堀謙輔(ほりけんすけ)

1969年 奈良県御所市に生まれる 現在、独立行政法人労働者健康安全機構関西労災病院 …

堀謙輔(ほりけんすけ)

1969年 奈良県御所市に生まれる 現在、独立行政法人労働者健康安全機構関西労災病院 産婦人科 緩和ケアセンター 著書 『がん患者の意思決定支援成功の秘訣』(中外医学社) 『がん患者の意思決定支援 成功の秘訣 実践編』(中外医学社)

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がん患者の意思決定支援 成功の秘訣 実践編

2022年6月に,はじめての単著である「がん患者の意思決定支援 成功の秘訣」を上梓しました.医療従事者,おもに医師や看護師にむけて,日ごろ感じている意思決定支援の難しさや解決への糸口をできるだけわかりやすく記したつもりです.  その最後の一文に,「実践編」の構想があると宣言して,前作を締めくくりましたところ,発刊元の中外医学社から早々に,次回作の提案を頂戴できましたのも,前作を手に取っていただいた読者の皆様,お一人お一人のおかげであると感謝しております.  前作を読まれた感想

    • 連絡帳をまともに読んでないんじゃないか?

      連絡帳って、あきらか読んでないって感じさせられることもある。 さて、仕事を時間配分で決めるのか、従量制で決めるのかに関して、特に接客することが仕事の労働者の労務環境に配慮してないといけないこれからの時代にどうしていくのかを真剣に考えなければならない。 来年度からは特に、すべての業界で一人の人間の労働時間を強く制限しなければならない。 それを達成するには、顧客を減らすか、タスクシフトを含めて労働者を増やす、AIなどを用いて自動化するのいずれかを選択、顧客にも手間がかからな

      • 学校とフリースクール(政治家が期待しているかもしれない学校像)

        フリースクールで、教育ができていないという認識の保守系の政治家の頭の中にあるものは、おそらく、いかに知識レベルで同質であったとしても、彼らの思い描く歴史認識に基づいた愛国心の醸成が欠如しているものを教育とは呼ばないという発想から始まっているのでは。 彼らが大切に考えているところの、戦争責任を負うことについて、それを学んだうえで責任などないとする人と責任を感じて背負わんとする人がいるかもしれないが、いずれの立場であっても、戦争責任について、考えて議論して自分なりの結論を得よう

        • 私自身の意思決定支援

          マネジメントを中心に据えてきたつもりだ。 マネジメントは管理ではない。 そして、マネジメントの基本は、まず自分自身のマネジメントにある。 そう言い聞かせながら、チームの2番手として17年にわたり働いてきた。 時が流れるに従って、年齢も50代半ばになり、この小さなチームのリーダーになっても良いように、さらに思考と実践を繰り返してきた。 2番手が長いために、業界では永遠の子分キャラとして認識されていて、今になって『抜擢』的なオファーが多い。 この歳になって『若手の登竜門』のような

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        がん患者の意思決定支援 成功の秘訣 実践編

          JGOGクラウドファンディング

          皆様はJGOG1082試験(AFTER試験)をご存じでしょうか。 子宮頸がんに対して広汎子宮全摘術を施行し再発高リスクであった場合に、術後補助療法として 同時化学放射線療法(CCRT)を行うか、または化学療法を行うかを比較する日本発の臨床試験です。 世界的にはCCRTが標準とされながら、日本の実臨床では真っ二つに分かれ、未だどちらが ベストなのか解明されていない状態です。これを証明するため、JGOG教育セミナーの若手メンバーで10年前よりこの試験を立ち上げ、2019年

          JGOGクラウドファンディング

          がん患者の意思決定支援 成功の秘訣

          がん患者の意思決定支援 成功の秘訣

          ワクチンは無敵になる薬ではない

          あくまでも、私の考えになりますが ワクチンは「無敵になる薬」では ありません。 ワクチンの供給が、医療者のみならず、 高齢者や合併症のある方々 そして、一般市民でなされるまでの間は ワクチンを接種した人が、 COVID19に感染しても なまじ、発症しないがために 気づかないままに、 高齢者や合併症のある方々に 伝染させる可能性があります。 現在ある報告では ワクチンが一般市民にまで 十分に普及してからも 3年~7年は、 現状の感染対策を続ける 必要があるとされています。

          ワクチンは無敵になる薬ではない

          明るいと暗い

          人柄を表すのに 明るい、暗いと表現する。 英語に置き換えると energetic or not だと、他覚的にと認知可能ともいえますね。 positive or negative なのか? depressed or not は、ちょっと違うか、、、。 optimistic or pessimistic? geeky/nerd or not? introverted or extroverted? 日本語の『暗い』は かなり包括的で曖昧を許容するにも関わらず

          なぜ、祈るのか?

