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カレーのつくり方からロジカルシンキング?!『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』を読みました。

おすすめしたい本に出合いました。
特に、ロジカルシンキングを知りたい、鍛えたいと考えている人に読んでいただきたいです。

その本とは、こちらです。

「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法 」

もくじ
【第1章】ロジカルに考え抜く
【第2章】「人に伝える」ということ
【第3章】会議の進め方
【第4章】Nさんの仕事の進め方
【第5章】Nさんの教え 実践編
【終章】もうひとりから見たNさんとNさんからのメッセージ

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おすすめしたい理由は「説明がわかりやすい」ことにあります。
理由①:身近な例から結論を導いてくれる
理由②:会話形式のストーリー仕立てで、少しずつ理解が進む
理由③:1ストーリーに1つメッセージで、シンプル

本書は、主人公「寺澤くん」と上司「Nさん」の仕事中の会話から構成されています。「Nさん」から考え方に関する教えで、「寺澤くん」が悩みを解決したり、気づきがあったりして進みます。

冒頭のカレーの話はわかりやすかったです。

「Nさん」から、「美味しいカレーを作るにはどうしたらいいのか」を問われます。「寺澤くん」は「ジャガイモとにんじんと肉を煮込み、カレールーをいれてさらに煮込む」というような回答をします。

Nさんは「全然ダメ」といいます。
全体像を見ていないと指摘したのです。食べるターゲットや準備、雰囲気などの考慮が足りないとのことです。

カレーを作るだけではなく、準備はどうするのか、誰が食べるのか、などカレーを作る前後も考慮し、「全体像」をみるという視点に「寺澤くん」が気づきます。


このストーリーのように、①身近な話題で、②少しずつ、③1つの気づきを示してくれます。読むのが苦にならないロジカルシンキング本なので、一読してみてほしいです!

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また、思考を深めるコツとして、「視野・視座・視点」が紹介されていました。これは特に仕事で使えそうです。

①視野を広げる
情報を集める領域を意識して広げること
②視座を高める
自分が見ている場所の高さを高めること
③視点を増やす
物事を見るのに、一方から見るのではなく、多面的に見ること

大学生の時に、教授から「虫の目、鳥の目、魚の目でものごとをみなさい」といわれたことが思い出されました。「虫のように細かく見たり、鳥のように範囲を広く見たり、魚のように流れをみなさい」ということです。

「Nさん」の教えとは若干違いますが、様々な見方ができるとよいということですね!

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ロジカルシンキングとは「物事を体系的に整理して筋道を立て、矛盾なく考える思考法」脚注1)です。

本書を読後、「ロジカルシンキングとは?」と考えてみると、以前に比べてシンプルになりました。

私が思うロジカルシンキングとは
「理由を持って、もれダブりがないように分けること」
です。

Nさんの教え方で多かったのは、ホワイトボードを使って、図にしていたことでした。2×3などの表にしていました。各項目は、何らかの理由によって分けられ、どこかしらの枠の中に納まっていたのです。

項目と事象を関連づけて整理することに、その本質があるのかなと思いました。

脚注1)
出典:【訓練法】ロジカルシンキングとは? 思考力の鍛え方とフレームワークを紹介|カオナビ|2020年12月20日利用|https://www.kaonavi.jp/dictionary/logical-thinking/

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ロジカルシンキングは見えないし、どのレベルにいるのかも分かりづらいです。基本的に、孤独で、地味な時間になります。
でも、必要なことです。だから、我慢ではなく試練と捉えて、意識的にロジカルシンキングを使いこなせたらいいなと思いました。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。


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