「誰かを誘うのって、めんどくね?」と思ったら読む記事。
先日、私を含め5人の友人連中で集まった時、私の友人代表に挙げられる1人がこう聞いてきた。
「なぁ、仕事終わりに一人で飲みに行ったり、一人でご飯を食べに行く夜ってある?」
「あるね」
「まぁ、あるかな」
「ある」
「あるっちゃある」
「そこに俺たちみたいな知り合い、友だちがいたらいいな、と思う夜もあるだろ」
「ある」
「あるねぇ」
「まま、ある」
「思うね」
「でも、誘う程でもないと思って、誘わないだろ」
「誘わないね」
「そうだね」
「誘うほどでもない日ね」
「あるなぁ」
「あのさ、基本的に"誘う"ってことが大前提なんだけどさ、でも誘わないで一人で飲みに行くって時にさ…」
(…ゴクリ)
「そこに必ず行くってお店を1個だけ決めね?」
「!?」
「!?」
「!?」
「!?」
「もうさ、めんどくせーよ、誘うの」
一同「て、天才現る!!!!!」
マジで天才だと思った。
全員がその発言に驚きすぎて、たしか歯グキむき出しだったと思う。たしか。
私は札幌で暮らしており、たしかに馴染みのお店みたいなものはある。だが、どこか物足りない、そう思っていた。そういう時に「必ずそこへ行く」という全員共通のお店があれば、会う可能性は限りなく低いかもしれないが、会えた時に「お前もか!なはは!」となるではないか!
まるで火曜夜10時のスーパーイケてる東京感ダダ漏れのドラマの中の場所である。憧れる。
そうして私たち5人は、札幌市内のお店で「誘う程でもない夜に必ず行く店」を決めて、それぞれが家路についた。
会えたら笑うなぁ。
歯グキむき出しで。
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