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Я,Читать, новый

ロシア語を知らない人がほとんどだと思うのでタイトルについて説明すると、左から「私(I)、読む、新しい」と書いてある。

これは何かというと、それぞれ初めて覚えたロシア語のもの(名詞)、動詞、形容詞だ。恐らくどの教科書もчитатьとновыйは基本の動詞と形容詞として取り上げる(意味も重要だし)ので似たようなロシア語学習者は多いだろう。

今やいろいろな単語に触れるようになったが、原点はここだなと感じる。
今日の記事のサムネは1年生の頃のロシア語の教科書なのだが、実はこれには今でもお世話になっている。

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巻末に名詞や形容詞の格変化表がついているのだが、どのウェブサイトや自分の持っている辞書よりも見やすいので重宝しているのだ。4年目ともなれば格変化は大体は覚えているのだけれど、それでもたまに不安になったり正確な訳を作るために確認用に見たりする。
逆に言えば教科書の内容はもう頭の中に入ってしまったので教科書の中身を見ることはあまりなくなった。

この前それが寂しくなり、どんなことやってたっけなと気になって見てみたら、「ここが分からない」という印がたくさん付いていた。確かにその文法事項は当時の自分にとっては意味不明で、ロシア語意味わからんわと絶望していたような気がする。なんならタイトルにしたя(英語でいうI)は「なんだこのRの反転したものは」とか思っていた。

そんな何も分からなかった当時を教科書1つで思い返すことができる。あそこで腐らずにしっかりと授業を受けていたからこそ板書が残っているわけだしそれはご褒美的なものだと思うことにする。

そして今ふと思い出したのが、1回教科書を忘れてメモ帳に板書を写した日のことだ。

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正直このメモは消してもいいのだが、どうしても特別感があって消せずにいる。それどころか未だに命令形が出てくるとこの授業のことを思い出してしまう。

そんな基礎の基礎を学んでいた時のことの話。読みすぎてくしゃくしゃになった教科書には割と愛着がある。

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