良い距離感の受付の女性が快く延長してくれた。
こういう人がいるだけで安心するなあ。

カオサン通りで南国スムージー

ひとまず荷物を置いて近くを散策した。
じっとりとまとわりつくような熱気、
汗が底から押し上げられるように溢れ出てくる、
けれど嫌じゃない。

日本より圧倒的に多いバイクの数と、初めて見るトゥクトゥク、
暑さに負けないくらい熱気のこもったマッサージの客引き、
馴染みのない色とりどりのフルーツが並ぶ屋台…。
異国の景色にわくわくしながらカオサン通りへ。

バンコクの街並み 絵になる夕暮れとトゥクトゥク
バンコクの街並み 観光客の集まる洒落たカフェ
日本では考えられないほど狂ったように吠えまくる
怖いポメラニアン
柵があってほんとうによかった

通り沿いにあるフルーツスムージー屋さんでさっそくパッションフルーツジュースを。
先に並んでいた女性がなんと日本人。
そしてひとり旅。
同じ日本人というだけでほっとするしなんだか親近感がわいて、お互い汗をぐっしょりかきながらお互いの旅についてお話しした。
「良い旅を」とお互いの旅の健闘を祈りつつ、初タイスムージーゲット。

屋台のパッションフルーツスムージー

これがまた声が出るくらいに美味しい。
100%素材そのままだと思ってその甘さに驚きながら飲んでいたけれど、
砂糖を加えていることに後から気づく。
でも汗だくだくだからちょうどいい。
もし100%が良ければ「No sugar please」と伝えれば抜いてくれます。
「え、美味しい!?…」
「あー、おいし〜〜」
とスムージー片手につぶやきながら辺りを散策。
海外ひとり旅はひとりごとが増える。
ひとりごとを発するたびにどんどん自分が自由に開いていく感覚。
ああ来てよかったなーと染み入るように感じながら、夜は先に旅行でタイにきていた友人に会うのでホテルでひとやすみした。

いざ夜のバンコクへ

30分150バーツ(600円くらい)のタイ式フットマッサージを受けて、
友達と合流しに夜のバンコクへ繰り出した。
ひとりの気ままな自由な時間もいいけれど、
友達とその場その時のできごとを共有しながら過ごす時間もまたいい。
まるでお祭りのように賑やかな夜の屋台で、
よくわからない麺(クイッティアオというらしい)を適当に頼む。
一口食べ、わたしたちは顔を見合わせた。
うまい、、、!
あまりの美味しさにいつもの1.5倍に見開かれた友人の目に笑ってしまう。
友人も笑っていたので私もきっと同じ顔になっていたんだと思う。
素朴な出汁(おそらく鶏)のうまみが存分に出ているスープが米粉のつるんとした麺にからみついて、
ときおり口に入る野菜やハーブがまたいいアクセントになっている。
友人はこのクイッティアオに魅せられて、
次の日の宿をこの屋台の近くにとっていた。

バンコクの比較的穏やかなエリア

真夜中のマンゴー

友達と夜のバンコクを満喫しつくし、
夜0時過ぎに宿に戻る。
すると、レセプションの女の子がマンゴーを口いっぱいに頬張っていた。
うん、最高の働きぶりだ。
日本もこうであったらいいのに。
そのあまりのキュートさに思わず笑顔で挨拶すると、
おいでおいでと手招きされた。
「食べてみて」
と、平皿いっぱいいっぱいに盛られたマンゴーたちを差し出す彼女。
そのマンゴーのつややかさと鮮やかさ、そして彼女の屈託のない純な笑顔にやられ、遠慮もせずに颯爽と頬張る私。
うまい、、、!
いったい本日何度目の「うまい」だろうか。
行きの成田空港で日本食を恋しくなることを想定して買ったフリーズドライの味噌汁とにゅうめんは、帰る頃にはスーツケースの隅っこで化石になってしまうのではないか…。
そんな無駄な心配と、今日のあたたかな出来事、明日からの旅に思いを馳せながら、
「ああ楽しかった。」とまたひとりごとをつぶやいて眠りに落ちた。

タイ・ベトナムほぼ女ひとり旅行記、次回は🇹🇭バンコク2日目編!→


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?