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子どもに価値観を押し付けず、自立心を育む親の役割

子どもの教育は、彼らの将来に大きな影響を与えます。親としては、子どもに最良のものを与えたいという願いは自然なこと。しかし、この過程で親が無意識のうちに自分の価値観を子どもに押し付けてしまうことがあります。このような行動が続くと、子どもの成長に悪影響を与える可能性があります。


子どもに価値観を押し付けることのリスク

親が自分の価値観を押し付けるということは、どういうことなのでしょうか?これは、親が自分の信念、期待、夢を子どもに押しつけることです。たとえば、「良い大学に入ることが重要だ」「ある特定の職業に就くべきだ」といった具体的な期待や、あるいは「常に最高でなければならない」という抽象的な信念を子どもに強要することです。

このような行動は、子どもの自己発見と自己表現の機会を制限します。子どもは自分自身の興味や情熱を探す代わりに、親の期待を満たすことに集中し、自分が何を望んでいるのか、どんな人間になりたいのかを見つけることが難しくなります。結果として、自分の感情や欲求よりも、他人の期待に応えようとする傾向に陥ります。

「心が迷子になる」という状況ですね。


価値観を押し付けずに子どもを支援する5つの方法

では、親として子どもに自分の価値観を押し付けずに、彼らの成長をどのように支援すれば良いのでしょうか?

1.子どもの興味を尊重する

子どもの興味や好奇心を大切にし、それを積極的にサポートしましょう。たとえば、子どもが宇宙に興味を示したら、宇宙の神秘について学べる本を一緒に読んだり実際にプラネタリウムに連れて行って星の世界を体験させたりすることが良い方法です。

子どもが新しいことに夢中になるとき、親としてその情熱を理解し、知識を深める機会を提供することが、子どもの学びや成長にとても有益です。子どもの興味を尊重することで、探究心を育て、自己発見の旅を豊かなものにすることができます。


2.オープンマインドを持つ

子どもが自分で選んだことを尊重しましょう。たとえば、もし娘さんが一般的な女の子の趣味とされるバレエではなくサッカーをやりたいと言ったら、最初は驚くかもしれません。しかし、そこで重要なのは、彼女の選択を尊重し、全力で応援することです。これにより、娘さんは自分の選択に自信を持ち、あらゆることに挑戦する勇気を得ることができます。

また、子どもが異なる道を選んだとき、親としても新しい視点を得ることができます。サッカーを通じて娘さんが学ぶチームワークやリーダーシップ、競争と協力のバランスなどは、バレエでは学べない貴重な経験です。親がオープンマインドで子どもの選択を受け入れることは、子どもの自立心を育み、親子の絆をより深めることにもつながります。自分の選択を信じてもらえることは、子どもにとって大きな自信と安心感を与えるでしょう。


3.自己効力感を育む

自己効力感は、自分が自分の力で何かを成し遂げられると信じる感覚のことです。子どもたちが自分で決断したことに対し、自分で責任を持てるように励ましましょう。

たとえば、子どもがやりたいと思っていることを自分で計画することや、家庭内での小さな仕事(食器洗いや自分の部屋の掃除…)を任せることが効果的です。これらの活動を通じて、子どもたちは自分の行動が結果につながることを学び、自信と自立心を育むことができます。

大切なのは、子どもたちがチャレンジして失敗することも受け入れることです。「失敗してもいい」「次に活かせはいい」の雰囲気をつくることで、子どもたちは安心してチャレンジします。そして、彼らは自分で考え、行動する力を育て、自信に満ちた大人へと成長していくでしょう。


4.対話を重視して自己表現を促進する

対話を重視し、子どもの自己表現を促進することは、彼らの感情的な成長にとって非常に重要です。

子どもの話をじっくり聞き、彼らの考えや感情を理解しようとすることは、子どもが自分の感情を適切に表現する能力を育むのに役立ちます。日々の生活の中で、食事中や就寝前などのリラックスした時間を利用して、子どもの話に耳を傾け、一緒に考える時間を持ちましょう。

子どもたちが自分の意見や感情を自由に表現できる環境を整えましょう。たとえば、絵を描いたり日記を書いたりすることを通じて、子どもたちは自分が感じていることを表現する方法を学びます。これらの創造的な活動が、自己表現のスキルを養います。


5.親が「本当にやりたいこと」をやる

この方法が一番のおススメです。

子どもの成長には、親が「好きなこと」を楽しんでいる姿を見せることが重要です。親が趣味や興味を持って楽しむ様子を見ることで、子どもは「楽しさ」を感じ、自分も同じようになりたいと思うようになります。たとえば、お母さんが趣味を楽しんでいる姿を子どもが見ると、子どもはそれに触発されて自分も何かに夢中になりたいと感じます。

子どもが自分の興味を見つけたとき、親がその興味を理解し応援することで、子どもはより一層の喜びを感じ、自己実現へと向かいます。親が自分の「やりたいこと」を積極的に行うことで、子どもに「自分の好きなことをすることは良いことだ」というメッセージを伝え、子どももそのマインドセットを学びます。

親が自分の好きなことを実践することで、子どもにも自分の道を追求する勇気を与えることができます。逆に、親が自分の興味や夢を大切にしないと、子どもも自分の夢や希望を後回しにしてしまうことがあります。だから、親が自分の好きなことを積極的に楽しむことは、子どもの成長をサポートする上でとても重要な役割を果たします。

※ 因みにこの件に関しましては、過去に記事をアップしていますのでご覧になってください


まとめ

子どもに自分の価値観を押し付けることは望ましくないです。代わりに、子どもの自立心と自己発見を促すために親ができる支援の方法を語ってみました。具体的には、子どもの興味や意見を尊重し、自己表現の機会を提供し、自己効力感を育むということになります。

親が「自分の好きなことを楽しむ姿」を見せることも大切です。これにより、子どもたちは「楽しいことは良いことだ」という考え方を身につけ、自分の道を見つける力を育てることができます。

子どもが自分らしく成長できるように、理解と支援を提供しましょう。


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