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『螺子を巻く』、あと『首』

 例年と比べてあたたかい秋が続くなぁ……と油断している皆様、さきほど知ったのですが、明日から寒波到来とのことですよ! もし周知の情報であるならば、情弱が過ぎるKH、今日も薄着で美しき四季を想ふ──。

 と、どうでも良い前置きではございますが、この度『文章・創作のサークル様』にお力添えをいただき、電子書籍を発売いたしました。

 短編ではなく一作品として完結させた本作ですが、予めあらすじを言ってしまえば「父が娘を連れて高野山、奥之院を歩く」という、ただそれだけの小説です。勿論、人に歴史あり、の言葉どおりに、色々と事情はあるのですが、別に突飛ななにかがあるわけでもなく、ただただ最奥地にあたる御廟を目指して石畳を歩く様、タモリ倶楽部が好きな方は必ず興味をもっていただけるかと思います。そう、思っています。

 季節設定は夏。明日からの寒波を、蝉時雨や石畳に滴る汗、そして盆に集いし家族が紡いだややこしくも確かな絆で、乗り切って下さい。

 ──全然関係ないことですが、北野武監督の最新作『首』がようやく公開されましたね!
 第六天魔王という名称がぴったりの加瀬亮、野心まる見えの老猿である北野武、性格悪そうな弟役がめちゃくちゃハマった大森南朋など、まさしく戦国版アウトレイジという感じ。
(あくまで、予告を観た上での所感です……)

 歴史物は明瞭な事実があるなかで、残る不明瞭な箇所をどのように演出するのか、という点が腕の見せどころな気がします。
 また大河ドラマ好きな僕は、よく『自分が考える最強キャストによる時代劇』を妄想して、余暇を過ごしています。お金、かかりません。
 たとえばですが、こんな感じですね!
織田信長役:江口洋介
羽柴秀吉役:竹中直人
徳川家康役:津川雅彦
 どうしても、ミーハー感は否めませんが。
 他にはどんな俳優さんをキャスティングし、どんな戦役を想像して──、などとやっている間に哀れKHの休日、ごくわずかな歴史の一部となりて消え去ってゆくのです。
 これが、いままで僕しか知らなかった歴史、いまでは貴方も知った歴史というわけです。

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