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ケンヨウの階層

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自分自身に関わる文章を書きとめていきます。仕事のこと、生活のこと、いま夢中なことなど僕自身についてです。
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#友人

[ちょっとしたエッセイ]忘れてもいい日に

[ちょっとしたエッセイ]忘れてもいい日に

 僕らは毎日さまざまな人の記憶をスルーして生きている。こう書くと聞こえが非常に悪いが、今日が、隣のあの人の記憶に残る日であっても、それを共有していない僕が、それに気がつくことはほぼ無理である。そう考えると、お互いに知らないことを前提に生きている。
 
 先日、友人とふたりで新宿三丁目で仕事終わりに一杯やっていた。40代のおじさん二人で、なんだか人生後半戦についてシメっぽい話をしていると、隣ではスー

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[ちょっとしたエッセイ]深夜の波に身をまかせ、仮想空間を傍観すると。

[ちょっとしたエッセイ]深夜の波に身をまかせ、仮想空間を傍観すると。

 なんとも曖昧なタイトルになってしまった。僕は、日付をまたぐ0〜2時の時間帯は、いつも心が乏しくなり、ネットの世界に身を委ねてしまう。「委ねて」というと、ひたすらネットサーフィンをしながら時の流れを忘れさせるような体験になりがちだが、どちらかというと「浸る」とか「覗く」に近いかもしれない。
 みなさんは、SNSのようなコミュニティサイトにどれくらい登録されているでしょうか。僕自身は、このnoteの

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[ちょっとしたエッセイ]大好きだけど違ったんだなと思う夜

[ちょっとしたエッセイ]大好きだけど違ったんだなと思う夜

 どんなに仲が良くても、必ずしもずっとそうあり続けられない。至極当然のような言葉なのだが、そういうことってふと気づいた時にはそうなっていて、そうしたかったわけでもないけれど、なんとなしにそういう結果になっていた。みたいな感じで、今まさにそんな想いに駆られている。

 僕には、小学生の時から、ずっと仲の良い友人がいた。「いた」ということなので、現在進行形ではない。いつの頃からか、連絡を取らなくなり、

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