起業の原体験

起業を志す若い力を応援し、日本のスタートアップ・エコシステムを盛り上げるために、さまざ…

起業の原体験

起業を志す若い力を応援し、日本のスタートアップ・エコシステムを盛り上げるために、さまざまな起業の原体験に関わるネタを綴っています。できるだけ中学生・高校生にもわかりやすい記事にしようと思っています。 https://twitter.com/kigyo_gentaiken

マガジン

  • 起業家インタビュー

    さまざまな起業家にインタビューし、起業のきっかけとなった「原体験」をマンガと文章で分かりやすく発信しています。起業は決して特別なことではなく、誰もが人生の中で経験する喜び、感動、悩み、苦しみ、疑問などが出発点になっていることが少なくありません。そんなメッセージを感じ取ってもらうことで、前向きに挑戦する人が少しでも増えることを願っています。 (おおむね1か月に1人程度のペースで記事をアップしていく予定です)

最近の記事

起業をめざす高校生・大学生に超オススメのIVSボランティア

国内最大級のスタートアップ・カンファレンスとして知られる「IVS」が今年も京都で開催されます。 スタートアップ・カンファレンスとは、スタートアップ企業や、そこに投資する投資家や金融機関、行政などの支援機関、大手企業の幹部などが一同に会し、情報交換やネットワーキング、投資交渉などを行う大規模なイベントです。 このIVSでは、毎年たくさんのボランティアスタッフが運営をサポートしていますが、今年も募集が始まったようです。 ※応募締切:5月19日(日) このIVSボランティアで

    • 女性起業家は世界を6兆ドルも豊かにする

      2023年、日本では女性社長の数、そして新規開業者に占める女性の割合ともに過去最多となりました。近年、女性の起業家や経営者が増加傾向にあるのは間違いありません。 でも、まだ「男性が大多数を占めている」と言えそうですね。 世界中の女性がもっと起業しやすくなれば、世の中はどれだけ豊かになるだろう・・・? そんなことを考えさせる興味深い記事が「Bloomberg」という海外のニュースサイトに最近出ていました。 記事のタイトルは 何とも、インパクトの大きいタイトルですね。6

      • がん検診を身近に!副業起業への挑戦

        株式会社100(ワンダブルオー) 代表取締役 山上 博子さん 《原体験》必要なのにハードルが高い「がん検診」私は大学卒業後、大手製薬会社にMRとして入社しました。MRとは医師や薬剤師などの医療関係者に医薬品の情報を提供する営業のような仕事。私は文系だったのですが、文系でも医療や製薬の分野に関われる仕事だったので興味を持ちました。 ただ、最初からその分野に絞っていたわけではなく「教員になりたい」という夢もあったりした中で、一番ご縁を感じたのがその製薬会社でした。 特にその

        • 国内最大級のスタートアップ・カンファレンス「IVS 2024 KYOTO」が7月4日~6日の3日間、京都で開催されます。現在、その企画・運営メンバーを募集しているようですね。 https://headline-asia.notion.site/IVS2024-KYOTO-IVS-Crypto-2024-KYOTO-4466108bcd3546b5ae538b5b8bb2ec70 将来、起業を考えている人には有意義な機会になると思います。

        起業をめざす高校生・大学生に超オススメのIVSボランティア

        • 女性起業家は世界を6兆ドルも豊かにする

        • がん検診を身近に!副業起業への挑戦

        • 国内最大級のスタートアップ・カンファレンス「IVS 2024 KYOTO」が7月4日~6日の3日間、京都で開催されます。現在、その企画・運営メンバーを募集しているようですね。 https://headline-asia.notion.site/IVS2024-KYOTO-IVS-Crypto-2024-KYOTO-4466108bcd3546b5ae538b5b8bb2ec70 将来、起業を考えている人には有意義な機会になると思います。

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        • 起業家インタビュー
          4本

        記事

          起業家が再チャレンジしやすい環境をつくるには?

