幸歩(きほちゃ)

旅と言葉が好きな高校生。煌びやかな生で、ただここに在りたい。

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最近の記事

逃亡の旅の果て

もう疲れたなぁ。 いっぱい考えて、こーかな、あーかなって試行錯誤して、全力注いで。 そうしてるうちに、眠れてないことも忘れて体を削ってた。 クタクタになって、休もうと思っても何かしていないといけない気がしてスマホの電源をつけて。 意味もなくSNSを徘徊してしまったり、仕事の続きをしてしまったり。 休めてるように見えても、本当は休めてない。 交感神経と頭はフル稼働。夜行バスみたいな感じ。 私の場合、元々体力がある訳じゃないのもあるけれど、疲れが抜けない。 ずーっと思ってた、

    • 本気で向き合い、書く 。- 聞き書き甲子園23rd 夏研修-

      8月12日-15日にかけて開催された、聞き書き甲子園の研修に参加した。 場所は高尾の森わくわくビレッジ。学園の組織の合宿で、約半年前に足を踏み入れた場所だった。 高校生と大学生の楽しげな声が響く研修室。そこで映し出されたものは、私にとって大きな鍵となるのだろう。 降車口の一歩鍛冶橋の乗り場から出発したバスは、窓に緑を描写しながら目的地に向かう。 隣には1歳下の男の子。先生から推薦されて参加したらしい。 参加した経緯を話した。先輩が過去に参加していて、そこからこれを知って、

      • 水滴と水彩。 自分の色、誰かの色。

        最近自分を見ていると、言葉と同時にイメージが心の中で再生されるようになった。 今日再生されたのは、絵の具の落とされた水滴ふたつの側面が、そっと触れて混ざる瞬間。 一度溶け合ってしまったら、色を分けることはできない。 でもきっと何か方法があるはずだ。どうしたら分けられるんだろうって、心の中の水滴と絵の具を見ながら思った。 水滴は揺さぶられるもの。風や角度に影響されて、あっちに行ったりそっちに行ったりする。 その中に産み落とされた絵の具。赤、青、緑、黄色、いろんな色。 水滴の中

        • 旅の始まりのフライトにて

          眠くてうとうとしていると、若い男女がワゴンを押して、後ろから私の席の近くへやってきた。 飛行機のドリンクサービスだ。 いつも私はりんごジュースかコンソメスープを頼む。飛行機はもう10回以上乗っているので、慣れたものだ。 沈んでいる雲をぼーっと眺めながら待っていると、後ろの老夫婦とワゴンを押していた客室乗務員の会話が聞こえてきた。 どうやら彼は初フライトらしい。ぎこちない言葉遣いで、ドリンクを渡していた。 少しだけ緊張を覗かせる声に、ずっと年上のはずなのに、応援の言葉をかけたく

        逃亡の旅の果て

          今は、生きてきた証

          人間とは、なんとも美しいなと思う。 はじめはきっとみんな同じもので、何かのきっかけで運命がもつれて、この世に生まれてきた。 わたしにしか進めない道を進んでいき、そこからどんどん違うわたしへと形を変える。 たくさんの人から、たくさんの愛や感情を受け取って、大人になっていく。 時間を過ごしていく中で生まれる感情は、喜びや愛ばかりではない。 寂しさや憎しみ、妬みだって覚えるようになる。 時には、自分自身を傷つけてしまうときもある。 人の経験とは面白いもので、これまでの経験全て

          今は、生きてきた証

          ただそこに。

          頑張り過ぎてしまったとき、 疲れてしまったとき、 私は神様と地球に挨拶をしにいく。 電車に取り付けてあるタッチ決済の機械にスマホをかざして、人の流れとは反対方向へ進んだ。 歩いているだけでは暇なので、いつも周りを見渡したり聞き耳を立てながらその場所へ向かう。 今日の天気は曇り。雨は降りそうにないが、どうもパッとしない。 門をくぐったとき、ぴりっと空気が変わる。 そこにあるもの全てが、ただ在るものへ変わるのだ。 雲の隙間から覗く光も、水の流れる音や木々の揺れる音も、静か

          怖がりを手放して。

          結局は、人が怖かったんだと思う。 誰かと話すことは無駄だ、1人でいた方が楽だ。 そんなふうに思って、誰とも深く関わらないようにしていた。 誰かの前に立つことは好き。でも、いつしか周りの目が怖くなって、ひとりの世界に閉じこもるようになった。 それすらも演じているような気がして嫌になって、自分を何度も傷つけ続けた。 言葉のナイフは、自覚しているよりも鋭く、心の深くまで傷をつける。そう分かったのは、つい最近のこと。 そこから、ろくに人との関わり方を知らないまま、N高に入った。

          怖がりを手放して。

          そのままでいいんだよ。

          努力、向上心、言語化・視覚化、計画性。 誰かが決めた基準の世界で生きるのって、しんどくて、息切れしてしまう。 「『これが私なんだよ、仕方ないじゃん』って、開き直っちゃえばいいじゃん。それがあなたなんだから。」 ある人の言葉を、最近思い出した。 本当は、この世界に存在する生物全て、生きているだけで素敵で。 そして、生きるということはどんな仕事よりも能力よりも本当に尊くて、美しくて、どんなものよりも大切にしたいと思ってしまうこと。 頑張れなくても、成果を上げられなくても、

