日本人は「リスク」と「英語」が嫌い?
StartupBlinkという、世界中のスタートアップ環境を調査している研究機関があります。そのStartupBlinkが、各国・各都市のスタートアップ・エコシステムを独自にランキングした「The Global Startup Ecosystem Index」というレポートを毎年発行しているのですが、その2024年版が最近発行されました。
このランキングですが、国および都市をそれぞれ以下の項目でスコア化し、国は1位~100位まで、都市は1位~1000位まで発表しています。
そして、レポートによると日本は昨年から3つ順位を落とし、21位でした。
また、都市別では東京の14位を筆頭に、大阪143位、京都169位、福岡242位と続きます。
この手のランキングは他にも複数の調査機関が発表しているので、この順位だけで一喜一憂する必要はないと思います。
ただ、各国のスタートアップ環境について解説するコーナーがレポート内にあるのですが、日本の解説部分に印象的な記述があったのでご紹介します。
日本人はリスクや失敗を嫌う。
日本人は英語が苦手。
どちらも昔から言われていることですね。
リスクを恐れない姿勢を作るには、一度経営に失敗しても再チャレンジしやすいような制度を整えることや、失敗からポジティブな学びを得るような教育を充実させることが重要になってくると思われます。実際に、そのような施策も増えていますね。
英語については・・・。
難しいですね。塾で中学生に英語を教えていると、「嫌い」とか「苦手」という子が確かに多い印象です。
テストで高得点を取るような子でも、あくまで受験を目的に「苦行」という感覚で勉強しているケースが多く、「将来グローバルに活躍したいから英語めっちゃ勉強してる!」なんて子は非常に稀です。
ちなみに、非英語圏の英語スキルを測る「EF SET(エフセット)」というテストがあるのですが、その運営機関が国ごとの英語能力指数を毎年公表しています。
その2023年の結果によると、日本は113カ国・地域の中で87位。アジアのトップはシンガポールで、全世界でも2位に付けています。
「リスクを嫌う国」「英語が苦手な国」というレッテルを貼られてしまうと、海外の投資家や優秀な人材が日本に目を向けなくなり、日本の起業家にとっては成長の機会が減ってしまう可能性もあります。
もちろん、すぐに解決する方法などありませんが、起業文化を育む上では考えさせられる課題ですね。
実際のレポートはこちらからダウンロードできます。
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