          フェイルセーフもし皆さんが、飛行機や自動車のように安全性が求められる物の設計を任されたら、どんな考え方で設計しますか? おそらく「絶対に故障しないような設計にする」と答える方が多いのではないでしょうか。 しかし実際に身の回りにある機械や乗り物、インフラなどは少し違う考え方で設計されています。 それは「故障しても事故にはならないように設計する」というもので、この考え方は「フェイルセーフ(Fail Safe)」と呼ばれています。 例えば、飛行機は1つのエンジンが故障しても

          起業家が再チャレンジしやすい環境をつくるには?

          中学1年生が考える地域振興

          先日、ある地方の中学校の探究の授業に、特別講師として参加する機会がありました。1年生の生徒30人のプレゼンテーションを見て、フィードバックをするというものです。 プレゼンのテーマは「自分の好きな物×この町の魅力」というもので、生徒たちは事前にリサーチした町の資源や課題などを分析し、そこに自分の好きなものを組み合わせて町を活性化させるアイデアを考えます。 そして、そのアイデアを元にKeynoteでプレゼン資料を作り、1人ずつ発表してくれました。 30人のプレゼンを聞いた素

          中学1年生が考える地域振興

          学校でも教えてほしいキャリアの見つけ方~伊沢拓司さんの講演から~

          いま、10代の若者たちに向けて起業家精神を伸ばすための「アントレプレナーシップ教育」が盛んになっていますね。 全国各地でさまざまな教育プログラムが実施されていますが、関西には大阪・京都・兵庫を中心とした大学や企業、自治体が学生の起業を支援する「関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)」という取り組みがあります。 取り組みの中には「DOON Jr.」という高校生を対象にしたアントレプレナーシップ人材育成プログラムもあります。 先日、これらのプログラムの集大成

          学校でも教えてほしいキャリアの見つけ方~伊沢拓司さんの講演から~

          昆虫食で持続可能な未来をつくる!

          株式会社POI 代表取締役CEO 清水 和輝さん 《原体験》おいしさに衝撃を受けた“お土産”僕の起業家への道は、ひとつのお土産から始まりました。それは、高校2年生の生物の授業で先生が食べさせてくれた「イナゴの佃煮」です。長野県の山間部で古くから食べられてきた郷土料理です。 それまで特に虫に興味があったわけでもなく、どちらかというと「気持ち悪い」という印象だったのですが、そのおいしさには衝撃を受けました。そして他の虫の味にも興味を持つようになり、食べられる虫をインターネット

          昆虫食で持続可能な未来をつくる!

          オジサンの孤独を防ぐには?~神山まるごと高専・全国CARAVAN③

          前回のコラムに続き、「神山まるごと高専」の全国CARAVANの様子をお伝えします。 起業家の講演に続いて行われたのは、ビジネスプランを作るワークショップ。初対面の中学生がひざを突き合わせてビジネスプランを考える学校説明会って、想像しただけでワクワクしますね。 ワークショップには、起業のためによく使われる「エフェクチュエーション」という理論が使われました。これは、次の5つの原則からなる考え方です。 中学生と大人は席が完全に分かれていたので、どんなディスカッションをしたのか

          オジサンの孤独を防ぐには?~神山まるごと高専・全国CARAVAN③

          「起業=青春?」~神山まるごと高専・全国CARAVAN②

          前回のコラムに続き、「神山まるごと高専」の全国CARAVANの様子をお伝えします。 自己紹介のワークショップが終わると、次に本物の起業家が登壇して、「起業家とは何か」についての講義が行われました。 登壇したのは株式会社サインコサインという、企業のブランディングなどを手がける会社の代表、加来幸樹さん。 新商品のネーミングやキャッチフレーズ、ロゴのデザイン、会社の経営理念やスローガンなどを作ることで、クライアント企業の成長を支えています。 そんな加来さんが講義で話してくれ

