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なぜ先生が学校を休んでいたか、話すね。part2

今日は前編に続き「わたしが先生を休職するまでの話を、もし生徒にするとしたら」をテーマに、オープン学級通信として書いてみました。
前編は、下から飛んで読んでみてください。

この記事は、「休職」「復職」「自己肯定感」に興味がある方におすすめです。

♪〜キーンコーン カーンコーン〜♪

こんにちは。
 
今日は、前回お話しした「先生が学校をお休みした理由」の続きです。
前回のお話をまとめると、「先生は自分のことを否定するようになってしまって、それが身体の症状にも出てしまった」ということでしたね。そこで「自己肯定感」という言葉を出しました。この言葉について、わたしが気づいたことを話させてください。
 
先生は、お休みの中で「どうして自分のことを否定するようになったのだろう?」と考えてみました。
そこでひとつ気づいたことがあったんです。

「わたし自身が理想の姿になってないと、存在できない」

と信じ込んでいた、ということ。

例えば、1コマの授業を作るとき、みんながこうなってほしい、とか、こういう効果があったらいいななど気持ちを込めて準備しています。

しかし、どうしても忙しかったり、余裕がなかったりすると自分がやっておきたい準備に辿り着けないことがあるんです。そういう状況でも、もちろんみんなに意味があるような授業の時間になるように、最大の努力はします。
 
でも、自分が描いていた理想の準備や結果にならなかったとき、わたしは自分を責めてしまうんですね。「もっとやれるはずなのにサボっている。できることはもっとあるはずだ、だめじゃないか。」と。
 
学校で起こっているあらゆることに対して、こういう考えを自分に投げかけ続けたわけです。

実際は、理想の姿になっていない方が普通ですし、それによって存在を否定される理由にはならないんですよ?

でもなぜか私は心の底でそんなことを信じていました。

カウンセラーの先生と話しているうちに、育った環境とか遺伝とか、経験してきたこととか、いろんなことが重なって自分の思考を作ると言うことがわかったので、おそらくそう言う価値観は、今までの私の全ての経験が関係しているのでしょう。

ただ、ここでみなさんにそこまで話てもしょうがないので、今は省略しますね。

とりあえず皆さんには、どんな感覚のイメージだけでも共有してみます。
感覚としては、常に厳しい監督が自分を見張っているような感じ。 

想像してみてください。
めちゃくちゃきつい状況ですよね(笑)
 
他人なら、どこかで絶対離れられますが、自分自身は永遠に一緒にいます。
一緒にいる自分から常に厳しく指導を受ける。しかも認められることなく、ダメ出しされる。
 
これが「自己肯定感」が欠けている状態です。

自己肯定感ってどう言うものかわかる?

この話から「自己肯定感」の正体がわかったかもしれませんね。

「自分で自分の存在、行動などを受けいれ、肯定する感覚」

これが自己肯定感なんです。
 
もちろん、全ての思考や行動に対して「いいね〜〜!」「最高!」みたいに褒めろと言うわけではありません

ただ、出てきたものを、褒めもせず、否定もせず、あらゆる評価をしないで、「OK」を出すこと。
 
「ああ悲しいと思っているのね」「これをやってみたのね」とそのままを受け止めて認めること。
 
わたしは、これを自分に対して自然とやることができなかったのです。
むしろ、「怒り」や「不満」や「不安」は全て悪いものだと思い、それを否定し続けていました。「チャレンジしない」と言うような行動に対しても悪いものだと、本来の自分を認めてあげられなかったんです。
 
お休みをもらい、毎日自分が感じたことを書き出してみたり、カウンセラーの先生と話して、気持ちを見えるようにしたことで、ようやく気づけたことでした。

みんなに伝えたいこと

さて、先生が学校を休んでいた理由、少しはわかりましたかね?
先生は、自分が休んでいた理由をみんなに「納得」してもらいたくて話したわけではありません。
 
ただ、みんなに伝えたかったのは、みんなは「自分のことをOKできる自分」でいてほしいと言うことです。

今それができていなくても、何も気にしなくていいですし、もしすでに自分を否定する癖があったからと言って、身体に症状が必ず出るわけではありません。
 
ですが、自分のことをOKできるようになれば、どんな小さなチャレンジでもやる勇気になるし、大切な誰かのこともOKできるようになります。
 
わたしはそれが自分のしあわせに近づく鍵なんじゃないか、と今は考えています。
 
わたしが先生としてできるのは、みなさんが「どんな自分でもいていい存在」だと言うことを、いろんな手段で伝え続けることだけです。
 
今回のホームルームが、その第一歩になっていることを願っています。
 
ここまで聞いてくれて、本当にありがとう。
今日も、楽しい一日になりますように。
 
 
♪〜キーンコーン カーンコーン〜♪(完)

🖋あとがき

ここまで記事を読んでくださった方、ありがとうございました😊
よかったら、ほかのエッセイや読書ノートも目を通してもらえたら嬉しいです!

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