          そのままでいいんだよ。

          優しい人になりたい。

          「いつか、優しい人になりたいです」 私が大好きなアニメに登場する、ある女の子の言葉だ。 いつからか、私は「優しい人になること」をひとつのなりたい姿として持っていた。 でも、私はその時点で、自分が人に与えられる優しさの量の限界まで達していた。 私は、人一倍周りの感情に敏感で、自分自身も感情豊かなのだと最近気がついたのだが、 今思えば、自分が限界に近くても困っている人がいたら助けたり、自分の中にある残り少ない優しさをなんとか人にあげていたのだと思う。 良くも悪くも、人をよく見て

          優しい人になりたい。

          私とあなたに最大の祝福を込めて。

          これを書いているのは4日前の3月2日ですが、 投稿されている今日は3月6日。早くも17歳になりました。 17年間、自分にとってはとっても色濃い人生でした。これからどんな未来が待っているんだろうと、最近は少しだけ、希望が持てるようになりました。 楽しいことも、しんどいことも色々あったけど、 それでも、私は生きていて、 なんだかんだ幸せを感じながら生きていて。 今日の雪も、音楽の心地よさも、人の温度も、 どうしてか全てが私の心に何かを語りかけているみたい。 きっと、人が生

          私とあなたに最大の祝福を込めて。

          人として生きていく。アフリカ的幸福×教育 - B-side TOTTORI -

          うわあ、なんか、不思議な気持ちだ。 心がふわっと暖かくて、何か不思議なパワーを宿している気がする。 柔らかくて優しいけど、中心には太い柱があって、心はそう簡単に折れそうにない。 2月10-13日にかけて、鳥取県の大山にあるハクナマタタに宿泊し、教育×アフリカという世界観の中3日間を過ごした。 (プログラム自体は10-12日に実施) その世界は自分にとって、"初体験の日常"だった。 どこか懐かしく感じた情景と感情を綴っていく。 "心"で繋がるカリブー!! 大山口駅につい

          人として生きていく。アフリカ的幸福×教育 - B-side TOTTORI -

          今年も終わると聞いて。

          めっちゃお久しぶりですね。。 年末までにnoteを書こう、書こうとは思っていたんです。 めっちゃ存在忘れとった……。 しかも年越しまであと7分……() なので、まあ簡潔に。 今年はみなさんにとって、どのような年でしたか? 新しいことに挑戦しましたか?人と関わりましたか? この言葉がすんなり出てきたことでお察しかと思いますが、私はこの2つが主でした。 来年はどんな年になるのか。 正直、ネガティブ思考な私にとっては恐怖もあります。 しかし、暗い所ばかり見ていては光

          今年も終わると聞いて。

          【#4】 才能と生き方。

          8月は色々と濃い1ヶ月だったなあと思いながら、現在沖縄で授業を受けている私。 ここには本校スクーリングで来ているのだが、本当に海が綺麗で、つい目を奪われてしまう。 果てしなくどこまでも行けるように感じる水平線が、私は大好きだ。そんな私にとっては、沖縄とはなんとまあ素敵な場所なのだろうか。 さて、本校スクーリングについては9月の振り返りで触れるとして、とりあえずは8月を振り返ろう。 おわりとはじまり。とにかく学びと気づきが多すぎたwilldoorサマーキャンプ。 自分自身と

          【#4】 才能と生き方。

          教育と自分、可能性は無限大。 - willdoor summer camp 2023 -

          Willdoor summer campを終えて8月の中旬、東京のとある場所で、教育に関心があるU20が集まって開催されたサマーキャンプ。 私は、学園主催以外の宿泊プログラムに参加するのは初めてだった。緊張していたが、得られたものは当初想像していたよりもずっと大きかった。 何より、同じ興味や関心を持った同世代と一日中教育の話ができることが新鮮で、とても面白かったので、忘れないうちに記しておこうと思う。 ①教育に関することで、自分のしたいことが大方まとめられた+新たな問いが見

          教育と自分、可能性は無限大。 - willdoor summer camp 2023 -

          【#3】 夏風邪。2023/7

          夏風邪、というタイトルではあるが、決して夏風邪を引いたわけではない。 このnoteを読み進めれば、このタイトルの意味もきっと分かっていくだろう。 そして、なんとか継続できている私、えらい。 まさかの場所で、「note見てるよ〜」という声をもらったりして、なんか(いい意味で)辞めづらくなってしまった。 少しずつではあるが、できる限り続けていきたいと思っている。 モチベーションとの向き合い方7月はとてつもなくモチベーションが下がっていた。 タスクは溜まっていく一方で、何もか

          【#3】 夏風邪。2023/7

          【#2】嫉妬も材料なのか。2023/6

          だが、「  」はある?ドラマや映画といった人が直接カメラに写っている作品はどうも興味が持てず、見る機会が少なかった。しかし、最近母のゴリ押しで渋々見たのがきっかけでどハマりしていたドラマがあった。 私が観ていたのは、「だが、情熱はある」という作品。みなさんはご存知だろうか? 漫才師である南海キャンディーズの山里さんと、オードリーの若林さん2人の半生を描いたドラマだ。 楽しさも苦しさも、情けなさや恋心さえも巧妙に映し出され、親近感を覚えつつも背中を押してくれる。 作中では

          【#2】嫉妬も材料なのか。2023/6