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不安定の素晴らしさを味わいにいく

僕は普段あまり自分の目標というものを立てることがありません。

目標は常に意識すべきものだから、いくつもあってもしょうがないし、毎月考えるほど余裕もありません。会社員時代はしばしば目標をつくることを求められて、達成できないと叱られたものです。

でも今月はあまりにも精神的に揺れ動いていたことから、一旦自分を落ち着かせるためにも、目標を作ってみました。

それが「気楽にやる」ということ。

これは今月の頭に、オンラインで実際にフリーランスとして活動している人と話した時に言われたことです。まずは気楽に過ごす、ということを通して、自分なりに落ち着いて余裕を持って行動してみようとしました。

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僕はこれまで2つの会社で働いたことがありますが、どちらも猛烈に働き、成果を求められる環境でした。

1社目は日本の大手IT企業、2社目は外資系の大手IT企業。どちらもITを扱う企業という特性上、特に時間管理や効率化といった部分で成果を出すことを厳しく求められました。

自分の意志すら気づけない忙しい環境では嫌でも成長できるため、これらの経験が無駄だったとは思いません。

しかし、そういった忙しい中で急な成長を求められる環境というのは、自分を犠牲にしている面が大きくあります。

僕は当時、自分がやらなければならないことと自分のやりたいこととの乖離に苦しんでいましたが、それ以外にも精神的な余裕がなく、常に高いストレスがかかった状態であったことに後から気づきました。

毎日夜遅くまで働き、次の日は朝早くから仕事を始める生活だったため、今思うととても異常な環境でした。

また、実績は評価そして給与という目に見える形で如実に現れます。僕は実績を出せていない落ちこぼれ社員だったため、2社とも最下層に属していました。

今僕が感じている自己肯定感の低さは、こういった部分にも影響を受けているのだと思います。

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そんな環境で過ごして、すっかり会社員の毒にはまってしまい、「人間らしい生活」という概念を考えることはありませんでした。昭和のモーレツ社員を彷彿とさせる生活は、自らの思考を強く固めてしまっていました。

僕はこれからの人生、自分らしい生活を意識していこうと思います。その中で自分にとって楽しいと思える仕事をして、世の中に貢献していきたいと思います。

自分らしく生きていくこととは、モーレツにやったから達成するような単純なことではありません。効率を求めたり、大金を稼ぐことが必ずしも成功とは言えません。

まずは自然を感じて、ゆったりとした時の流れの中で過ごしていく。別に1分1秒細かく気にしなくたって良いし、生活できるお金があるなら稼いでなくたっていい。

会社員時代に深く植え付けられた毒をデトックスするように、今は自分の気持ちを逐一感じて生きていくことを意識しています。

その中で「気楽にやる」ということを目標としてみました。

毎朝この目標を意識することで、自分らしさに少しでも気づき、お金を稼げていない状況でも少しでも焦りや不安を落ち着けるようにしています。

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まだまだもがくことは多いし、やりきれないと感じることは多くあります。でもまだまだ人生は続いていくから、もっと今という瞬間について考えていきたいと思っています。

先を見据えて行動するなら、今の気持ちも考えて行動していきたい。

昨日、ふと思い立って海に入ってきました。35度の蒸し暑い気候の中で入る少し冷たい海はとても気持ち良く、心から楽しいと感じました。

海に入って解放感を味わえたことも良かったけれど、やりたいと思ったことをすぐに実行に移せたことも良かったと思っています。

今は稼ぎのないフリーランスという立場だけれど、逆にいうと究極に自由な身でもあります。やりたいことをすぐにできるし、行きたいところにすぐに行けます。

だから、もっと今持っている自由を存分に味わうことを意識していきたいと思っています。

自分の性格上、仕事を始めたらちゃんと高い意識をもって取り組むでしょう。だから今仕事の仕方という部分で今悩む必要なないのです。

であれば、今はこの不安定な状況をもっと楽しんでいき、人生の素晴らしさを味わっていきたいと思います。


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サムネイルの撮影場所はバトゥミ・マリーナ(バトゥミ)

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