【新解釈】なぜ席替えはワクワクするのか?
小学校、中学校、高校、あるいは大学。
30人~40人くらいの教室。
見知った友だち、気になるあの子。
かわりばんこで日直をやって、
間もなく1か月が経過する。
子どもだった私の心の中はこう。
40人中40人が思ってた。
やがて先生が言うのだ。
「おっ、もう一周したのか、なら席替えだね」
もう、クラス中がピーヒャララ。
もしも手にクラッカーがあったら鳴らしてるし、ギターがあったらジャカジャカかき鳴らしてる。指笛ができる子は指笛をするし、太鼓があったらドンドコぶっ叩く。
窓際の後ろの席の子は、チッと舌打ちをして、
最前列の子はほっとひと安心。
前後左右にいる友だちと「また近くになったりして!」なんて話をして、気になるあの子を横目で見て。
心の中はとにかくワクワク。
さぁ、席替えのためのくじ引きだ。
ワクワクするなぁ!
…
……なぜだ?
なぜ席を替えるだけなのに、
あんなにワクワクしたんだ?
ちょっと考えてみる。
まず大前提。
安心できる空間であること。
友だちがいる。
しゃべったことがある。
名前を知っている。
そういう人たちがいる、というのは心理的安全性が担保されてるから、何の不安もない。
これがもし、自分以外の39人全員がヤンキーの教室だったら? そこに転校してきた初日の転校生が私だとしたら? で、いきなり席替えをやると言い出したら?
怖くて仕方がない。親をも恨む。
「だから転校するのは嫌だったんだ!」
そう思うに違いない。
だから心理的安全性というのは、席替えをエンタメとして受け入れるための大前提だ。
これを大前提に、なぜあれほどまでに席替えがワクワクしたのかを考えてみる。
たかが席替え、されど席替え。
なぜだろう。
何が楽しかったんだろう。
1.新しい景色を見ることができるから。
これはでかいだろうな。
あとはなんだろう。
2.仲良しの友だちと、近くの席になれる可能性があるから。
これもでかいな。
それから、
3.今いる席よりも比較優位な席にいける可能性があるから。
教壇の前の席よりも、窓際の後ろの席の方がいいでしょ。そこにいける可能性が平等にくじ引きで決まるわけだから、ワクワクするに決まってる。
あとは、
4.気になるあの子に近づけるかもしれないから。
でかいな。これはでかい。デカすぎる。
BIGではない。
だれが見てもデカいからHUGEだ。
確率は低いかもしれないが、
期待せざるを得ない。
ほかにも理由はありそうなもんだけど、
ぱっと出てくるのはこれくらい。
これを一般化するとこうなる。
狩猟民族だったころの本能の名残りなんだろうね。原始のころは、次から次へと場所を移して、獲物を追いかけないと死んでしまうから。
だからワクワクする。
何が言いたいかというと、
私たちは、無意識で新しさを求めているのだ。
……
…
ここまで無意味なことを考えた私だが、
ここからは急カーブを描こう。
キャッチコピーについての話をしたい。
唐突だが、
キャッチコピーには「型」が存在する。
その中で最も有名な型のひとつは、
「新」という単語を使用することである。
たとえば、
新作のビールが発売されると、
CMでは「新発売」「新登場」が使われるし、
webニュースの新着記事には
「新着」「NEW」の文字がおどる。
人間は、とにかく新しいものが好きなのである。
新しいものが知りたい、見たい、食べたい、出会いたい、という欲が根源的なものとしてあるわけだから、キャッチコピーにも利用される。
キャッチコピーを学ぶと、
そんな人間の根源的欲求を学ぶことができる。
ついでに。
「新」とおなじくらい
有名なキャッチコピーの型がある。
なにか。
それは、
「なぜ」「理由」という単語を使うことだ。
なんとなく理解できますわね。
読みたくなるもんね。
キャッチコピーに関する知識は、
もはや無料で手に入るのが現代である。
記事執筆に悩む方がいらっしゃるなら、まずはタイトルのつけ方を学ぶこと、つまりはキャッチコピーの基本形を学ぶことをこそ勧めたい。
キャッチコピーの型は全部で30以上ある。
これを学ぶだけで大いに変わる。
最後に質問。
今日、この記事。
どうしてタップして読んでみたのだろうか?
ぜひこの記事のタイトルを改めて見てみてね!
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