          理不尽や不条理という言葉をよく聞く 多くの場合、自分に都合の悪い外部環境について述べられる たとえば、たいして悪いこともせずに、正直に暮らしているのに、耐え難い災いにみまわれたときにこの言葉をあてはめる。 暮らしぶりが正直だから、幸運に恵まれるという因果関係は成立しない。 それが、自由意志の働いた行為で、あらん限りのエネルギーをつぎ込んだとしても、結果が思い通りにいかない場合においても、同じようなことが言えなくもない。 もちろん、いかに努力をしていても、方向性が誤っているとい

          心に制服を着せてしまう

          心に制服を着せたがってしまうものなのかもしれない。 自由選択ばかりだと 頭が疲れる 実に面倒だ いつも通り、お決まりが 増えていけば、選択しなくていい 余分なエネルギーを使わずともよい 『私は、いつもこうしている』という よく分からない理由が前提になる ある特定の状況で しっくりきた方法を 『お気に入りの服』に決めると TPOを無視して、同じ服を着ていくようになる そして、他人にもそれを求める 自らの手で、 自らの自由を放棄し やがて 他人の自由を犯すようになる

          心に制服を着せてしまう

          『医療崩壊』の意味は?

          『医療崩壊』という言葉で 論争していて 『してた』『してる』 『いや、してない』『もちこたえている』という口喧嘩があるが みんなのなかで この曖昧な表現の意味を 共有できているのだろうか? ある人にとっては 1人でも 『私は、この病院にかかりたい』 と思っている人が 診療を断られたという呟きを SNSで見かけたという事実から 『医療崩壊』と定義づけるだろうし 別の人からすると 医療従事者の複数名が 過労死や自殺をするようなことが 発生してはじめて 『医療崩壊』とするのか

          『医療崩壊』の意味は?

          物語を行動規範に落とし込みたい

          物語を詳細に知りたい それをもって、行動規範に落とし込みたい そういった考えはわからなくもない 理屈だけを考えれば たった1人の人間の物語を参考に 全く異なる『私』の行動規範に 落とし込むというのは 無謀といえる だがしかし 人間は、これをこよなく愛している とすら思える 感染した人たち 一人一人のキャラクターや行動を 具に知ることで あるものは教材にするが あるものは自らとの違いを 浮き彫りにすることで 非難したり、安心したりする 他人の物語に 寄り添うのではなく

          物語を行動規範に落とし込みたい

          誹謗中傷したくなる源泉

          目立とうとすると 打たれる 人が目立っているのが 気にくわないのだろう なぜ、あいつが目立つことができて この私は、こんなにも 無名なのか? という感情が抑えきれないのだろう 誰でも目立つことのできる ツールを手に入れてしまった今、 目立つことへの 欲望が渦巻いている まさに 自分の身の丈にあった 周囲からの承認と その承認の質量に対する納得を 得ることは そんなに 簡単ではない 私は、この程度だから この程度でちょうどいいかな? って、思うことが難しい 毎日の

          誹謗中傷したくなる源泉

          インフルエンサーと言論の自由

          SNS上で 出過ぎた杭は 『インフルエンサー』と 呼ばれるらしい 彼らのやることなすことは 非難の的にはならない 称賛することが お洒落ですらあるという 取り巻きは、内容を吟味せずに 『インフルエンサー』の言うことは 全て、正しいという判断を 最初から決めてしまっている はたして 『インフルエンサー』は 常に、適切なコメントをすると 約束されているのだろうか? そうは、思わないので 私自身は 『インフルエンサー』の 言動を追うことはしない

          インフルエンサーと言論の自由

          ギャンブルについて

          ギャンブルは良くない? 古今東西 運まかせにする遊びは 数多あるのだ 私たちは 運を抜きにして 生きることなどできない 人生のあらゆることが 自らの努力の賜物と 自己決定による選択だと 言いきれるのだろうか? 生まれもっての所与 財産や家柄、体格、運動機能 知能、居住地など 抗いようない運なのである 周りの環境 他者からの支援、協力 与えられた教育 運、巡り合わせを挙げれば キリがないのである 運に任せることを 楽しむという姿勢も ある程度は必要なのである ギャ

          ギャンブルについて

          不都合な事実

          不都合な事実があまりに多い と感じてしまうのは無理もない もう2ヶ月以上 家族はバラバラに暮らしている 施設に入っている娘とは 面会謝絶が続いている 覚えてくれているだろうか? 自粛生活は誰にとっても『不都合な事実』だ 自粛生活とつながっているが 別の大きな問題として 経済的に厳しい結果になっている人々も 多く、政府や自治体からの支援も (本人たちからすれば) 『十分』とは言えないという 『不都合な事実』 政府や自治体の方々も 一生懸命に取り組