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他人と自分を比較しない

人はなぜ比較することを好むのか?

多くの人は,比較したこともあれば,比較されたこともあると思います。そもそも比較することに何か意味があるでしょうか?値段を比較する,商品の性能を比較するなどは意味があると思います。しかし,人間を比較することに意味があるとは思えません。そして,その比較が人間を苦しめています。

人は,比較をすると優越感に浸るか,劣等感に悩まされます。人には成長の速度に差があります。臨機応変に対応できる人もいれば,理解するのに時間がかかる人がいます。子供であれば,その時間の差はかなり大きいものになります。そして,すぐにできる人はいいですが,できない人は自分自身をダメな人間だと認め,自己肯定感を下げていきます。その結果,素晴らしい才能を自ら潰してしまうのです。

親が他人の子供が出来ていることが,自分の子供が出来ていないことを焦り,自分の子供と他人の子供を比較するケースがあります。これは,子供たちに途轍もないプレッシャーをかけており,成長の妨げになります。(これを子供はかなり嫌がっています。)他人の子供と自分の子供を比較するのはやめましょう。子供には無限の可能性があり,自分の子供にしかできないことが必ずあるはずです。そこを認めて,他人の子供とは違う子供に育てることが大事だと考えます。

また,仕事においても,上司が部下を比較するのはやめましょう。仕事は,うまくいくときもあれば,うまくいかないときもあります。その時々で結果は違って当然です。だから,たとえ裏切られても上司は部下を比較するのではなく,結果を出してくれると信じましょう。比較をして,部下にプレッシャーをかけても,部下の心は曇るばかりで,晴れることはありません。だから,結果がよくなるわけはないのです。

比較がもたらす弊害は大きいものがあります。社会全体で比較することをやめ,一人一人をきちんと見ていくことができれば,明るい社会が築けると思います。そんな社会を目指したいものです。

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