          「起業=青春?」~神山まるごと高専・全国CARAVAN②

          アメリカで起業家が必ず聞かれる質問~神山まるごと高専・全国CARAVAN①

          ユニークな学生募集 2023年4月に徳島県神山町で開校した「神山まるごと高専」をご存じでしょうか。 「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校。」をコンセプトに、「モノづくり」と「起業家精神」を“まるごと”学べる高等専門学校として注目を集めました。 企業からの協賛金によって5年間の学費を実質無償化していることや、地元の農産品を使った地産地消の給食、社会の第一線で活躍する経営者による特別授業など、ユニークな取り組みでも話題を集めています。 そんな神山まるごと高専は学

          アメリカで起業家が必ず聞かれる質問~神山まるごと高専・全国CARAVAN①

          学生起業家のピッチは「原体験」の宝庫 vol.3~世界学生起業家アワード日本大会

          以前、EOの「世界学生起業家アワード」の大阪大会について記事を書きましたが、その日本大会が先日開催されました。 日本各地での予選大会を勝ち抜いた8社が集まってピッチを行い、上位4社が世界大会へと進むものです。会場は大勢のビジネスパーソンであふれ、各社のピッチは白熱したものになりました。 開会に先立ち、EO Osakaの木原会長が登壇。 「私も一人の経営者として、どんな刺激をもらえるのかワクワクしています」と期待を込めました。 今回、日本大会に進んだのは次の8社。それぞれ

          学生起業家のピッチは「原体験」の宝庫 vol.3~世界学生起業家アワード日本大会

          塗装で街を彩り、感動の輪を広げる!

          株式会社Add Wall 代表取締役 上山 浩之さん 《原体験》母と楽しんだ部屋の塗り替え私は大阪府堺市の南部、泉北ニュータウンという場所で育ちました。泉北ニュータウンは豊かな自然の中に、団地や商業施設の集まる都市部が共存している場所で、私は自転車で駆け回ったり山で洞窟を掘ったりして遊んでいました。今でも、ここの風景は大好きです。 たくさんの思い出がある子ども時代ですが、中でも私の人生を決定づける出来事が12歳の時に起こります。それは、DIY好きの母が部屋の“模様替え”を

          塗装で街を彩り、感動の輪を広げる!

          つらい経験を起業の原動力に ~SIOアクセラレーション・デモデイから~

          現在、日本全国の都道府県や市町村が起業家の支援に取り組んでいます。その中から、大阪府の取り組みのひとつをご紹介します。 大阪府では、起業に向けて準備中の人や、起業したばかりでまだ支援が必要な段階のスタートアップを対象に、6か月間にわたるサポートを提供するプログラムを行っています。 その名も「SIOアクセラレーション」で、SIOは「スタートアップ・イニシャルプログラムOSAKA」の略です。 「アクセラレーション」は英語で「加速」という意味で、スタートアップの事業を速く形に

          つらい経験を起業の原動力に ~SIOアクセラレーション・デモデイから~

          勉強が原因で自己肯定感を失う子どもを減らしたい!

          takeforest株式会社 代表取締役 竹森 洸征さん 《原体験》勉強への疑問と不登校、そして先生の救い私が通っていた高校は大学受験に熱心な校風で、勉強にとても力を入れていました。受験を意識し始める2年生の後半になると、周りの友達も「勉強が命」という空気感になり、私はだんだんストレスに感じるようになっていました。 そして、徐々に学校へ行く気力もなくなり、2年生の終わりから3年生の夏頃にかけて不登校ぎみに。不登校といっても深刻なものではなく、たまに登校はするけど休みがち、

          勉強が原因で自己肯定感を失う子どもを減らしたい!

          「アート」や「文化」をテーマに起業する

          2023年12月23日から28日まで、大阪市内で「Study:大阪関西国際芸術祭 vol.3」というアートイベントが行われていました。 市内の複数の会場でアート作品の展示・販売やトークイベントなどが行われ、アートと社会の関係やアートの持つ価値についてさまざまな情報が発信されるイベントでした。 大阪・関西万博が行われる2025年に世界最大級のアートフェスティバルの開催が予定されており、その実現の可能性を探るためのプレイベントという側面もあるそうです。 そんな大阪関西国際芸

          「アート」や「文化」をテーマに起業する